【VR/AI倫理審査】VR/AI技術の研究ニーズに対応するため、倫理審査の対象・方法を拡大します
1.特許研究及び機密研究の倫理審査、2.大学・学会との「共同」倫理審査、3.AIによる対人サービス研究の倫理審査
VR研究倫理審査委員会は、VR/AI技術を利用した研究開発における倫理的な問題を審査する第三者機関です。AI技術の急速な発展は、私たちの社会に大きな変化をもたらしています。特に、VR/AIによる対人サービスは、様々な分野で革新的なサービスを生み出す可能性を秘めています。
しかし、VR/AI技術の利用には倫理的な配慮が不可欠です。VR研究倫理審査委員会は、VR/AI技術の倫理的な活用を促進するため、以下の3つの倫理審査サービスを新たに提供します。倫理的な落とし穴を回避し、VR/AI研究を成功に導きましょう!
1. 特許研究及び機密研究の倫理審査
VR/AIを活用した、特許出願を予定している研究や企業秘密を含む研究における研究計画書を対象に、機密性を保持しながら倫理審査を行います。
審査対象例
特許出願を予定している研究
・新規のXR(VR/AR/MR)デバイスのAIを活用した開発 (独自のセンサー技術、ディスプレイ技術)
倫理的課題:身体への影響、安全性、プライバシーへの配慮
・VR/AIを用いた治療法の開発 (特定疾患の治療法)
倫理的課題:患者の権利、データの安全性、有効性
・VR/AIを用いた語学学習システムの開発 (異文化体験の再現を通じた学習効率を高める独自技術)
倫理的課題:心理的影響、文化への配慮、学習データの適切な利用
企業秘密を含む研究
・VR/AIを用いた製品開発 (独自のノウハウや設計図)
倫理的課題:知的財産権の保護、従業員の安全
・VR/AIプラットフォームの開発 (独自技術、アルゴリズム)
倫理的課題:競争優位性の確保、情報セキュリティ
・VR/AIを用いた企業研修システムの開発 (独自のノウハウを含む研修内容)
倫理的課題:研修内容の妥当性、従業員のプライバシー
審査の特徴
機密情報厳守!
・委員会および審査員との機密保持契約を締結いたします。
・提出書類は厳重に管理し、審査に関わる情報は外部に漏洩しません。
・ビデオ会議時の委員本人確認、顔出し、録画を行い、記録を残します。
・審査過程における情報セキュリティ対策を徹底し、データの安全性を確保します。
安心の窓口対応!
・審査委員会が所属する法人の代表理事と代表理事室長の弁護士が担当窓口となり、社内秘として厳重に管理いたします。
・企業の担当者様とのコミュニケーションを密にし、疑問点や不安点を解消します。
審査基準
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知的財産権の保護: 特許出願予定の技術情報や企業秘密が適切に保護されているか。
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従業員・利用者の安全: VR/AI技術の利用による身体的・精神的なリスクが最小限に抑えられているか。
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データセキュリティ: 研究データや個人情報が適切に管理され、セキュリティ対策が講じられているか。
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社会への影響: VR/AI技術の社会実装による影響が予測され、倫理的な問題点がないか。
審査方法
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機密保持契約の締結: 審査依頼企業と機密保持契約を締結します。
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書類審査: 研究計画書、倫理チェックリスト、機密保持に関する誓約書などを提出いただき、委員会が審査を行います。
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ヒアリング: 必要に応じて、研究者に対してオンラインでのヒアリングを行い、研究内容や倫理的配慮について確認します。
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審査結果の通知: 審査結果を企業に通知し、必要があれば修正を依頼します。
2. 大学・学会との「共同」倫理審査
各大学や学会の倫理審査委員会と提携し、研究計画書のVR/AI活用場面における法的・社会的な観点からの審査を行います。
審査対象例
複数の大学や研究機関が共同で行う研究
・VR/AIを用いた遠隔医療システムの開発
倫理的課題:患者のプライバシー保護、医療情報の安全性
・VR/AIを用いた教育プラットフォームの開発
倫理的課題:学習データの管理、教育における公平性
・VR/AIを用いた都市計画シミュレーション
倫理的課題:住民への影響、データの正確性
・VR/AIを用いた災害時の避難訓練システム
倫理的課題:訓練参加者の安全性、心理的影響
・VR/AIを用いた環境教育プログラム
倫理的課題:環境問題に対する倫理的な視点
学会が主催する研究プロジェクト
・VR/AIを用いた認知科学に関する研究
倫理的課題:研究参加者の安全、データの解釈
・VR/AIを用いた社会学に関する研究
倫理的課題:社会への影響
・VR/AIを用いた芸術表現に関する研究
倫理的課題:著作権、表現の自由
・VR/AIを用いた文化遺産のデジタルアーカイブ
倫理的課題:文化財保護、アクセス権
・VR/AIを用いた災害対策シミュレーション
倫理的課題:災害情報の利用、プライバシー
・VR/AIを用いた宇宙探査シミュレーション
倫理的課題:宇宙倫理、国際的な協力
審査の特徴
専門家チームが徹底審査!
