「状況を所有することは可能か」インスタレーションアート及び、その所有をテーマにした展覧会「連続するプロジェクト/インスタレーションを所有する」を階段型ギャラリーにて開催![ACK公募プログラム]
非常階段を登りながら鑑賞する特殊な会場を舞台に、秋山ブク、丹原健翔、肥後亮祐、松井沙都子、三原聡一郎の計5組の作家が参加。
BnA Alter Museumでは、これまで様々な企画展やアーティストインレジデンスの成果展などでインスタレーション作品を展示、発表してきた階段型ギャラリーSCGにて、インスタレーションアート及び、その所有をテーマにした展覧会「連続するプロジェクト/インスタレーションを所有する」を開催いたします。
10階建てである当館の非常階段を登りながら鑑賞する特殊な会場を舞台に、秋山ブク、丹原健翔、肥後亮祐、松井沙都子、三原聡一郎の計5組の作家が参加し、高さ5.4mの吹き抜け空間にて作品を制作、展示いたします。
また今回、展覧会売買プロジェクト「D4C」(2019~)を主宰する檜山真有に外部協力を依頼し、インスタレーション作品の売買契約書を発表いたします。
本展覧会は主に2つのプロジェクト、つまり[1]インスタレーション作品本体の制作プロジェクトと、それを[2]所有するための制作プロジェクトから構成されます。
企画者コメント
ある作為によって、ある時空間が持つ状況をアート作品として提示するインスタレーションアート。
そのような状況を所有する(したように錯覚する)ことは可能だろうか。
本展覧会では[1]インスタレーション作品本体の制作プロジェクトと[2]所有するための制作プロジェクトを連続させる。
その連続の結節点であり始まりとして、また制約と広がりを与えるものとして、契約を捉える。
変容していく状況のヴァリエーションと、その所有を思考(試行)する。
筒井一隆 (BnA Alter Museum)
- 連続するプロジェクト/インスタレーションを所有する
会場:BnA Alter Museum SCG
会期:2022年10月29日(土)~2023年5月7日(日)
開催時間:11:00~20:00
会期中無休
URL:https://bnaaltermuseum.com/exhibition/ack2022/
入場料:大人1,000円 / 大学生800円 / 中高生500円 / 小学生以下無料
*ACKチケットご持参の方は半額。
**当館ご宿泊の方は入場料無料。
***会期中、何度でも展覧会へ入場できます。2回目以降の入場は要本人確認。
企画:筒井一隆
協力:檜山真有
助成:ACK連携プログラム採択事業
主催:BnA Alter Museum
- 展覧会&ART ROOMツアー
日程:2022年11月17・18・19・20日
時間:全日程17:00~
参加費:本展入場料に含む
各回定員10名/事前申込制
申込方法:
scg@bnaaltermuseum.com に、題名「ツアー」、本文にお名前、お電話番号、ご希望の日程、人数を明記の上、メールにてお申し込みください。
※アーティストトークやその他関連企画はウェブサイトをご覧ください。
- 作家紹介
秋山ブク Buku Akiyama
2001年より「コンポジション」シリーズとして、ギャラリー、店舗、倉庫、公民館、屋外公園、催事場、図書館などのその場にある備品だけで即興的に空間を構成する作品を作り続けている。2016 年より、一旦構成した作品を会期中に、自ら、あるいは協働者の力を借りて何回も組み直す「シチュエーションズ」を始める。2012 年より、モノとその場所が1対1で対応する作品シリーズ「プレイスメント」を始める。2017年より、レストランやカフェのテーブル上の備品や配膳された食器類を即興的に組み合わせ、その写真をSNSに投稿する「#table_arrangement」を始める。
丹原健翔 Kensho Tambara
作家、キュレーター。92年東京生まれ。ハーバード大学美術史学科卒業。現代におけるコミュニティの通過儀礼や儀式についてパフォーマンスを中心にボストンで作家活動をしたのち、17年に帰国、国内で作家・キュレーターとして活動。サイトスペシフィックな作品や展示をつくることを中心に、鑑賞者のまなざしの変化を誘発することを目的に制作。作家活動を行う傍ら、ギャラリーなどの展覧会のキュレーションをはじめ、アートスペース新大久保UGO創設者、一般社団法人オープン・アート・コンソーシアム代表理事など。 21年12月からは「ソノアイダ#新有楽町」のプログラムディレクターを務める。
肥後亮祐 Ryosuke Higo
