沖縄観光コンベンションビューローが、沖縄の二次交通を活用した新たな魅力の発信強化へ

~持続可能な観光地・沖縄の実現に向けたプロモーションの取組を発表~

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー(会長:下地芳郎、以下OCVB)は、レンタカーだけに頼らない移動手段に関する情報発信を行うことで、持続可能な観光地形成に向けたデジタルプロモーションを継続的に行ってまいりました。2022年11月からは、二次交通課題解決プロモーションとして、沖縄県が様々な交通手段でニーズに対応できる観光地であること、モノレールや路線バスなどの公共交通を活用して楽しむことが出来る沖縄旅の魅力の発信を更に強化するなど、レンタカー観光だけじゃない、沖縄の新たな旅行の楽しみ方や魅力発見につなげるプロモーションを展開しましたので、その成果についてお知らせいたします。

■取組の目的
モノレールや路線バスなど様々な交通手段でニーズに対応できる観光地であり、車を運転せずとも観光を楽しむことが出来る交通環境が整っていることを、沖縄観光情報WEBサイト『おきなわ物語』内の特集ページ「レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方」( https://www.okinawastory.jp/feature/other_traffic )を通して発信し、公共交通を利用した沖縄旅の魅力を訴求するとともに、本県への誘客促進を目指します。ターゲットは、今後の旅行牽引世代であるZ世代(18歳~25歳)です。

また、本事業の成果を積み重ねることで、今後も免許を持たない方や旅先での運転に不安がある方々にも沖縄県が旅行目的地としてしっかり位置づけられ、新たな沖縄旅の魅力を創出し、持続可能な観光地の形成やSDGsへの貢献につなげていきたいと考えています。
 
■取組の背景
沖縄県を訪れる観光客の62.1%(*1)が移動手段にレンタカーを利用しており、「沖縄旅行時の移動手段はレンタカーが必須」というイメージが定着しています。一方で、40歳以上の世代と比較して、今後の旅行牽引世代と言われるZ世代やミレニアル世代の運転免許取得率は低く、「若者の車離れ」が進んでおり、レンタカーを運転することへの抵抗や、免許を持っていない場合、沖縄旅行意向は低い傾向にあることが確認できています(*2)。
そこで、本事業ではこのような沖縄の二次交通課題の現状を踏まえて、次の取組を実施いたしました。

(*1)出典:沖縄県「令和3年度観光統計実態調査」
https://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoseisaku/kikaku/report/tourism_statistic_report/r3_tourism-statistic-report.html
(*2)出典:沖縄振興開発金融公庫/公益財団法人日本交通公社「ポストコロナ時代における沖縄観光のあり方に関する調査」
https://www.okinawakouko.go.jp/userfiles/files/20220603_koukoreport179_posutokotona_okinawakankou.pdf

■取組の成果
  • Z世代の沖縄旅行における移動手段に関する意識調査
沖縄県の二次交通課題を明らかにするとともに、今後への示唆を得ることを目的として調査を実施しました。沖縄県への入域観光客の多い首都圏/阪神圏のZ世代(18-25歳)を対象とし、旅先での運転へのハードルと意識の調査、沖縄旅行時の移動手段に関する意識・実態を聴取。
 
本調査において、首都圏/阪神圏のZ世代のうち、44.4%は自動車の運転免許を持っておらず、55.6%の運転免許を持っている方でも、沖縄に限らず旅行先で運転することに対し、62.9%(*1)ができれば運転したくないと考えていることが分かりました。一方で同調査にて、沖縄県に限定した調査も実施した結果、運転免許の有無、運転に対しての抵抗感の有無に関わらず、「今後3年以内に沖縄県へ旅行に行きたいと思いますか」という質問に対し、7割以上(*2)の方が行きたいと回答しており、「もし沖縄県に旅行することになった場合、公共交通を利用したいと思いますか」という質問に対し、8割以上(*3)の方が公共交通を利用したいと回答しました。

この結果から沖縄県への来訪意欲の高さ、公共交通を利用した沖縄旅行への関心・ニーズの高さがあることが分かりました。今後、沖縄の持続可能な観光地の実現に向けて、レンタカーや公共交通を使った多様な移動手段を組み合わせた沖縄観光の楽しみ方、公共交通を使ったモデルコースの拡充など、新たな沖縄旅行の魅力の情報発信を強化していく必要があると考えております。

(*1)Q:あなたは、旅行先でレンタカー(カーシェアを含む)を運転することに対してどのようにお考えですか?
(事前調査・n=5,564・単一回答)


(*2)Q:あなたは今後3年以内に沖縄県へ旅行に行きたいと思いますか。


(*3)Q:もし沖縄県に旅行することになった場合、公共交通を利用したいと思いますか?

(n=1,000・単一回答)

▼詳細な調査データはこちら
Z世代を対象とした「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」
https://drive.google.com/file/d/1LoYu7p094zBJeHBKNFpmoyrnrvU0MgTm/view

【調査概要】
・調査時期:2022年12月14日~16日
・調査機関:株式会社H.M.マーケティング
・調査手法:インターネット調査
・SCR調査:首都圏・阪神圏のZ世代(18-25歳)10,000名から抽出
・対象者:Z世代(18-25歳)の男女1,000名
・対象地域:首都圏(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)、阪神圏(大阪府/京都府/兵庫県/奈良県)
 
  • 実践型SDGs授業『ちゅらモビリティプロジェクト』
上記の調査では、沖縄旅行の現地での移動手段としてレンタカーを思い浮かべた方が一番多く「沖縄観光=レンタカーを運転する」というイメージがあることが分かりました。そのイメージを払しょくするためのプロモーションアイデアを、次世代の旅行牽引層であるZ世代を代表し、地域課題解決に興味のある県内外の大学生に当事者目線で議論してもらうプロジェクトを実施しました。

