コロナ危機で顕在化した小売業の「2030年問題」を乗り越える新手法をフルカイテンが体系的に提唱

在庫問題を解決する「在庫実行管理(IEM)」というアプローチ

FULL KAITEN

フルカイテン株式会社(本社・大阪市福島区、代表取締役・瀬川直寛)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響や中長期的な人口減少トレンドによって需要が減退し、在庫がこれまで以上に売れ残り、それを売るための価格競争も激しくなって淘汰が進むであろう今後の小売業界を見据え、売上増加のための新たな手法を「在庫実行管理(IEM = Inventory Execution Management)」として体系的にまとめました。小売業界が直面する諸問題の抜本的な解決手法として提唱しています。

小売業界の役に立つことを誓うフルカイテンのメンバーら小売業界の役に立つことを誓うフルカイテンのメンバーら

小売業界では、新型コロナの影響で個人消費・需要が激減しているほか、海外からの新商品の入荷遅れなども発生しています。
「膨大な量の商品が売れ残っている」「店頭が厳しく、夏物以降の商品を入れられない」「秋以降の見通しを立てられない」「ECは過当競争になる」…。アパレル業界をはじめとして多くの小売事業者は大量の売れ残り商品を在庫として抱えている半面、売上を作るための新商品の在庫を増やしにくい状況にあります。

新手法「IEM」は、これらの課題を解決できる売上増加に向けた最新のアプローチです。従来の考え方では、在庫を増やさないと売上は増えず、在庫を減らすと売上も減ってしまいます。売上減を避けたいがために在庫過多が常態化し、新商品やヒット商品に売上の多くを頼っていました。このため、多くの小売企業が売上増加と在庫削減の両立は困難であるという在庫問題に悩まされてきました。
これに対しIEMでは、「今ある在庫」を使って売上を増やし、その結果、在庫を削減することができます。

具体的には、「今ある在庫」の中から、
 ・まだまだ売れる隠れた人気商品を見つける
 ・客単価向上に貢献する実力商品を見つける
 ・フォロー発注すべき商品を見分ける

の3つを実行することで、従来は難しかった「売上増加」と「在庫削減」の両立を実現します。
※詳細は右記参考資料:在庫実行管理(IEM)の理論体系と2030年問題(https://full-kaiten.com/wp-content/themes/full-kaiten/assets/pdf/FK-IEM_202004.pdf)

国内市場に目を向けると、10年後には人口減少が進んで人口の3分の1が65歳以上の高齢者になり、社会保障の持続可能性や経済成長の鈍化といった「2030年問題」が待ち受けています。小売業界へのインパクトは大きく、個人消費が激減するうえに人件費や物流費が高騰し、従来の大量生産・価格競争・大量消費というビジネスモデルが通用しなくなります。

このため、小売事業者は次の10年を勝ち抜くためにはビジネスモデルの変革が急務といえます。
折からの新型コロナの影響で、小売業界にとっては2030年問題が「10年先の事」から「いま目の前にある危機」として喫緊の経営課題になったといえるでしょう。
 
  • 大手小売企業の経営者も危機感をあらわに
実際、多くの経営者が従来のビジネスモデルの限界に触れ、事業の抜本的な改革へ危機感を強めています。

・ファーストリテイリング 柳井社長
「古い制度や仕組みを大幅にスクラップし、ゼロベースから会社の全てを作り変える覚悟だ。全社改革「有明プロジェクト」をより強力に進め、我々の理念を体現した「ライフウエア」を世界中のお客様に提供していくことが、危機に打ち勝つために最も重要と考えている」(4月14日付繊研新聞)
「ECの売上高が増えると思うが、ECだけで済むブランドは生き残れない」。春夏物については来年度にかけて正常化する方針としている(4月14日付、同17日付繊維ニュース)

・TSIホールディングス 上田谷社長
「厳しさが突きつけられるなか、我々が変わるチャンスでもある」。グループ全体の事業構造の抜本的な見直しと将来性のある事業を源泉した投資を方針に掲げる(4月15日付繊研新聞)
「予測による計画生産をベースに長期のリードタイムで物を作る、世界中で最も安価な生産地を探して作るといった業界のサプライチェーンの問題点があらわになった。(新型コロナ禍は)この長らく続いた業界のビジネスモデルに対して『早急に見直せ』というメッセージだと考える」(4月22日付繊研新聞)

・タキヒヨー 瀧社長
「苦しい道ではあるが、チャンスにしたい。業務の効率化や無駄な経費の削減、新しいことへの挑戦を進める」(4月16日付繊研新聞)
「今は安いか高いかの両極端になっているので、ファッションの原点回帰を図りたい」と意気込む(同・繊維ニュース)
 
  • 在庫実行管理(IEM)を実践するツールがFULL KAITEN
弊社はIEMを日々の業務で実践するためのツールとして『FULL KAITEN』(フルカイテン)というシステムを開発し、SaaS(クラウドサービス)として小売企業などに提供しています。
具体的には以下の3機能です。

・消化率向上機能 売れ筋・死に筋の二者択一ではなく、「今ある在庫」の中から販促次第でまだまだ売れる「過剰在庫」の商品を絞り込み、見える化する
・単価向上機能 「注文件数(売上件数)は増えたのに売上額は下がった」というような事態を防ぐため、「今ある在庫」の中から平均客単価の押し上げに貢献する商品を見える化する
・回転率向上機能 追加発注しても売れ残るリスクが小さい商品を「今ある在庫」の中から探し出し、逆に「売れ筋に見えるが補充発注してはいけない商品」もあぶり出す

弊社は、2030年までの残り10年で、日本の小売業がビジネスモデルの変革に成功し勝ち抜くことができるよう、FULL KAITENの提供を通じて売上増加と在庫削減を両立させるIEMモデルを広げていくことで、小売業を含む流通業界の発展に寄与してまいります。


【会社概要】
社名: フルカイテン株式会社
URL: https://full-kaiten.com
本社: 大阪市福島区福島1-4-4 セントラル70 2階B
東京: 東京都港区虎ノ門3丁目3-3 虎ノ門南ビル2階
設立: 2012年5月7日
代表者: 代表取締役 瀬川直寛
従業員数: 24名(大阪8名、東京16名)

【本件の問い合わせ先】
フルカイテン株式会社
広報チーム 南
電話: 06-6131-9388
Eメール: info@full-kaiten.com
 

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会社概要

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URL
https://full-kaiten.com/
業種
情報通信
本社所在地
大阪府大阪市福島区福島1-4-4 セントラル70 2F
電話番号
06-6131-9388
代表者名
瀬川直寛
上場
未上場
資本金
4億2154万円
設立
2012年05月