核融合技術で新エネルギー開発に取り組む京都フュージョニアリング、英国に子会社を設立
2021年10月5日、核融合技術で新エネルギー開発に取り組む京都フュージョニアリング株式会社(本社:京都府宇治市、代表取締役:長尾昂、以下「KF社」)は、英国に子会社を設立しました。
KF社は、クリーンで豊富なエネルギーを核融合により実現するため、必要となるブランケットなどの熱取出し装置やマイクロ波加熱装置(ジャイロトロン)等、核融合炉に必要な主要機器を開発することをミッションとして2019年に発足しました。この度設立する英国子会社(英KF)は日本KF社の完全子会社となります。
近年の官民一体となった核融合開発にも後押しされて、英国政府は国家戦略としての野心的な核融合開発戦略を掲げています。特に、新たな核融合炉開発プログラムであるSTEP(Spherical Tokamak for Energy Production)の開始により、英国は核融合炉開発において世界をリードする存在となりました。STEPは2040年までに核融合の商業化を行うという目標を掲げており、このプログラムと並行して、英国に拠点を置く複数の民間企業が核融合の独自開発を進めています。
これらの動きに関連して、KF社はSTEPプログラムを主導する政府機関UKAEA(United Kingdom Atomic Energy Authority)のトリチウムエンジニアリングのTier1サプライヤーに選ばれました。また、Culham Centreにある核融合実験炉であるMAST-Uのプラズマ加熱装置(ジャイロトロン)の供給契約を締結しました。現在、英国の核融合民間企業との商談も進めています。
KF社は、今後数年間で国際的な核融合エネルギー開発企業としての地位を確立する戦略の一環として、英国での存在感を更に高めていきます。また、KF社は、英国人の Richard Pearson 博士が共同設立者であることから、設立当初から英国との強いネットワークがあり、今後英国内での技術者の雇用を創出するとともに、コア技術やハードウェアベースのエンジニアリングに力を注くことで、英国の核融合炉の開発に貢献していきます。また、英国を含む国内外の複数の公的研究機関及び民間企業とも協力して、核融合エネルギーの開発を進めていきます。
Thomas Cross 在日英国大使館 参事官のコメント
「核融合エネルギーの分野で、英国と日本の間でこのような協力関係が築かれたことを嬉しく思います。核融合は、ネット・ゼロの未来において非常に重要な役割を果たすものであり、英国と日本の協力関係は、この可能性を活用する上で相互に有益なものとなるでしょう。」
Richard Pearson 博士 KF社 共同創業者・UK法人代表のコメント
「この度の子会社設立は当社にとって非常にエキサイティングで重要なステップであり、核融合エネルギー実現に向けて産業成長を加速させるという当社のミッションにおいても鍵となります。英国は核融合開発の世界的な拠点になりつつあり、この活気に満ちたエコシステムへ英KF社が加わることは、当社と英国の双方にとって大きな成長のチャンスとなります。」
長尾 昂 KF社 共同創業者・代表取締役のコメント
「現在英国グラスゴーではCOP26の気候変動交渉が行われており、日本を含む世界のリーダーたちが地球規模のエネルギー問題の解決策に向けて議論しています。核融合もCOP26の重要なアジェンダとして議論されます。英国への進出は、当社の事業成長戦略上、重要なステップでした。英国では、核融合に関する公的研究機関や民間企業に多様な人材が集まり、先進的な議論がなされています。私たちは独自の技術を用いて、英国の核融合炉開発をサポートできることをとても楽しみにしています。また、これらの一連の活動により、日本の核融合産業の発展と日英関係の強化に貢献します。」
【京都フュージョニアリング社(KF社)について】
KF社は2019年に京都大学の研究開発技術をベースに設立された会社です。当社は核融合炉の実現に向けた先進技術の開発を行っており、特に、核融合炉の加熱装置や熱の取出し装置、プラントエンジニアリングにおいて、世界有数の技術力を有しています。高性能かつ商業的に実現可能で革新的な核融合炉技術ソリューションを開発することで、世界中の官民の核融合研究機関とともに核融合の実用化を加速し、人類の究極的なエネルギーソリューションの提供と脱炭素社会の実現を目指します。
会社概要
会社名 京都フュージョニアリング株式会社
設立 2019年10月
事業内容 核融合炉関連技術、装置の研究開発と販売、製作
本社所在地 京都府宇治市
代表取締役 長尾 昂(ながお たか)
社員数 25名
HP https://kyotofusioneering.com/
【関連リリース】
英国の公的研究機関UKAEAからMAST Upgrade球状トカマク実験用ジャイロトロンの受注契約を獲得
https://kyotofusioneering.com/news/%e8%8b%b1%e5%9b%bd%e3%81%ae%e5%85%ac%e7%9a%84%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%a9%9f%e9%96%a2ukaea%e3%81%8b%e3%82%89mast-upgrade%e7%90%83%e7%8a%b6%e3%83%88%e3%82%ab%e3%83%9e%e3%82%af%e5%ae%9f%e9%a8%93%e7%94%a8/
英国の公的研究機関UKAEAからSTEP燃料サイクル用トリチウムエンジニアリング事業の受注契約を獲得
