林業ベンチャーのソマノベース、北海道で産官連携の新たな森づくり実証実験を開始。
~植樹用苗木をオフィスで育てて植樹する「戻り苗」で、企業の森林づくりをアップデート。北海道庁・民間企業6社とともに北海道にて展開~
当社は「土砂災害による人的被害ゼロ」を目指し、和歌山県を拠点に林業界内外の法人・個人の皆様とともに室内で植樹⽤苗⽊を育てる観葉植物「戻り苗」を展開してきました。今回はその拠点を北海道に広げ、新たに北海道庁・道内の企業・林業事業体・木工房の皆様と、地域に根ざした未来の森づくり実証実験を進めていきます。
参加いただく民間企業は以下の通りです。
北海道コカ・コーラボトリング株式会社・JT北海道支社・エスビー食品株式会社・北海道電力株式会社・札幌テレビ放送株式会社・株式会社北海道アルバイト情報社(敬称略・順不同)
ご関心のある企業様は是非お気軽にご連絡ください。
「戻り苗」は植樹用の苗木を育てる観葉植物です。35社以上の企業のお客様にご導入いただき、個人のお客様を含めると現在2,000本以上の苗木が全国各地で育っています。「戻り苗」はこれまで、私たちの拠点である和歌山県で運営を行ってまいりました。どんぐりの採集・木鉢の製造は全て和歌山県内で行い、皆様の元で十分に育ち返送いただいた苗木も、和歌山県の森へ植樹してきました。また、育てていただく苗木も和歌山県の県木である「ウバメガシ」を、育てるためのラダーシェルフにも紀州材のヒノキを採用しています。
今回は、これまで培ってきた和歌山県での「戻り苗」の仕組み・ノウハウを活用し、北海道庁「ほっかいどう企業の森林づくり」と連携して、道内民間企業様の森林保全の取り組みをさらにアップデートします。
これまで北海道庁では「ほっかいどう企業の森林づくり(https://www.hokkaido-morizukuri.jp/、本リリース下部参照)」という、道民と企業が連携した森林づくりに取り組んでこられました。今回はその一環として「戻り苗」の仕組みを活用し、企業の皆様に「戻り苗」を使ってオフィスで苗木を育てていただきます。育てていただく期間は1年間。育った苗木は北海道の森林に植樹します。
第一弾の参加企業は、「北海道コカ・コーラボトリング株式会社」「JT北海道⽀社」「エスビー⾷品株式会社」「北海道電⼒株式会社」「札幌テレビ放送株式会社」「株式会社北海道アルバイト情報社」(敬称略・順不同)計6社の皆様です。各社様のオフィスにて道内の森林に植樹するための苗木が育てられています。
これまでの植樹活動は実際に森林に行く必要があり、従業員の皆様へ取り組みが広がらないという課題がありました。「戻り苗」を用いてオフィスで苗木を育てることで、実際に森林に行かなくても森づくりに参加することができるようになります。森林保全活動に参加するハードルを下げ、従業員の皆様が関心を持ちやすくなり、森林への理解を深めることにも繋がります。
北海道で導入いただく「戻り苗」は「MODRINAE HOKKAIDO」と名付け、苗木・ラダーシェルフともに北海道産のものにこだわりました。苗木は北海道の自然植生に合ったイタヤカエデやミズナラなど6種類を、ラダーシェルフにはくっきりとした年輪が美しい北海道産のトドマツを採用しました。苗木は十勝で50年以上苗木づくりを営んでこられた有限会社大坂林業様に、シェルフは上川郡当麻町で木の遊具にあふれた「くるみなの木遊館」を運営される合同会社フィールドギフト様にご協力をいただいています。
「戻り苗」は地域で循環する森づくりを大切にしてきました。北海道でもその価値観を変えることなく、素材や樹種の選定、製造、育苗、植樹の全てを北海道で行うことで、地域の皆様とともに心地よい循環を生み出していきたいと考えています。
※本取り組みは、林野庁の令和5年度「国民参加による植樹等の推進対策 サポート体制構築事業」を活用し、実施しております。
今後は、企業の皆様に育てていただいている苗木を北海道の森林に植樹できるよう、森林・林業関係者の皆様と連携を深めていきます。また、より多くの方と共に森づくりを行っていけるよう、森林・林業関係者・木工所・行政自治体・導入企業の皆様、そして個人の皆様を巻き込んだイベントやセミナー・ワークショップ等の企画を行う予定です。ぜひ楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
「MODRINAE HOKKAIDO」へのご参加、皆様の地域でのお取り組み、取材等、少しでもご興味をお持ちいただけましたら、お気軽に以下までご連絡くださいませ。
▶︎ MODRINAE HOKKAIDO
特設サイト:https://somanobase.com/modrinae-hokkaido
担当:松下 info@somanobase.com
協力者の皆様からのコメント
北海道庁 水産林務部森林環境局 森林活用課 木育推進係 石毛紀江様
北海道では、ゼロカーボン北海道の実現に向けて、多くの企業・団体の皆様に「ほっかいどう企業の森林づくり」に取り組んでいただきたいと考えております。気軽に参加ができる「戻り苗」が入り口となり、多くの皆様に森林づくりに興味を持っていただくことで、道内の森林づくりがさらに広がっていくことを期待しています。
有限会社大坂林業 北広島営業所 山本崇人様
