パーソナル・データ・ストア貯健箱(R)の2023年度製品・サービス仕様および将来展開方針を発表します
本日、1月27日3:00PM 第4回ミパル・オープン・セミナin山梨(ハイブリット開催 会場:山梨大 シミックプラザ) 「DXは自治体健康支援の課題を如何に解決するか?」と題して発表展示します。
[背景]
スマート・ウォッチやスマホで行動・睡眠・食事・健康等の多様なパーソナル・データを意識することなく取得し、自身の健康向上やデータを提供してポイントを貯めるなどのパーソナルデータ活用が広がりつつあります。一一方、取得するデータの種類と品質が向上するとともに、データがネット上で流出した際のプライハジー侵害の危険性が増加します。また、WEB3時代に於いてデータの資産化が重要になるとオーナーシップ明確化と改竄抑止が重要となります。株式会社ミルウスが提供する「貯健箱(R」アプリは最近注目されている個人が自身のデータを主体的に管理活用するパーソナル・データ・ストア(PDS)方式をベースに、上記の課題を日米特許を取得した独自方式で解決します(※1)。来る2023年度は、この「貯健箱(R」アプリにスマートウォッチ等で取得した心電・脈波・加速度から感情や高精度血圧等をAI等を用いて推定する仮想センサ機能を順次追加し「貯健箱(R) MX」として、(MX=Metaverse Transformationの意味) メタバース空間で個が主導するWEB3時代を目指したスタートを切ります。
[貯健箱(R) MXが可能にするサービス]
プライバシーを尊重したパーソナル・データの流通・活用は健康支援にとどまらず、自治体・企業・医療機関・大学等のDX(Digital Transformation)化の鍵を握ると考えられます。また、今後、急速に進むと考えられるWEB3では必須の機能になると予想されます。 弊社が開発・事業化を進めている「貯健箱(R」アプリは図1に示すように、あたかも個人が貯金箱にお金を貯めて使ったり銀行に預けて運用するようにパーソナルデータをスマホの「貯健箱(R)」に貯めて本人の意思に基づき、自身の健康向上に活用したり、情報銀行やビック・データ解析による製品・サービス開発を行う企業に提供してポイントを稼いだり、さらに大学の研究機関に寄付して、医療の発展に貢献するなど多様な用途に活用できます。
[貯健箱(R) MXの特徴]
2023年度に提供を開始する「貯健箱(R) MX」の特徴を以下に纏めます。
(1)納得性の高い本人同意取得と信頼できる提供先へのデータ提供: 使い慣れたお金とは異なり、個人が主体的に管理活用する分散管理型のPDSは、データ活用の納得性が高い反面、自身が提供管理を行う煩わしさが課題となります。しかしながら、細かいプライバシー・ポリシィを提示し、ほとんど理解せずに本人がデータを提供すると、知らないうちにネットに大切な個人データが流出・悪用される特殊詐欺のデータ版が発生する恐れがあります。そこで本システムでは、専用アプリ「貯健箱(R) MX」に「ちらし」等のサービス説明と連動した、サービス定義書をミパル・クラウドから設定し、高齢者を含むユーザにわかりやすくご説明すると同時に、サービスやデータ収集に必要な提供先以外にはデータが提供されない様、データ拡散対策を行っています(図2)。
下図に示すサービス定義書では秘匿を9段階のクラスに分け、最も緩い非暗号・自由な再配布から閲覧・活用者を指定した公開鍵暗号、再配布禁止まで多様なシーンに対応可慧とします。さらに今後、急速に技術開発が進む秘密計算を用い暗号のまま流通から処理までを可決する最高秘匿クラスも設定可能とします(詳細検討中)。これらの条件は提供するデータに付加されたメタ・データとしてミパル・コンテナに収容され、受信側のミパル・ビュワーに渡されます。ミパル・ビュワーは閲覧・活用者の証明書に対応する秘密鍵を用い、上記、各クラスの条件に基づき、コンテナに収容されたパーソナルデータの解読、外部への暗号/暗号出力を実行します。このコンテナ仕様は最終的には、(一社)セキュアIoTプラットフォーム協議会PDS部会で進んでいる標準仕様に準じます(※2)。
(2) パーソナルデータの多用途活用: パーソナルデータの取得は、例えば食事を撮影するなど、毎日実行には、それなりの負担になります。ポイント付与などのインセンティブも一つの解決策ですが、一度取得したデータを多様な用途に活用できれば、その価値が上がり、ユーザの取得・保管意欲も高まります。また、飽きを防ぐため生活習慣改善週間/月間といった短期間メニューを順次提供するのも有効です。ミパル・サービスでは、「貯健箱(R)」に保管される日付時刻付データの全てに公的認証機関発行の秘密鍵を用いた電子署名を付与します。これによりデータのオーナーシップと改竄検出が可能となり、「貯健箱(R)」に貯蓄された信頼性の高いデータをサービスに応じてして柔軟に多用途に活用できます。例えば図3に示すように、自治体・勤務先・生命保険会社が通年ミパル・サービスを採用していれば、貯健箱に貯蓄された多様なライフログを異なる事業者が提供する、多様ななサービスに利用できるだけでなく、データ提供による保険の割引やポイント取得などに活用できます。