その中で1月19日(木)に実施した、琉球大学と横浜商科大学の共同授業では、学生21名が5グループに分かれて、琉球大学は受入側の視点、横浜商科大学には沖縄を訪れる観光客の視点として、両者の視点でそれぞれのアイデアを発表しました。

学生の発表を受けて、各審査員は次のようにコメントいたしました。
 
「課題を自分ごと化して、アイデアを考える際は、そのアイデアに自分自身がワクワクするか楽しいと思えるかの視点が大事。また、これからの時代は地域ファーストに向かっている。沖縄の二次交通課題を考えるときも、観光客にとって便利かどうかも重要なポイントだが、それが地域の人たちの幸せにつながっているかも考えてほしい。」(琉球大学国際地域創造学部観光地域デザインプログラム 荒川 雅志教授)
 
「横浜商科大学の学生は沖縄を訪れる観光客視点でアイデアを発表させていただいた。今回のようなプロジェクトを通じて、身の回りにある観光課題について、ぜひ自分ごとにしていただきたい。私が学生時代に沖縄旅行で使った二次交通は自転車で、自分のペースで観光できて、島の人との交流が深まった思い出がある。そういった二次交通ならではの旅の魅力をぜひもっと発信してほしい。」(横浜商科大学商学部観光マネジメント学科 秋山 友志准教授)

「学生が発表したアイデアの中に新しいもの、私の知らなかったこと、実際に実現できそうだなと思ったもの含め、いろいろなアイデアがあって大変面白かった。非常にワクワクさせられた。今後のプロモーションの考え方にもぜひ活かしていきたい。」(OCVB国内事業部国内プロモーション課 喜瀬 涼子課長)
 
▼ちゅらモビリティプロジェクトの詳細はこちらから
沖縄県・沖縄観光コンベンションビューローが実践型SDGs授業 『ちゅらモビリティプロジェクト』を始動
https://www.ocvb.or.jp/topics/4009
 
  • 特設サイト「レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方」の改修
『おきなわ物語』内の特集サイト「レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方」において、新しい記事コンテンツ及びモデルコースの開発に加え、チャットボットの導入で、情報発信を更に強化しました。
 
①レンタカー以外の移動手段を使った旅のアイデア記事15本
旅行者がよく検索するキーワードを元に、車がなくても快適におきなわ旅を満喫できる旅のアイデア記事を作成しました。
▼レンタカーなしで沖縄旅行、知って得する旅のアイデア
https://www.okinawastory.jp/feature/other_traffic/travel_ideas/
 
②車以外の移動手段を活用した沖縄旅の楽しみ方を訴求するモデルコースの制作12本
レンタカー移動でないからこその発見と出会える新しいモデルコースを開発。現地スタッフがおすすめするバスや自転車、徒歩で巡るモデルコースを紹介しています。
▼レンタカーなしで楽しむ モデルコース
https://www.okinawastory.jp/feature/other_traffic/model_course/
 
③チャットボットシステムの導入
観光客の方より、車以外の移動手段に関して多く寄せられる質問をもとに構築したチャットボットシステムを導入。観光客が車以外の移動手段の利用で抱える疑問に対して24時間365日、自動でお答えいたします。

 
  • プロモーション動画及びお役立ち動画の制作
車以外の移動手段を活用した、新たな沖縄旅の楽しみ方を想起できるプロモーション動画に加え、各交通手段の特徴や那覇空港から乗り場までのアクセス方法などをわかりやすく解説しているお役立ち動画を制作しました。
 
①車以外の移動手段を活用した沖縄旅の楽しみ方を想起させるプロモーション動画の制作
▼レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方(full ver.)
 

 

②バス、モノレール、タクシー、高速船等、多岐にわたる移動手段のお役立ち動画の制作
「ゆいレール編」「路線バス編」「シャトルバス編」「リムジンバス編」「バスターミナル編」「高速船編」「タクシー編」の全7タイプを作成しました。旅行者目線で実際の利用方法をイメージできる動画になっています。
▼How to Videos (お役立ち動画)
https://www.okinawastory.jp/feature/other_traffic/movie/
 
  • 「レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方」のPR展開
ウェブ広告、SNS広告、インフルエンサー等を活用し、車以外の移動手段を活用した沖縄旅の新たな楽しみ方を発信しました。
 
@shoman_realtabi様(フォロワー115k)による投稿 ※2023年3月1日時点
▼\卒業旅行にもおすすめ/車なしで沖縄旅行(1泊2日)
https://www.instagram.com/p/CoPVu-DJrPg/
▼車なしでも沖縄観光できる? 公共交通機関で1泊2日お得旅
https://www.instagram.com/p/CoRx3QWOufg/
 
@kyoko1903様(フォロワー311k)による投稿 ※2023年3月1日時点
▼#レンタカーだけじゃないおきなわ旅の楽しみ方 @うるま市
https://www.instagram.com/p/CocMardSCkW/
▼#レンタカーだけじゃないおきなわ旅の楽しみ方 @北谷・コザ
https://www.instagram.com/p/CohVaa7y4mI/
 
■今後の取り組みについて
今後も、「レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方」の発信を強化していくことで、免許取得の有無や、運転の得意不得意などに縛られず、旅の目的地や楽しみ方を制限されない沖縄観光の実現に寄与してまいります。

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会社概要

URL
https://www.ocvb.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
沖縄県那覇市小禄 那覇市小禄1831-1沖縄産業支援センター2階
電話番号
098-859-6123
代表者名
下地 芳郎
上場
未上場
資本金
10億8376万円
設立
1996年04月