1995年 北海道生まれ。京都市立芸術大学大学院 美術研究科 博士(後期)課程 美術専攻 構想設計領域 在籍「Google Map上に誤記載された幻島」や「実在しない単語」など、流通する情報における盲点を遺物と捉え、社会や個人が無自覚にまたは意図的につくりだす事象や状況を考察し新たなかたちでの継承を試みている。主な作品発表歴 2021年「Kyoto Art for Tomorrow 2021 ―京都府新鋭選抜展―」(京都文化博物館)、20年 個展「クリテリオム 97 肥後亮祐」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー / 茨城)、19年「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019 KG+」(GALLERY Ann / 京都)、 18年「写真新世紀展2018」(東京都写真美術館)など。
松井沙都子 Satoko Matsui
美術作家。1981年兵庫県生まれ、大阪府育ち。2006年京都市立芸術大学大学 院美術研究科絵画専攻油画修了。2017年博士(美術)(京都市立芸術大学)。不在の空間を生み出す構造について研究し、インスタレーションを中心に作品を展開。近年は現代の日本の家をモチーフに、日本の住宅の質感を纏った作品制作に取り組む。近年の主な展覧会に、2021年「セイアンアーツアテンション14 Re:Home」、2019年個展「ホーム・スイート・ホーム」MEDIA SHOP gallery 2(京都)、2018年個展「モデルハウス」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、個展「抽象住宅─ワンルーム─」ギャラリー恵風(京都) など。
三原聡一郎 Soichiro Mihara
1980年東京生、京都を拠点に活動中。
世界に対して開かれたシステムを提示し、音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、土そして電子など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みている。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するために空白をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開中。2013年より滞在制作として北極圏から熱帯雨林、軍事境界からバイオアートラボまで、芸術の中心から極限環境に至るまで、これまでに計8カ国12箇所を渡ってきた。 主な個展に「空白に満ちた世界」(クンストラウム・クロイツベルク/ベタニエン,ドイツ,2013/京都芸術センター、2016)。
- Art Collaboration Kyoto(ACK)
Art Collaboration Kyotoは、「現代アートとコラボレーション」をテーマに京都で開催するアートフェアです。現代アートに特化したアートフェアとしては日本最大級で、日本と海外のギャラリー、行政と民間、美術とその他の領域などがコラボレーションする点に特徴があります。
メイン会場の国立京都国際会館では、「ギャラリーコラボレーション」と「キョウトミーティング」の2つのセクションを設け、作品の展示や販売を行います。
また、京都市内では新たに就任した山下有佳子プログラムディレクターが企画する特別展示を行うほか、ACKの会期にあわせたサテライトプログラムを多数予定しています。
URL:https://a-c-k.jp/
- BnA Alter Museum
住所:京都府京都市下京区天満町267-1
アクセス:阪急河原町駅より徒歩5分/京阪祇園四条駅より徒歩6分/河原町松原バス停から徒歩2分
Tel: 075-748-1278
URL:https://bnaaltermuseum.com/
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- 階段型ギャラリーSCG
SCG(stairscase gallery)はアートルームと同様に、施設としてBnAの思想を表現するためのもう一つのメインプロジェクト。
施設においては常設展であるアートルームに対してSCGは企画展という位置付けにあり、宿泊ゲストだけでなく全ての人々に開かれている。 計30メートル弱の縦型ギャラリースペースで、施設内階段を上りながら縦に広い五つの空間を鑑賞するという世界にも類を見ない展示空間。 既存のカテゴリーを超え、未来を開拓する”今”を捉えること。
ユニークな隔離空間だからこそ実現する奇想天外なアイディア。BnAがやるギャラリーだからこそ、表現者にも鑑賞者にも新たな挑戦の場を。
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