人口1000人の村、徳島・木頭の「未来コンビニ」国際デザインアワード2冠達成!ドイツ建築デザインアワード「ICONIC AWARDS 2021」にて「Winner」受賞!
- ICONIC AWARDSについて
各部門カテゴリにおいて優秀な作品から順に 「Best of Best」「Winner」「Selection」が授与されるほか、部門横断の総大賞として、その年に優れた建築デザインを多数設計したデザインチームを「デザインチーム・オブ・ザイヤ―」として表彰します。
本アワードの過去受賞者には、日本の隈研吾建築事務所をはじめ、静岡県の都市プロジェクト“Woven city(※)”の設計監修中のコペンハーゲンの建築デザインチーム「BIG」や、広島平和記念資料館など、世界に名だたる建築家や建築物が名を連ねています。
未来コンビニは今回、「ICONIC AWARDS」建築部門の「Winner」を受賞しました。この受賞により未来コンビニは、世界三大デザイン賞の一つ「レッド・ドット・デザイン・アワード」の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞に続き、国際デザインアワード2冠達成となりました。
※記載の固有名詞は各社の登録商標または商標です。
【未来コンビニ 国際デザインアワード受賞状況】
・レッド・ドット・デザイン・アワード2021 リテールデザイン部門最優秀賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞
(2021/8/21 プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000067279.html)
・ICONIC AWARD 2021: Innovative Architecture 建築部門「Winner」賞
- 未来コンビニ、そして私たちの「挑戦」
木頭地区(旧・木頭村)は徳島県と高知県の県境に位置し、人口約1,000人で65歳以上が人口の過半数を占める”限界集落”です。この村は東西に大きく広がり、村の端から端まで移動するには車で30分以上を要するほど広大な地域です。
未来コンビニは、この広大な村の最西端、居住人口がたった約200人の「北川集落」と呼ばれる地域に建築されました。北川集落には商店が無く、最寄りのスーパーまでも車で約1時間かかるなど、生活必需品の買い物が非常に不便な環境下から、いわゆる「買い物難民」が生まれていました。未来コンビニは、地元の人々の買い物環境改善を目指すと同時に、この地で生まれ育った子供たちが多様な人生や感性に触れ合い未来への刺激を受けられる場となるように、との想いから「未来コンビニ」と名付けられ、2020年4月に誕生しました。
この僻地にコンビニという施設を新たに建築し、通り道にすぎなかった場所を「訪れるべき場所」に生まれ変わらせ、訪れる全ての人と地域とを繋ぎ、木頭の未来を紡ぐ。この未来コンビニの取り組みは、過疎化・高齢化など地方が抱える課題に対する、木頭プロジェクトとしての大きな「挑戦」の一つでした。
当社としては、未来コンビニがこのような国際的に権威あるアワードを相次いで受賞したことについて、”世界一美しいコンビニ“のコンセプト、そしてこの小さな村から始まった挑戦が、社会的に評価いただけたものと受け止め、この上ない喜びと感謝の想いとともにここにお知らせいたします。
今後もKITO DESIGN HOLDINGS及び木頭プロジェクトは、木頭地区において未来コンビニをはじめとした挑戦の歩みを止めず、「全ての人が笑顔になれる、奇跡の村」を目指し未来へと紡ぐ活動を続けてまいります。
- 未来コンビニの建築デザインについて
この木頭の“自然との共生”が、未来コンビニのデザインテーマの一つです。
デザインの軸となるY字のトラス構造は、木頭の特産である柚子畑をイメージして設計され、明るいイエローに塗り分けられました。道路に面した壁一面をガラス張りにし、店舗の外には、経年変化を楽しめる国産の松の木の素材でできた水はけの良いウッドチップを敷き詰めることで、雨の多い木頭の美しい自然との一体感を店内からも感じられる設計となっています。
また、子供たちへの目線も設計に反映されています。店内の陳列棚は、子供たちや地元の高齢者の方が商品を手に取りやすいようにと一般のコンビニよりも低めに設計され、これにより解放感のある空間を実現しています。
