400年続く伝統技術×気鋭のデザイナー。仏具職人達が新しい感覚とマッチングして生まれた作品と、次のコラボレーションを募集する展覧会がスタート(高岡市)
暮らしに生きる伝統のかほり展2022
開催日時:2022年2月26日(土) 〜3月5日(土)
場所:富山県高岡市守山町35 西繊ビル4F
開催日時:2022年2月26日(土) 〜3月5日(土)
場所:富山県高岡市守山町35 西繊ビル4F
http://www.takaoka-densan.com/kahori2021-matching/
富山県高岡市で400年以上続く、鋳物・漆芸による伝統産業。古くは鍋や釜から始まり、武具の装飾・美術工芸・近代では仏具の製造など時代ごとにカタチを変え、現代まで続いてきました。真鍮・鉄・錫などの金属加工を専門とする職人や漆芸の職人、そしてそれらを全国へ販売する地元の問屋メーカーなど約40名が加盟する若手組合「高岡伝統産業青年会(以下伝産)」がこの度、地元高岡にて大規模な展覧会“暮らしに生きる伝統のかほり展”を開催します。
展覧会のテーマは『技術の可能性を発掘』。今回展示される作品は2021年の夏に全国から公募で選考された気鋭のデザイナー達と高岡職人がマッチングされ、約半年間のワークショップや開発によってできた、実験的な試作の発表展です。
コロナ禍の逆境を逆手に取り、いま自分たちにできるステップアップを職人達が画策。これまでの県外遠征展示会を見直して初の地元開催へ。
大型見本市や有名セレクトショップなど、毎年都心や海外でのポップアップ展を通して高岡の技術やものづくりのストーリーを発信してきた伝産。2020年のコロナ禍以降、リアルな場での開催を極力自粛し、youtube番組などを並行してきましたが、状況が好転しない2021年度、これまで“情報発信”を心掛けてきた伝産は、この境遇を転機にすべく、技術と思考の開発を目標にデザインマッチング企画を独自開催。県外発信を見直し、地元へのPRはもちろん、「県外から呼び寄せる展示」を目指します。
- 展示企画 その1:総勢6組のデザインマッチンググループが発表する、伝統技術の新作
【新作発表グループ】
01_漆芸吉川×寺崎吉伸漆と金粉や青貝、卵殻などの自然物を組み合わせて加飾を行う蒔絵師、吉川和行(36)とヤマハ(株)にて楽器やオーディオのデザインに従事するデザイナー寺崎吉伸(37)による、オブジェとしても飾れるラグジュアリーなリバーシ。
02_砺波商店×本田耕
アルミなどの金属製の調理器具やテーブルウェアの企画・製造を手掛ける(株)砺波商店の砺波敬之(40)と住宅設計から文房具や服飾雑貨の企画・デザインまで手掛ける一級建築士事務所HAFENの建築士・デザイナー本田耕(32)による、オブジェとしても日常を彩る真鍮製酒器。
03_平和合金×宇野公二
銅像やモニュメントなど大型鋳物の鋳造を手掛ける(株)平和合金の藤田和耕(38)と雑貨、文具、ロボットなど幅広く手掛けるエンジニア兼デザイナーの宇野公二(45)によるさざなみの水面をイメージしたアルミ鋳造の傘立て。
04_高和製作所×柳澤駿・鳥山翔太
細かい模様まで再現できるロストワックス鋳造を得意とする高和製作所の上坂佳広(38)と工業デザインやブランディング等幅広く手掛けるDESIGN COMPANY CUMOのデザイナー柳澤駿(30)、鳥山翔太(30)による「けむり」に着目した船のカタチのお香立て。
05_佐野政製作所×小泉創
鋳物によるオーダー品やノベルティなどの企画・制作を手掛ける(有)佐野政製作所の佐野秀充(39)の技術力と、デザイナー 小泉創による発案・設計によって生まれた、安定と不安の間を彷徨う「テンセグリティ構造」を活かした新しい構造の風鈴。
06_般若鋳造所×ノモトミサキ
二つの金属を一つの鋳型に流し込む吹分鋳造を得意とする般若鋳造所の般若雄治(37)と伝統工芸の技や技術を取り入れた作品制作を行うアーティスト・デザイナーのノモトミサキ(35)による、吹分技術を使った年齢や性別を問わず誰にでも馴染むデザインのバングル。
- 展示企画 その2:技術開発パートナーまだまだ求む!NEXTコラボのための紹介エリア
伝統工芸都市高岡には、その他まだまだ長らく受け継がれてきた様々な伝統技術があります。技術紹介エリアでそれぞれの工房が次のマッチングのために自社技術や商品を展示します。加工の工程や技術の種類など、デザイナー達が新しい発見をできるよう、次のマッチングを目指します!
- 展示企画 その3: 制作チームによるトークライブ(オンライン生配信あり)
同会場にて、デザインマッチングで生まれた新作の紹介や、制作過程に関する職人とデザイナーによる対談を予定。オンラインでの無料視聴も可能です。
お申し込みはこちら:https://takaoka-densan-kahoriten2022.peatix.com/view
- 高岡の伝統工芸が今、とにかく元気で“変”で、オモシロイ!
その昔、工場の職人は世間から3K「きつい、きたない、危険」と呼ばれていました。しかしいま、高岡の伝統工芸の現場はとってもかっこいい!昨今、新社屋をオープンし国内外の賞を多数受賞している株式会社 能作はじめ、産業観光としての魅力も高まりつつある高岡市。
時代の逆境にも負けない職人たちや、新しい価値観を持ち込み風を巻き起こす移住者など、その輪を年々広げながら、産地としての底力を高岡伝産と共に押し上げ、日々全国へPRしています!!
- 高岡伝統産業青年会
そんな、高岡の伝統工芸の未来を牽引する若手職人たちのチーム『高岡伝統産業青年会』。
チームのスローガンは”ガラは悪いが、腕はいい”。ニッポンを元気にする彼らの最先端技術を、いざ刮目せよ!
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