・分野別の専門委員(生命倫理、医療倫理、法曹倫理、VR、AI、法律の専門家)がチームで対応いたします。
・多様な専門性を持つ委員が、多角的な視点から審査を行います。
審査基準
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研究の妥当性: 研究目的が明確で、VR/AI技術の利用が適切であるか。
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研究参加者の権利保護: 研究参加者に対する十分な説明と同意(インフォームド・コンセント)が得られているか。
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データの取り扱い: 研究データの収集・利用・保管方法が適切であるか。
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研究成果の公開: 研究成果の公開方法が適切であり、社会的な利益に貢献するか。
審査方法
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書類審査: 研究計画書、倫理チェックリスト、共同研究機関の倫理審査委員会の承認書などを提出いただき、委員会が審査を行います。
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合同ヒアリング: 必要に応じて、研究者に対して合同ヒアリングを行い、研究内容や倫理的配慮について、各倫理審査委員会と連携して確認します。
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審査結果の通知: 審査結果を各研究機関に通知し、必要があれば修正を依頼します。
3. AIによる対人サービス研究の倫理審査
VR・メタバース・アバター・キャラクターなどを含むAI面接・AI接客などの研究計画を対象に、倫理審査を行います。
審査対象例
・AI面接 (人事採用におけるAI面接ツール)
倫理的課題:偏見や差別の排除、透明性
・AI接客 (小売店、金融機関におけるAIチャットボット)
倫理的課題:プライバシー保護、顧客の自律性の尊重
・AI診察 (医療診断支援AI)
倫理的課題:診断の正確性、責任の所在
・AI学習 (個別最適化された学習支援AI)
倫理的課題:教育の公平性、プライバシー保護
・AIによる申請受付 (行政機関におけるAIシステム)
倫理的課題:公平性、透明性、説明責任
・VR・メタバース空間におけるアバターによるAIカウンセリング
倫理的課題:依存症リスク、アバターの倫理的な設計
・AIによるカスハラ対策
倫理的課題:従業員のプライバシー保護、顧客のプライバシー保護、誤検知による不利益、AIによる過度な介入、問題発生時の責任
審査基準
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人間の尊厳の尊重: AIによる対人サービスが、人間の尊厳を侵害するものであってはならない。
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プライバシーの保護: 個人情報やプライバシーを適切に保護する対策が講じられている必要がある。
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公平性と透明性: AIによる対人サービスが、差別や偏見を生み出すものであってはならない。また、AIの動作原理や判断基準が明確である必要がある。
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安全性: AIによる対人サービスの利用が、利用者や第三者に危害を加えるものであってはならない。
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説明責任: AIによる判断や行動について、説明責任を果たせる体制が整っている必要がある。
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社会への影響: AIによる対人サービスが、社会に与える影響について十分に検討されている必要がある。
審査方法
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書類審査: 研究計画書、倫理チェックリストなどを提出いただき、委員会が審査を行います。
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ヒアリング: 必要に応じて、研究者に対してヒアリングを行い、研究内容や倫理的配慮について確認します。
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AIシステムの検証: 必要に応じて、AIシステムの動作検証を行い、倫理的な問題点がないか確認します。
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意見交換: 倫理審査委員会内で意見交換を行い、倫理的な観点から問題点がないか検討します。
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審査結果の通知: 審査結果を研究者に通知し、必要があれば修正を依頼します。
VR研究倫理審査委員会は世の中の動向を踏まえた倫理審査を行います
VR/AI技術の倫理ガイドライン
VR研究倫理審査委員会では、WHO(世界保健機関)が定めた「健康のためのAIの倫理とガバナンス」ガイドラインを参考に、倫理審査を行います。
WHOのAI倫理原則
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人間の自律性の保護
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人間の福祉、安全性、公的利益の促進
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透明性、説明可能性、理解可能性の確保
