【小学生に習い事をさせる目的ランキング】ママ・パパ357人アンケート調査

小学生の習い事に関する意識調査

株式会社アタム

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小学生のお子さんに習い事をさせている親御さん357人を対象に「小学生の習い事に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

「子どもが小学生になったら、何か習い事をさせたほうがいいのだろうか」と考えている親御さんも多いのではないでしょうか。目的なく無理に習い事をする必要はありませんが、習い事は子どもの成長にとってメリットもあります。

では小学生に習い事をさせている親御さんには、どのような期待や目的があるのでしょうか。

今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー( https://atam-academy.com/ )は、小学生のお子さんに習い事をさせている親御さん357人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対して、一般社団法人輝きベビーアカデミー( https://kagayakibaby.org/ )代表理事の伊藤美佳氏よりご考察いただいております。

【データの引用・転載についてお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。

【調査概要】

調査対象:小学生のお子さんに習い事をさせている親御さん

調査期間:2024年4月22日~5月6日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:357人(女性257人/男性100人)

回答者の年代:20代 4.5%/30代 45.6%/40代 44.0%/50代以上 5.9%

【調査結果サマリー】

・小学校のお子さんに習い事をさせる目的1位は「体力・運動能力の向上」

・習い事は「子どもの希望で決める」が1位

・習い事の数は平均1.96個

・習い事にかけられる費用は月19,247円

・習い事を辞めさせたいと思うのは「子どものやる気が低下しているとき」

小学校のお子さんに習い事をさせる目的1位は「体力・運動能力の向上」

小学生のお子さんに習い事をさせている親御さん357人に「習い事をさせる目的」を聞いたところ、1位は「体力・運動能力の向上(143人)」でした。2位「学力向上や受験準備(58人)」、3位「得意分野を見つけてほしい(53人)」、4位「将来役立ててほしい(52人)」が続きます。

何らかの能力を伸ばす目的で習い事をさせている親御さんが多数。お金をかけているので、「なにか役立つものを得てほしい」と考えるのは当然かもしれません。

<1位 体力・運動能力の向上>

・スポーツ能力の向上、身体づくり(20代 女性)

・基礎体力を上げて、スポーツを本格的に始める際の選択肢を増やすため(30代 男性)

・子どもの体力向上が目的(40代 男性)

体力はスポーツだけではなく、勉強に向かう姿勢や精神面の安定にとっても大切な要素です。

またスポーツ系の習い事をすることで、「バランス感覚が養われて転びにくくなる」「持久力がついて疲れにくくなる」などの効果も。そのため、子どものうちからしっかり体力をつけてほしいという思いで、スポーツ系の習い事をさせている人も多いようです。

お子さん本人に「基本的な運動はできる」という自信があると、中学校や高校で部活を選ぶときも選択肢が広がるでしょう。

<2位 学力向上や受験準備>

・高校受験に向けて、学校の勉強だけでは不安なので(30代 女性)

・勉強の成績を上げて、良い学校に入ってほしいから(40代 女性)

・学力向上や学習面での苦手克服が目的(40代 男性)

中学受験を考えている場合は、小学校低学年~中学年あたりから学習系の塾に通わせるご家庭も多いでしょう。小学校中学年くらいから苦手分野が見えてくるお子さんもいるので、苦手克服のために勉強系の習い事を始める場合もあります。

ただし学力向上のためにさせている習い事が、学習塾や通信教育のみとは限りません。「スポーツ系の習い事が学力向上につながる」と答えた人もいました。

<3位 得意分野を見つけてほしい>

・少しでも得意なことを増やしてあげたい(40代 女性)

・子どもが持って生まれた能力を発見するため(50代以上 男性)

・とにかく自信のない子だったため、「何かひとつ特技を身につけて、自信をつけてほしい」という思いから(30代 女性)

「得意分野をもつことで、子どもが自分自身に自信をもてる」と考えている親御さんが多いようです。習い事を通してできなかったことができるようになる経験を積むことも、「やればできる」という自信につながるでしょう。

