「朝ごはんが進まない」子どもは4人に1人 小学生〜高校生287名の朝食習慣を調査
最も食べやすいメニューは“パン類”24.4% 朝食を支える家庭の工夫も明らかに
起立性調節障害(OD)やその傾向をもつ子どもの多くが、朝食を十分に食べられず困っているという声が保護者から寄せられています。一般社団法人 起立性調節障害改善協会は、小学生〜高校生の子どもを持つ保護者287名を対象に「朝食と起立性調節障害」に関する調査を実施。その結果、約8割の子どもが毎日またはだいたい食べられている一方で、起床時の体調不良により食欲低下や時間不足に悩む家庭も多い実態が見えてきました。食べられない理由や、家庭で行われている工夫、理想の朝食像などを通じて、子どもの“朝のつまずき”に寄り添うヒントが浮かび上がります。
調査背景
朝食は身体のエンジンをかけ、日中の集中力や体調維持につながる重要な原動力です。しかし、起立性調節障害(OD)の子どもの中には、朝に食欲が出ないといった症状が現れます。特に朝は血圧・体温が上がりにくく、消化器も働きづらいため、「食べたいのに食べられない」というケースが少なくありません。こうした背景から、「子どもたちは朝食にどのような課題を抱えているのか」「家庭ではどんな工夫が実践されているのか」を明らかにするため、本調査を実施しました。
調査サマリー
-
朝食を毎日食べられている子どもは75.9%、「だいたい食べられている」を含めると95.8%
-
朝食を食べられない理由は「時間がギリギリ」39.2%、「食欲がわかない」25.0%が上位
-
食べやすくする工夫は「量を少なめに出す」18.0%、「好物を取り入れる」17.5%が最多
-
食べやすい朝食は「パン類」24.4%がトップ、次いで「おにぎり・ご飯類」18.1%
-
朝食による改善効果については「ある程度影響する」39.8%と、一定の期待を寄せる声が多数
詳細データ
Q1:お子さまは朝ごはんを食べられていますか?

-
毎日食べられている:75.9%
-
だいたい食べられている:19.9%
-
あまり食べられていない:2.4%
-
ほとんど食べられていない:1.4%
-
まったく食べていない:0.4%
→ 朝食習慣は全体の大多数で維持されている一方、「毎日は食べられない」という層も一定数存在します。体調や生活リズムによる日ごとの差が、朝食の安定度に影響していると考えられます。
Q2:お子さまが朝食を食べられない理由を教えてください

-
起きる時間がギリギリで時間がない:39.2%
-
食欲がわかない:25.0%
-
眠気が強くて食べる気になれない:18.2%
-
朝から食べると体がだるくなる:5.1%
-
食べる習慣がついていない:2.8%
-
その他:9.7%
→ 起立性調節障害の特徴である「朝の起きづらさ」が、そのまま朝食のとれなさにつながっている様子がうかがえます。食欲の不安定さや眠気の強さも、朝食の欠食につながりやすいようです。
Q3:お子さまが朝ごはんを食べやすくするために工夫していることを教えてください

-
食べやすい量を少なめに出す:18.0%
-
好物を取り入れる:17.5%
-
温かい汁物をつける:14.0%
-
タンパク質補給ができるものを用意:9.8%
-
一口で食べられるものを用意:9.5%
-
その他:31.2%
→ 子どもの負担を軽減しながら、少しでも食べ進められる状態を整える工夫が多く挙げられました。「まずは食べられる分だけ」という柔軟な姿勢をとる家庭が多く、無理のない範囲で朝食を支える傾向が見られます。
Q4:お子さまが比較的食べやすい朝食メニューを教えてください

-
パン類:24.4%
-
おにぎり・ご飯類:18.1%
-
バナナなど果物類:14.6%
-
ヨーグルトなど乳製品:12.9%
-
スープ・味噌汁など汁物:9.9%
-
その他:20.1%
→ 軽く口にできるメニューや喉通りの良い食品が上位に並び、朝のコンディションに合わせて無理なく取り入れられる食材が選ばれていることがわかります。“負担の少ない一品”が支持されている点が特徴的です。
Q5:「朝なかなか起きられない」といった症状は、朝食で改善できると思いますか?

-
ある程度影響すると思う:39.8%
-
あまり関係ないと思う:35.9%
-
よくわからない:8.4%
-
まったく関係ないと思う:8.0%
-
とても影響すると思う:8.0%
→ 「劇的な改善は見込めないが、一定の影響はある」という認識が最多でした。朝食を“完全な解決策”とはみなしていないものの、日々の調子を整える一要素としては重視されている様子が読み取れます。
Q6:お子さまにとって理想的だと思う「朝食のあり方」を教えてください

-
栄養バランスを重視したい:19.8%
-
短時間で食べられるものがいい:18.1%
-
温かい食事が理想:15.7%
-
子どもが自分で食べられる形がいい:15.1%
-
家族と一緒に食べられる朝食が理想:8.6%
-
その他:22.7%
→ 最も多かったのは「栄養バランスを重視したい」という回答で、“きちんとした朝食”を理想とする家庭が多いことがうかがえます。一方で、「短時間で食べられる」「子どもが自分で食べられる」など、“完璧を求めすぎない姿勢”も上位に入り、理想と日々の生活リズムのバランスを取りたいという意識もうかがえます。
調査結果のまとめ
今回の調査では、子どもたちが抱える「朝食が食べられない」という問題の背景には、起床時の体調不良・時間不足・強い眠気など複合的な要因が絡んでいることが明らかになりました。一方で、量を調整したり、好物を取り入れたり、温かい汁物を添えるなど、家庭でできる工夫が多数実践されており、子どものコンディションに寄り添う取り組みが広がっています。朝食は“きちんと食べること”よりも、その子に合った形で朝の立ち上がりをサポートすることが重要であり、無理なく続けられる工夫が求められます。
一般社団法人 起立性調節障害改善協会のコメント

起立性調節障害(OD)の子どもは、朝に血圧や体温が上がりにくいため、食欲が出ず「食べたいのに食べられない」という状況が起こりやすくなります。無理に食べさせようとするとかえって気分が悪くなり、親子ともに大きな負担を感じてしまいかねません。重要なのは、“その子にとって食べやすい形”を選ぶことです。温かい飲み物で体を温める、軽いものから始める、食べられる時間に合わせて少しずつ分けるなど、朝のコンディションに合わせたアプローチが効果的です。朝食は量より質、完璧より継続。家庭でできる範囲の工夫で、子どもの生活リズムを穏やかに整えていきましょう。
調査概要
-
調査主体:一般社団法人 起立性調節障害改善協会
-
調査期間:2025年11月20日〜11月21日
-
調査対象:全国の小学生から高校生の保護者
-
調査方法:インターネットによるアンケート調査
-
有効回答数:287名
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
