「大学生=暇な時代」は終わっていた!?〜現役大学生"ゴールデンウィーク事情"調査〜
コロナ明けの2023年GW。「旅行」「ドライブ」などが連想される中、大学生は意外な過ごし方をしていた‥!!今回は”みんなが知らない”大学生のGW事情にSCOPEします。
背景
2019年12月初旬、中国の武漢市で第1例目のコロナウイルスが報告されてから, わずか数カ月ほどの間に日本にも広がり、ここ2年ほどは「出かけたいけど感染リスクが…」「さまざまな制限があるくらいなら家にいた方がいい…」など、思う存分楽しむこができない不完全燃焼な休日が当たり前となっていました。
しかし、今年3月にマスクの着用が自己判断に委ねられ、今月には日本の入国水際対策も緩和。海外旅行も含め、久々に遠出の計画を立てる人も多いそう。
その上、今年のゴールデンウィーク(GW)は暦の上で5連休で、平日2日を含めると最大で9日間という大型連休に。入学以来、行動を規制されてきた大学生たちは、どんな楽しいGWを過ごすのか? 今回は、アフターコロナ”初”の長期休みとなる2023年の”大学生のGW事情”をSCOPE!
アンケート調査概要
調査概要調査対象:大学生
期間:2023年3月〜2023年4月
方法:インターネットによる任意回答
回答数:151件
コロナ禍・コロナ明けを比較した大学生のGWの過ごし方
コロナ禍とアフターコロナ、それぞれの過ごし方を調査してみたところ意外な結果に。
大学生にとってのGWはコロナ関係なく「授業、サークル、バイト」を中心に構成されているのだ。いわゆる世間の認識とされているGWの「旅行」「バーベキュー」「ドライブ」などとは少し違う過ごし方をしているようだ。
そもそも大学生にとってのGWとは…?
小学校、中学校、高校、会社のほとんどの認識として「GW=連休」という理解がほとんどだが、実は「大学生にGWはなかった!?」
アンケートから、なんと約3割の大学生はGWに「授業がある」ということが判明。実際のところ、連休中でも授業を行う大学は多い。たとえば、立教大学は6日間、青山学院大学は3日間(※5/1、5/2の平日を含む)、慶應義塾大学は2日間(※5/1、5/2の平日を含む)、中央大学は1日、出席しなければならない。そして授業に加えて部活やサークル活動もあるため、4日以上の連休があるのは、大学生のたった14%に過ぎないという驚くべき結果に。高校生までは待ち遠しかったGWも、大学生になってからは”ない”に等しい…!?
なぜGWに授業があるのか
大学の授業時間数について、「大学設置基準」にこう記されている。
「第二十一条 各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。
2 前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、第二十五条第一項に規定する授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、おおむね十五時間から四十五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位として単位数を計算するものとする。ただし、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、大学が定める時間の授業をもつて一単位とすることができる。」
出典:e-GOV「法令検索昭和三十一年文部省令第二十八号大学設置基準」引用(第二十一条)
上記のように、文部省によって「大学の授業は1単位を最低15回(15週分)の授業で構成する」と定められており、それに基づき、多くの授業が半期で15回行うスケジュールとなっている。そのため、今年度のようにGWの日数が長いと、15回という基準を満たすために休日にも授業を実施する必要が出てくるのだ。授業の開催日は各大学の判断に委ねられているため、祝日授業や補講を増やす大学も多い。そういう理由で、大学によって学生のGW事情は様々なのだ。
日本経済の停滞を受けて、授業の合間に学費や生活費のためにバイトを入れている学生も多く、いまどきの大学生のGWは思いのほか慌ただしいという結論に。レストランやイベント会場のスタッフとして、家庭団欒のためのウーバーの配達員として、世間の楽しいGWを裏で支えているのは、案外アルバイトの大学生なのかもしれない。
まとめ
4月の調査では大学生のGW事情にscopeしました。
数か月で変化するZ世代のトレンドをいろいろな角度からキャッチしてお届けする“bieno scope”。次回の調査の結果もお楽しみに!
前回2023年2月の調査結果はこちら(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000088399.html)
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