また純粋に好きなことや夢中になれることに熱中していると、より難しい課題を達成しようという意欲も湧きます。すると、目標達成のためにどうしたらいいかを自主的に考えられるようになるでしょう。

<4位 将来役立ててほしい>

・将来の職業選択に役立つように(40代 男性)

・将来、子どもがしたいことをできるようにするため。選択の幅が広がるように(30代 女性)

就職や転職で困らないようにと、将来役立ちそうな習い事をさせているご家庭も多いとわかります。具体的には、英会話、学習塾、通信教育、そろばんが目立ち、プログラミングと答えた人もいました。

ただし挙げられたのは、職業に直結しそうな習い事ばかりではありません。「習い事でメンタルが強くなれば、将来困らなさそう」という視点で習い事を選んだ人もいました。

<5位 居場所・友達づくり>

・学校以外にも友達の輪を広げてほしいから(30代 女性)

・「学校以外にも居場所があるんだよ」と知ってほしかったからです(40代 女性)

小学生くらいの子どもだと、家と学校の周辺が主な生活の場になります。しかし習い事で「他校に通う友達」「上級生や下級生」「親や教師以外の大人」と触れ合う機会があれば、家庭や学校とは違う価値観の集団内にも居場所ができます。

交流関係に多様性をもたせるために習い事をさせているご家庭も多くなりました。

<同率5位 礼儀・コミュニケーション能力を身につける>

・礼儀作法を学んでほしい(30代 女性)

・協調性を身につけてほしい(30代 男性)

・「挨拶」や「人の話をきちんと聞く」などの基本的なことを身につけてほしいと思った(40代 女性)

「空手・剣道などの武術」「サッカー・野球などのチームスポーツ」などでは、「指導者や対戦相手に対する礼儀・挨拶」「チームメイトとのコミュニケーション」が重視されます。そのため、基本的な礼儀やコミュニケーション能力を身につけさせたいと習い事をさせている親御さんもいました。

親よりも、習い事の指導者や上級生からの指導の方が響くという面もありそうですね。

<7位 色々な経験をするため>

・学校生活ではできない経験のため(40代 女性)

・たくさんのことをいろんな角度で吸収してほしいから(20代 男性)

・学校では習えないことを学んでほしい(30代 女性)

家や学校ではできないことを習い事で学んでほしいと考えている人も多数。スポーツや美術、楽器、プログラミングなどは、親や学校の先生が指導するのは難しいことも多いため、習い事を活用しているのでしょう。

「運動・スポーツ教室」「芸術教室」など、ひとつの講座でさまざまなプログラムが用意されている習い事なら、1ヶ所でバラエティーに富んだ経験ができそうです。

習い事は「子どもの希望」で決める

習い事をどのように決めるかについては「子どもの希望(239人)」と回答した人が圧倒的多数。お子さん本人に意欲がないと続かないため、「子どもに選ばせたい」と考える人が多いのは納得です。

次ぐ2位は「親の希望・親からの提案(71人)」、3位は「周囲の評判・影響で(60人)」でした。

複数の決め方を回答した人も多いため、実際には「子どもの希望だけ」「親の希望だけ」で決めることは少なく、上記の項目を組み合わせて決めた人が多いと考えられます。

例えば「立地や親の希望をもとに複数の選択肢を子どもに提示し、体験・見学してから子どもに選ばせる」というご家庭も多いでしょう。またお子さんから希望が出てくる際には、「学校のお友達がやっている習い事をやりたい」など、周囲から影響を受けているケースも多いかもしれません。

習い事の数は平均1.96個

「習い事の数」は平均1.96個。1つまたは2つというご家庭が多いとわかりました。

あまり数が多いと月謝が高額になりますし、お子さんが感じる心身の負担も大きくなります。「親の負担」や「学校生活とのバランス」などを考え、週1~2回にしているご家庭が多いと考えられます。

