ウィズレイ、参画プロジェクトが経済産業省「Go-Tech事業」に採択
~「錠剤粉砕の自動化」技術による薬剤師の負担軽減と安全性確保を共同研究~
株式会社ウィズレイ(本社:岡山県岡山市、代表取締役:森山 圭、以下「ウィズレイ」)は、経済産業省が実施する「令和8年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」において、当社が参画する研究開発計画が採択されたことをお知らせします。
(詳細:令和8年度Go-Tech事業の採択決定/関東経済産業局)

本研究開発計画は、株式会社山和エンヂニアリング(本社:群馬県高崎市、代表取締役:山中 隆稔、以下「山和エンヂニアリング」)を主たる研究機関、ウィズレイおよび高崎健康福祉大学を従たる研究機関、公益財団法人群馬県産業支援機構を事業管理機関とする共同体が申請したものです。本研究開発計画では、共同印刷株式会社、株式会社ネストブルー、および複数の病院や薬局等をアドバイザーとしてこれら企業と連携しながら、「薬剤師の作業量軽減と安全性確保を両立させるベルト搬送式錠剤粉砕機構とこれに資する分包フィルムの開発」に取り組みます。
Go-Tech事業は、中小企業者等が大学や公設試験研究機関等と連携して行う、ものづくり基盤技術およびサービスの高度化に向けた研究開発、試作品開発、販路開拓などを支援する制度です。
令和8年度は、関東経済産業局管内の通常枠に109件の申請があり、34件が採択されました。全国では通常枠271件の申請に対し、117件が採択されています。
研究開発の背景
病院・薬局での薬剤師の調剤業務の一つに錠剤粉砕があります。
嚥下困難患者(高齢者、小児在宅医療患者等)は錠剤のままでは薬剤の服用が難しく、当該患者に対して薬剤師は錠剤を粉砕して投薬する必要があります。
日本では 2024年10月11日時点で、65 歳以上人口が 3,624 万 3 千人、高齢化率が 29.3%で過去最高となっており、錠剤粉砕による服薬支援や在宅対応の重要性は今後さらに高まることが確実です。
一方で、病院や薬局での錠剤粉砕工程には下記のような課題があります。
・作業に手間と時間がかかる
・粉砕、篩過、分包の工程で薬剤ロスが生じる
・洗浄不良により他薬剤の混入リスクがある
・鑑査性が低い(粉砕後に薬剤識別ができない)
・作業者が薬剤粉末に暴露する

上記の課題を解決し、患者や薬剤師の安全性を確保しながら薬剤師の対物業務軽減を図るため、本研究開発では、錠剤粉砕調剤を自動化する装置とそれに適した包材の開発を目指します。

具体的には、錠剤を分包フィルムに封入した状態でベルト搬送しながら、内部の錠剤に圧力を加えて連続的に粉砕する機構について、最適な構造と運転パラメーターを検討します。あわせて、粉砕時の負荷に耐えられる分包フィルムの最適構造の確立にも取り組みます。
本事業では、装置と包材を一体的に研究開発することにより、上記の諸課題を解消し、薬剤師の作業負担軽減と作業時の安全性確保を両立する技術の実用化を目指します。
採択事業の概要

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項目 |
内容 |
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事業名 |
令和8年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)通常枠 |
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研究開発計画名 |
薬剤師の作業量軽減と安全性確保を両立させるベルト搬送式錠剤粉砕機構とこれに資する分包フィルムの開発 |
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主たる研究機関 |
株式会社山和エンヂニアリング(群馬県) |
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従たる研究機関 |
株式会社ウィズレイ(岡山県) 高崎健康福祉大学(群馬県) |
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事業管理機関 |
公益財団法人群馬県産業支援機構 |
ウィズレイにとっての本採択の意義
ウィズレイは、分光分析技術を用いた一包化散薬鑑査装置「コナミル」シリーズの開発・販売を通じて、薬剤師の対物業務を軽減し、薬剤師が患者さんに寄り添う対人業務に集中できる環境づくりを目指してきました。
錠剤粉砕調剤については、作業効率性と作業者安全性に関する多くの課題が残されています。本プロジェクトで取り組む錠剤粉砕の自動化は、ウィズレイがこれまで向き合ってきた調剤現場での対物業務軽減の延長線上にあるテーマです。
山和エンヂニアリングの装置設計・製造技術、高崎健康福祉大学の研究知見、そしてウィズレイが「コナミル」の開発・販売を通じて蓄積してきた調剤現場の課題に関する知見を掛け合わせ、医療現場で役立つ調剤支援技術の実用化を目指します。
代表取締役 森山 圭 コメント
ウィズレイではこれまで、目視では判別できない散薬あるいは錠剤粉砕品について、分光分析を活用してその成分を識別する技術を磨き上げてきました。その成果として、一包化散薬鑑査装置「コナミル」シリーズを開発し、これを薬局・病院に展開しています。
ただ、多くの病院・薬局の調剤現場を日々見て回っている中で、錠剤粉砕業務の大変さというものを目の当たりにしてきました。多くの薬剤師が錠剤粉砕業務に疲弊しており、また粉砕時の粉の飛散による健康被害を心配している薬剤師も多くいました。
「コナミル」で錠剤粉砕品の成分識別を行う前に、錠剤粉砕業務そのものを変革する必要がある。
そのように考えながら日々の業務を行っていました。そのタイミングで、粉砕機の開発技術に長けた山和エンヂニアリング様、フィルム開発に膨大なノウハウを持つ共同印刷株式会社様と接点があり、新しい錠剤粉砕機とそれに適用できるフィルム開発について相談を持ち掛けたところから本事業はスタートしました。
本事業で開発する錠剤粉砕機と分包フィルムを調剤現場に届けることができれば、薬剤師の業務量の大幅軽減や作業安全性を確保することができます。その結果として、薬剤師はより対人業務に集中することができ、その職能を存分に発揮できるものと考えています。それだけではなく、服用したい分だけを服用時に粉砕する「用時粉砕」という新しい考え方(これによって錠剤粉砕に伴う物理化学的変化を最小限に留めることができます)や、近年法制度化された「調剤の一部外部委託」の錠剤粉砕への業務拡大つながる、非常に意義の大きな事業であると考えています。
マーケットについても、病院・薬局だけにとどまらず、介護施設や訪問介護事業者、さらには近年拡大傾向にある動物用医薬品業界にも本開発装置への潜在的なニーズはあると考えられます。また、基本的に錠剤投薬が中心である海外での医薬品市場においても、嚥下困難者への錠剤粉砕投薬というニーズは存在すると見込まれ、本開発装置の参入の余地は十分にあると考えています。
当社では、既存事業である「コナミル」シリーズの次の成長エンジンとして本事業に本格的に取り組んでまいります。ぜひ関係各社様におかれましては、本事業の進捗に注目していただくとともに、本事業に対するアドバイスやサポートをいただけますと幸いです。
会社概要
会社名:株式会社ウィズレイ
本社:岡山県岡山市北区本町6-36 第一セントラルビル4F
代表取締役:森山 圭

株式会社ウィズレイはJ-Startup WEST選定企業です。
本件問い合わせ先
株式会社ウィズレイ 広報担当
Email:info@wizray.jp
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