https://kyotofusioneering.com/news/%e8%8b%b1%e5%9b%bd%e3%81%ae%e5%85%ac%e7%9a%84%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%a9%9f%e9%96%a2ukaea%e3%81%8b%e3%82%89step%e7%87%83%e6%96%99%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%af%e3%83%ab%e7%94%a8%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%81/
近年の官民一体となった核融合開発にも後押しされて、英国政府は国家戦略としての野心的な核融合開発戦略を掲げています。特に、新たな核融合炉開発プログラムであるSTEP(Spherical Tokamak for Energy Production)の開始により、英国は核融合炉開発において世界をリードする存在となりました。STEPは2040年までに核融合の商業化を行うという目標を掲げており、このプログラムと並行して、英国に拠点を置く複数の民間企業が核融合の独自開発を進めています。
これらの動きに関連して、KF社はSTEPプログラムを主導する政府機関UKAEA(United Kingdom Atomic Energy Authority)のトリチウムエンジニアリングのTier1サプライヤーに選ばれました。また、Culham Centreにある核融合実験炉であるMAST-Uのプラズマ加熱装置(ジャイロトロン)の供給契約を締結しました。現在、英国の核融合民間企業との商談も進めています。
KF社は、今後数年間で国際的な核融合エネルギー開発企業としての地位を確立する戦略の一環として、英国での存在感を更に高めていきます。また、KF社は、英国人の Richard Pearson 博士が共同設立者であることから、設立当初から英国との強いネットワークがあり、今後英国内での技術者の雇用を創出するとともに、コア技術やハードウェアベースのエンジニアリングに力を注くことで、英国の核融合炉の開発に貢献していきます。また、英国を含む国内外の複数の公的研究機関及び民間企業とも協力して、核融合エネルギーの開発を進めていきます。
Thomas Cross 在日英国大使館 参事官のコメント
「核融合エネルギーの分野で、英国と日本の間でこのような協力関係が築かれたことを嬉しく思います。核融合は、ネット・ゼロの未来において非常に重要な役割を果たすものであり、英国と日本の協力関係は、この可能性を活用する上で相互に有益なものとなるでしょう。」
Richard Pearson 博士 KF社 共同創業者・UK法人代表のコメント
「この度の子会社設立は当社にとって非常にエキサイティングで重要なステップであり、核融合エネルギー実現に向けて産業成長を加速させるという当社のミッションにおいても鍵となります。英国は核融合開発の世界的な拠点になりつつあり、この活気に満ちたエコシステムへ英KF社が加わることは、当社と英国の双方にとって大きな成長のチャンスとなります。」
長尾 昂 KF社 共同創業者・代表取締役のコメント
「現在英国グラスゴーではCOP26の気候変動交渉が行われており、日本を含む世界のリーダーたちが地球規模のエネルギー問題の解決策に向けて議論しています。核融合もCOP26の重要なアジェンダとして議論されます。英国への進出は、当社の事業成長戦略上、重要なステップでした。英国では、核融合に関する公的研究機関や民間企業に多様な人材が集まり、先進的な議論がなされています。私たちは独自の技術を用いて、英国の核融合炉開発をサポートできることをとても楽しみにしています。また、これらの一連の活動により、日本の核融合産業の発展と日英関係の強化に貢献します。」
【京都フュージョニアリング社(KF社)について】
KF社は2019年に京都大学の研究開発技術をベースに設立された会社です。当社は核融合炉の実現に向けた先進技術の開発を行っており、特に、核融合炉の加熱装置や熱の取出し装置、プラントエンジニアリングにおいて、世界有数の技術力を有しています。高性能かつ商業的に実現可能で革新的な核融合炉技術ソリューションを開発することで、世界中の官民の核融合研究機関とともに核融合の実用化を加速し、人類の究極的なエネルギーソリューションの提供と脱炭素社会の実現を目指します。
会社概要
会社名 京都フュージョニアリング株式会社
設立 2019年10月
事業内容 核融合炉関連技術、装置の研究開発と販売、製作
本社所在地 京都府宇治市
代表取締役 長尾 昂(ながお たか)
社員数 25名
HP https://kyotofusioneering.com/
【関連リリース】
英国の公的研究機関UKAEAからMAST Upgrade球状トカマク実験用ジャイロトロンの受注契約を獲得
https://kyotofusioneering.com/news/%e8%8b%b1%e5%9b%bd%e3%81%ae%e5%85%ac%e7%9a%84%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%a9%9f%e9%96%a2ukaea%e3%81%8b%e3%82%89mast-upgrade%e7%90%83%e7%8a%b6%e3%83%88%e3%82%ab%e3%83%9e%e3%82%af%e5%ae%9f%e9%a8%93%e7%94%a8/
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