当社は北海道に自生する樹種を中心に苗木の生産を行っています。今回、苗木の育成・植樹を通して皆様に北海道の樹木や森林をより身近に感じて頂ける機会だと思い、MODRINAE HOKKAIDOに参画しました。皆様と一緒に北海道の豊かな森づくりを楽しみながら進めていきたいと考えております。
合同会社フィールドギフト 代表 原弘治様
ラダーラックの製作を担当しております。木を使ったものづくりは、山から木材をいただくことで成り立っている為、木を使う側も森林や自然環境に配慮した行動が必要だと感じていました。今回、MODRINAE HOKKAIDOを通して北海道の森づくりに関われることを大変嬉しく思います。
導入企業様からのコメント
北海道コカ・コーラボトリング株式会社 執行役員 SDGs企画担当 松原孝志様
当社が製造する清涼飲料水の全てに北海道の美味しいお水が使われており、その水源地である白旗山(札幌市清田区)での植樹活動も毎年行っています。豊かな森を育むための苗作りから参加することで、社員の「森づくり」への関心を更に高めるとともに、参加企業の皆さまと北海道の森林保全活動を推進していきたいです。
JT北海道支社 『JTの森 積丹』プロジェクトチームの皆様
JT北海道支社では『海を育む水源の森に』というコンセプトのもと、パートナーである北海道、積丹町をはじめとする関係者の皆様と協働して『JTの森 積丹』での森林保全活動を行っています。北海道が元気であり続けてもらうために、苗の育成を通じて安全で持続可能な地域づくりに取り組んでいきたいと考えております。
エスビー食品株式会社 北海道支店札幌営業所 四宮直樹様
当社は香辛料を扱う食品メーカーとして、地球との共生を目指しています。植物と食のサステナブルな未来を築くため、株式会社ソマノベースのMODRINAE事業に共感いたしました。豊かな北海道の自然を未来に繋いでいくために、北海道地域の皆様と協力して新たな森づくりに取り組んでまいります。
北海道電力株式会社 環境室環境保全グループ 酒井みどり様
全国の森林面積の22%を占め、水源涵養や生物多様性の保全、CO2吸収源の役割も担う、貴重な北海道の財産を次世代へ引き継ぐため、ほくでんグループでは、林業専修学校の学生と共同で、植樹・育樹活動を進めています。今回の「戻り苗」が芽吹き、森づくりにつながるよう、大切に育てていきたいと思います。
※『電気新聞』で取り上げていただきました:https://www.denkishimbun.com/archives/334223
札幌テレビ放送株式会社 SDGs推進室 急式裕美様
STVでは「防災」をテーマに、小学校での出前授業や放送を通じ、日頃の備えやいざというときの行動について発信を行っています。『防災を楽しく』の合言葉は『MODRINAE』の取り組みにも通じるものを感じています。この苗が豊かな森となり地域を守ってくれますように。
※ブログで発信いただいております:https://sdgs.stv.jp/archives/1449
株式会社北海道アルバイト情報社 広報戦略室 小林陽可様
弊社では求人誌発行で紙資源を消費しているため、これまでも森や山に配慮する取り組みを行ってきました。また、林業業界の人手不足課題についても現状把握から始め、林業の奥深さやそこで働く人や会社の魅力についての情報発信を行っています。今回は本企画のコンセプトに共感し、参加させていただきました。
※サイトで発信いただいております:https://kurashigoto.hokkaido.jp/information/20231130150000.php
「ほっかいどう企業の森林づくり」について
北海道では、企業等の環境意識の高まりなどを踏まえ、道民と企業等とが連携した森林づくりを進め、森林の持つ多様な役割を高めていくことが重要であると考えています。
このため、道では、「ほっかいどう企業の森林づくり」を平成19年度にスタートし、森林の整備を希望する企業・団体と、フィールドを提供する森林所有者(市町村有林等)を募集し、森林整備に関する協定締結に向けた調整など、企業等と森林所有者の橋渡しに取り組んでいます。
▶︎ ほっかいどう企業の森林づくり:https://www.hokkaido-morizukuri.jp/
株式会社ソマノベースについて
当社のはじまりは、平成最大の水害とも言われる紀伊半島大水害にあります。被災した代表奥川は災害リスクの低い森づくりの必要性を強く感じ、「土砂災害による人的被害をゼロにする」をビジョンに掲げ、当社を設立しました。
私たちは、土砂災害リスクの低い森づくりを実現するには、林業業界内外が連携して共に取り組むことが必要だと考え、様々な事業を展開してきました。林業界や森林との関係人口を増やすためのイベント企画や商品の開発、小学生に向けた森林教育、どこでも植樹に貢献ができるサービス「MODRINAE」の企画など、これまでの多岐にわたる事業の知見を活かし、災害リスクの低い山づくりの実現に向けて活動しています。
会社名:株式会社ソマノベース
設立:2021年5月25日
代表取締役社長:奥川季花
所在地:和歌山県田辺市新屋敷町80-6 東海ビル2階
コーポレートサイト:https://somanobase.com/
MODRINAE ONLINESTORE : https://modrinae.myshopify.com/
問い合わせ先:info@somanobase.com
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