夏目光学、木星氷衛星探査機JUICEの打上げ成功を記念してJAXAから感謝状を受領
欧州宇宙機関主導のミッションで夏目光学の光学素子が活躍
半導体製造装置、航空宇宙開発など最先端分野に必要な高精度光学素子を手掛ける夏目光学株式会社(本社:長野県飯田市、代表取締役社長:細江国彦)は、木星氷衛星探査機JUICEの打ち上げ成功を記念し、宇宙科学研究所(JAXA)から感謝状を贈呈されましたことをお知らせいたします。
木星氷衛星探査機JUICEプロジェクト
JUICE(Jupiter Icy moons Explorer)は、ESA(欧州宇宙機関)が主導する大型木星氷衛星探査計画であり、欧州各国をはじめ、日本や米国、イスラエルが参加する史上最大級の国際太陽系探査計画です。2023年4月14日に仏領ギアナ宇宙センターからアリアン5ロケットで打ち上げられ、2031年に木星系に到着する予定です。このミッションでは、JUICEが木星の衛星のうち、エウロパ、ガニメデ、カリストの3つの氷の衛星をフライバイし、最終的にはガニメデの周回軌道に入ります。JUICEの目的は、木星系の起源や進化、内部構造や地質活動、表面環境や大気、生命の存在可能性などを調査することです。
JUICEには10の観測機器が搭載されており、そのうちの1つがガニメデレーザ高度計GALA(GAnymede Laser Altimeter)です。このGALAには、夏目光学が製造した高品位な光学素子(レンズ)が採用されました。GALAはガニメデ等の表面にレーザーを照射し反射波を受信する測距を繰り返すことで、氷衛星の地形・形状や潮汐変形を検出します。この測定により、氷衛星の地形や、液体の地下海の存在や分布などを明らかにすることが期待されています。
今回GALAに採用された弊社の光学素子(レンズ)は、宇宙環境下での使用を想定して選定された特殊な光学材料を用い、夏目光学が誇るナノ精度自由曲面加工技術によって製造されました。
宇宙科学への献身と実績
夏目光学は、宇宙用をはじめとする産業用光学素子製造の分野において国内外で実績を持つ企業であり、JUICEの他にも太陽観測ロケットCLASP2(Chromospheric LAyer Spectro-Polarimeter 2)ミッションなどにおいても光学素子の提供実績を持っています。また、宇宙科学研究所との協力を通じて、宇宙用光学素子の開発において高い専門性と信頼性を築いてまいりました。宇宙科学研究所の國中均所長からは、夏目光学の熱意と献身的なご尽力がJUICEの開発と打ち上げ成功に導いたという評価をいただきました。
夏目光学は、JUICEの打ち上げ成功と感謝状の受領について、大変光栄に感じており、今後も宇宙用光学素子の開発に全力で協力いたします。同時に、JUICEの探査成果が人類の知識や文化に与えるであろう重要性を理解し、その一翼を担う役割を果たすことに誇りを感じております。
夏目光学株式会社
所在地:〒395-0808長野県飯田市鼎上茶屋3461
代表者:細江国彦
設立:1947年
URL:https://www.natsume-optics.co.jp/
事業内容:高精度光学レンズ素子(オプティクス)の開発・製造・販売
光学設計、および光学ユニットの開発・製造・販売
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