普段から習い事をたくさんさせるのは負担だけど、色々ことを体験させたい気持ちはあるという場合は、「長期期休暇中の短期教室」なども検討してみてはいかがでしょうか。

一方、体力がつく高学年だと、学習塾などの習い事を増やすご家庭もあるかもしれません。

習い事にかけられる費用は月19,247円

習い事にかけられる費用の平均は月19,247円。ボリュームゾーンは「月5千円超1万円まで」です。実際にかけている金額ではなく「許容できる金額」なので、いくらでも出せるという回答もありました。

金額に幅があるのは経済状況はもちろん、お子さんの数や年齢などにも影響されるからだと考えられます。

例えば「1人あたり月1万円まで」だとすると、お子さんが3人いれば月3万円になります。また「低学年だと月1万円までで、高学年なら塾も含めて月3万円くらい出していいかな」といった考え方もあるでしょう。

習わせたい習い事の「月謝の相場」によっても、許容できる金額が変わってくるかもしれません。学習塾や英会話などは、比較的月謝が高くなる習い事です。

習い事を辞めさせたいと思うのは「子どものやる気が低下しているとき」

親御さんに「習い事を辞めさせたいと思うのはどんなときか」を聞きました。

その結果、ダントツは「子どものやる気が低下している(215人)」でした。2位は「経済的な負担が大きい(57人)」、3位「期待した成果が出ない(36人)」、4位は「送迎・お世話係が負担(29人)」となっています。

お金をかけているのにやる気がなく成果も出ない状態なら、辞めさせたいと考えるのも当然かもしれません。また、「経済的な負担が大きい」「送迎・お世話係が負担」など、親御さん側の事情で辞めさせたいと思うことも多いとわかりました。

<1位 子どものやる気が低下している>

・サボり始めたとき(20代 男性)

・本人が真面目に取り組まないとき(30代 男性)

・子どもが行くのを嫌がったとき、一時的ならよいですが、ずっと嫌がるなら辞めさせようと思います(40代 女性)

具体的なお子さんの行動としては、「家で練習や課題をやらない」「習い事に行くのを嫌がる」などです。やる気がない状態でダラダラ習い事を続けていても、身につかないでしょう。

また親御さんにしても「練習しなさい」と叱ったり、嫌がる子どもを無理やり習い事に送ったりするのは負担ですよね。「やる気がないなら辞めて」と言いたくなる親御さんが多いとわかります。

<2位 経済的な負担が大きい>

・家計の負担が大きいとき(20代 女性)

・出費がかさんだ月は、家計がきつくなり、少し思う(30代 女性)

・衣装などにお金がかかるときです(40代 男性)

習い事の月謝については、事前に納得して始めているはずです。ただ、経済状況が変わったり、進級して月謝が高くなったりなどの事情で、家計への負担が大きくなることも考えられます。

また月謝以外に「イベント・遠征費用」「教材費」「用具の購入費用」「指導者へのお歳暮・お中元代」がかかる習い事もあります。親御さん同士のお付き合いにお金がかかることもあるでしょう。思ったよりお金がかかると感じ、習い事を辞めさせたくなってしまう親御さんもいるとわかりました。

<3位 期待した成果が出ない>

・思ったような成果が出ないとき(30代 男性)

・あまり身についていないと感じたとき(40代 男性)

・伸びが見られない(50代以上 女性)

習い事を始めるとき、親御さんはお子さんに対して「簡単な英会話ができるようになってほしい」「クロールで25メートル泳げるようになってほしい」といった期待をかけます。そのため、目標になかなか到達しないと「もう辞めさせたほうがいいのかな」と考えてしまう人も多いようです。

お子さん本人に頑張る気があるのに成果が出ないのなら、指導者に相談したうえで、もう少し待ってみるのもいいかもしれません。

<4位 送迎・お世話係が負担>

・送り迎えが大変(30代 女性)

・休日の送り迎えなどが多いとき(30代 女性)

・大会などのお付き合いが負担になるときがあります(40代 男性)

子どもが小さかったり、習い事の教室までが遠かったりすると、親御さんが送迎することも多いですよね。「複数の習い事をしている場合」「兄弟姉妹が別々の習い事をしている場合」などは、親御さんの負担が重くなると考えられます。