(3)その他の特徴: 上述以外にも下記に示すような多くの特徴がありますが、既発表の機能もあり、また、紙面の関係上、詳細はホームページに順次掲載します。
-仮想センサ: ライフログ可視化・判定、感情推定、高精度血圧推定、睡眠推定、食事メニュー推定等のセンサ・スマホ・クラウドの融合による高付加価値センシング機能を順次提供します。(※3)
-4段階サービス都度本人承諾: 高齢者でも小さなスマホ画面で分かりやすく提供するサービス開始時点で、パーソナルデータの活用目的・提供データ種別・閲覧/活用者・保管期間・匿名二次利用等を最大4段階(ページ)で説明し、本人承諾を得ると同時に署名付きでスマホ及びクラウドにエビデンス性の高い保管をします(※4)。
-バックアップ: スマホ紛失・故障対策として、指定した重要データをミパル・クラウドに暗号化保管できます。
-健康情報通帳(R): 取得・保管したデータの日時・種別、提供先・提供日時等をお金の通帳のように記録・管理可能とします。本通帳を用いミルウスや利用者が所属している事業者によるデータ活用支援が可能となります。
-地域/事業者ポイント: 提供したデータによりポイントを付与できます。野菜ポイントなど自治体や事業者が企画したカスタム・ポイントの導入可能です。貯まったポイントでオプションの健康支援等を受ける事が可能です。
[2023年度製品/サービス仕様とWEB3に向けた展開]
上記の「貯健箱(R) MX」は図4に示すように、ミパル・クラウドが提供する「仮想センサMIRUWS(R) MX」の提供機能の進展に伴い、順次、機能を追加します。 2023年度上期には、カジュアルなリスト・バンド WITH BAND(HTL(株)より提供)とクラウドを用いたライフログ表示の連携による生活習慣可視化や健康異常アラーム機能を提供します(M1)。また、ベルトやパッチなどを用いた心電による感情(喜怒哀楽)推定機能を提供します(M2)。 下期には、現在開発中の次世代センサを用いることによる脈波波形を用いた感情推定や高精度バイタルサイン推定を提供します(M3)。2024年度には、多様なリストバンド等とスマホ・クラウド上で実現されるアプリとの連携による仮想センサ性能のデータベースを拡充し、サービス提供者やデータ活用者のセンサやアプリ選択の参考となる情報提供を行います。セキュアIoT協議会のパーソナル・データ・ストア部会で各社と推進中のパーソナルデータ流通の仕組みやコンテナ構造の標準化が固まれば、積極的に採用し、パーソナルデータ流通のオープン化を推進します。最終的には対等なネットワークを実現できるWEB3時代に向けて、ブロックチェーンも活用したオープンで開かれたばパーソナル・データ流通・活用社会の実現を目指します(図5) 。
(本計画につきましては資金調達状況、戦略変更、開発進捗により変更の可能性があります。)
[第4回ミパル・オープン・セミナin山梨]
本日1月27日(金) 15:00-18:10 山梨大医学部にて、掲題のセミナと展示会をシミックソリューション(株)と共催で開催いたします。現地参加ならびにリモート参加を御検討いただける皆様には(株)ミルウス、ホームページ
新着情報、https://www.miruws.com/topics/detail/id=190 にアクセスしていただければ参加案内を掲載していますので、是非皆様の参加を歓迎いたします。
[参考プレス・リリース]
※2: 一般社団法人 セキュアIoTプラットフォーム協議会 パーソナルデータストア部会に関しましては
https://japansecuritysummit.org/2022/08/4298/ を参照御願いします。
※3: 仮想センサの既発表プレスリリースに関しましては、こちらを参照御願いします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000057464.htmlを参照御願いします。
※4: サービス都度本人同意に関しましては、こちらを参照御願いします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000057464.html
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