店内奥は「木頭ゆず」のオリジナルメニューを体験できるカフェスペースや、子どもたちが様々な絵本や美しい木頭の映像を楽しめるエリアとして設計され、人々が気軽に集まれる交流の場として地元住民や観光客に愛されるとともに、木頭のアイコン的存在となっています。
未来コンビニ
〒771-6512 徳島県那賀郡那賀町木頭北川いも志屋敷11-1
・面積:駐車場含む延べ面積495㎡、建物床面積187.30㎡
・クリエイティブディレクション:鵜野澤啓祐
・建築・インテリアデザイン:コクヨ、GEN設計
・施工:北岡組
未来コンビニ 公式webサイト
https://mirai-cvs.jp/
- KITO DESIGN HOLDINGS株式会社 代表取締役 藤田 恭嗣
「人口約1,000人の木頭には、日本の”限界集落”と呼ばれる地域を始め、地方の共通課題が凝縮されていると考えています。この地で生まれ育つ子供たちが、いずれ木頭の未来を変え、日本を、そして世界をも変えうる力となるように。そのために広い視野を養い、志高くその芽を育てられるように。そして、あらゆる人が世界中から、このために訪れたくなる場所となるように。
そんな想いを込めて設計した未来コンビニが、“レッド・ドット・デザイン・アワード”に続き、建築業界においても影響力のあるこの “ICONIC AWARDS 2021”の受賞により、地域のストーリーと共に、美しい建築物としても国際的な評価を頂けたことを、心より光栄に思います。プロジェクトはまだ序章ですが、今後も木頭のような地方から社会へ与えうる可能性について模索し、持続可能かつ発展的な活動の継続を目指します。」
プロフィール
1973年、徳島県那賀町木頭地区生まれ。94年大学在籍時に創業、96年有限会社として法人化し、99年に株式会社メディアドゥ設立。2013年東証マザーズ上場、16年に東証一部へ市場変更。同社代表取締役社長CEOを務めるとともに、2013年、過疎化が進む故郷・木頭の創生計画の柱として、木頭ゆずの栽培・加工品販売会社である「株式会社黄金の村」を設立。2017年、木頭の地方創生事業として「全ての人が笑顔になれる、奇跡の村を創る」をビジョンに掲げKITO DESIGN HOLDINGS株式会社を設立。「木頭プロジェクト」としてキャンプ場の再生事業『CAMP PARK KITO』や『未来コンビニ』の設計など様々な事業を手がける。現在も多数のプロジェクトが企画進行中。
- KITO DESIGN HOLDINGS グループについて
徳島県那賀町旧木頭村出身で、電子書籍取次国内最大手の株式会社メディアドゥ代表取締役社長CEOの藤田恭嗣が手掛けるKITO DESIGN HOLDINGSグループは、「全ての人が笑顔になれる、奇跡の村を創る」をビジョンに掲げ、キャンプ場の再生や空き家の活用、特産の木頭ゆずを使用した加工品販売など、持続可能な故郷を作るための地方創生に取り組んでいます。
2019年4月末には、閉鎖していた旧美那川キャンプ場(那賀町木頭折宇)で、グランピングを楽しめる「CAMP PARK KITO」をグランドオープン、2020年4月には木頭地区の買い物環境の改善や、地元の子供たちの交流の場として「未来コンビニ」をオープンしました。2021年7月には木頭ゆずオリジナルスイーツショップ「YUZU CAFE Kitchen」をJR徳島駅コンコース内にオープンし、現在も様々なプロジェクトが企画進行中。
木頭からこれらの発信を通して、全国の限界集落の地方創生のロールモデルを目指し、今後も様々な事業を展開しています。
KITO DESIGN HOLDIGNS株式会社 公式webサイトhttps://kito-dh.jp/
ICONIC AWARDS 2021:Innovative Architecture 公式サイト https://en.innovative-architecture.de/
関連記事 SUUMOジャーナル/人口1000人の限界集落に「未来コンビニ」! “世界一美しいコンビニ”が徳島・木頭を変える? https://suumo.jp/journal/2021/04/02/179193/
本リリース・取材に関するお問い合わせ先
KITO DESIGN HOLDINGS株式会社 広報 原
TEL: 090-4869-2707 / Email:pr@kito-dh.jp
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