また、お茶当番や練習の付き添い、大会会場への送迎係など、親御さんが習い事の運営に参加するケースも負担が大きくなりがちです。お茶当番などが強制ではなくても、やらないとよく思われないと感じて、無理してしまう親御さんもいます。

<5位 指導者と合わない>

・スタッフさんの対応が悪い(20代 女性)

・コーチと子どもの相性が悪いとき(40代 男性)

・コーチに差別され、他の子と違う対応をされたとき(40代 女性)

「指導が厳しすぎて子どもに負担がかかっている」「指導者がしっかり子どもを見てくれていない」などの理由で、習い事を辞めさせたいと考える親御さんもいます。

指導者は子どもにとって「権威ある大人」の立場であり、良くも悪くも子どもに大きな影響を与えます。悪い影響が大きい場合は、子どもがストレスを受け、習い事を休みたがることもあるでしょう。

「指導者が合わない」と感じたとき、直接指導者に「指導が厳しすぎる。今のままなら辞めたい」と伝え、改善につながったという体験談もありました。もし相談しても改善されない場合は、教室を変えたり、別の指導者に変えてもらったりする必要がありますね。

まとめ

習い事の目的としては「体力づくり」「学力向上」などがあります。また、習い事に付随して身につく「コミュニケーション能力」「自信」に期待している親御さんも多くなりました。

直接成績や職業に結び付く習い事でなくても、人生を豊かにしてくれたり、人間関係を広げてくれたりと、お子さんの成長につながります。お子さんの「楽しそう!やってみたい!」という意欲と、親御さんが思う「習い事から得てほしいもの」を満たせる習い事があるといいですね。

絵画教室に通う目的も、賞を取りたい、仕事に使いたい、思い通りの絵が描けるようになりたいなど様々です。 そのため、自分に合った目的を達成できる教室を選ぶことが大切です。

◯参考URL 絵画教室を選ぶときのポイント・注意点について

https://atam-academy.com/blog/25189/

▽伊藤美佳氏の考察

この調査結果からわかるように、親御さんたちが習い事に求めるものは多様です。

特に「体力・運動能力の向上」や「学力向上」といった具体的な成果だけでなく、子どもが自分の得意分野を見つけ自信をつけること、そして将来の選択肢を広げることが注目されています。また、習い事を通じて得られる「居場所」や「友達づくり」の重要性も見逃せません。

親御さんが子どもの成長を総合的に考え、子どもの興味とバランスを取りながら習い事を選ぶことが、子どもの健全な成長につながるでしょう。

■監修者紹介

伊藤美佳

株式会社D・G・P代表取締役。幼児教育専門家、児童心理カウンセラー、自己発見プログラム開発者、一般社団法人輝きベビーアカデミー代表理事。

https://kagayakibaby.org/

親向けに子どもを肯定しながら個性を活かす指導法を広めている。

全国にインストラクター900名を輩出し、受講生は1万人をこえる。

他には幼稚園、保育園の教育コンサルタントとして、教員の人材育成や現代の子供の発達に合わせた教育アプローチを指導。

また2023年9月から立ち上げたコーチングスクール「自己発見プログラム」では、親自身の思い込みから来る育児のイライラ・モヤモヤから脱却して強みを見つけ、やりがいのある目標や生き方を見つける「自己発見メソッド」に取り組む。

メルマガ読者は35,000人

出版本7冊 累計19万500部

海外5カ国(ベトナム、タイ、台湾、中国、韓国)に翻訳出版

主な代表作「マンガでわかるモンテッソーリ教育✖️ハーバード式子供の才能の伸ばし方」は中田敦彦youtube大学でも取り上げられている。

【データの引用・転載についてお願い】

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■アタムアカデミーについて

アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。

サービスサイト:https://atam-academy.com/online/

■株式会社アタムについて

株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。

所在地:東京都港区

代表者:代表取締役 宮澤惇

コーポレートサイト:https://atam-academy.com/

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会社概要

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業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都港区南青山2-2-15ウィン青山1214号
電話番号
03-4570-6962
代表者名
宮澤惇
上場
未上場
資本金
990万円
設立
2018年09月