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責任とアカウンタビリティの促進
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包括性と公平性の確保
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応答性と持続可能性の促進
米国におけるAI倫理への取り組み:AI動画面接規制法(AIVIA)
米国では、AI技術の倫理的な利用に対する関心の高まりから、AI動画面接規制法(AIVIA)が施行されました。
AIVIAの主な内容
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AIを使用した動画面接システムを導入している場合は、候補者にその旨を通知し、同意を得る必要がある。
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AIの分析方法や評価基準などを候補者に説明する必要がある。
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候補者から要求があれば、動画データを削除する必要がある。
顔写真から自閉症を判別するアプリの是非が問題となった事例
近年、AI技術の急速な発展に伴い、様々な分野でAIの活用が進んでいます。しかし、AI技術の利用には倫理的な配慮が不可欠です。2024年8月、顔写真から自閉症を判別するWebアプリが公開され、倫理的な問題点が指摘されました。
主な倫理的問題点
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差別と偏見
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プライバシー侵害
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正確性と信頼性
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医療行為の制限
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告知とサポートの不足
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医療行為全体における位置付け
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データセキュリティ
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AIによるカスハラ対策:倫理的な課題と可能性
企業や自治体におけるAIによるカスハラ対策の導入
AI技術は、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策においても大きな可能性を秘めており、企業や自治体における導入が始まり話題となっています。しかし、AIによる監視や介入は、個人のプライバシーや尊厳を侵害する可能性も孕んでいます。
VR研究倫理審査委員会では、AIによるカスハラ対策に関する研究開発においても、倫理的な観点から厳正な審査を行います。
審査のポイント
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プライバシー保護: 顧客の個人情報や行動履歴を適切に管理し、プライバシー侵害のリスクを最小限に抑える。
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公平性と透明性: AIによる差別や偏見を防ぎ、判断基準を明確にすることで、透明性の高いシステムを構築する。
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説明責任: AIの判断プロセスを可視化し、説明責任を果たせるようにする。
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人間の尊厳: AIによる監視や介入が、人間の尊厳を損なわないよう、倫理的な配慮を徹底する。
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安全性: AIシステムの誤作動や悪用によるリスクを最小限に抑え、安全性を確保する。
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社会への影響: AIによるカスハラ対策が社会に与える影響を多角的に分析し、倫理的な問題点を検討する。
VR研究倫理審査委員会は、責任あるVR/AI技術の研究開発を支援します。
あなたの研究を、倫理の力で成功に導きましょう。
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【VR研究倫理審査委員会】
VR研究倫理学会(会長:瀬戸山晃一、京都府立医科大学)VR研究倫理審査委員会
・審査依頼
・無料相談
VR研究倫理審査委員会 委員一覧(2024年12月時)
1.委員長
瀬戸山 晃一
京都府立医科大学 大学院医学研究科 医学生命倫理学 主任教授
京都府立医科大学 医学部医学科 人文・社会科学教室 教授
一般財団法人VR研究倫理学会推進財団理事
VR研究倫理学会会長
2.副委員長
松山 琴音
日本医科大学 研究統括センター副センター長
日本医科大学 医療管理学特任教授
VR研究倫理学会理事
3.委員
永井 由佳里
北陸先端科学技術大学院大学 理事・副学長
VR研究倫理学会理事
吉原 慎一
弁護士・公認会計士・税理士(東京南青山法律会計事務所)
一般財団法人VR研究倫理学会推進財団顧問弁護士
一般社団法人学術推進専門家協会理事
川勝 和哉
兵庫県立姫路東高等学校 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)推進部長・高校主幹教諭
VR研究倫理学会VR倫理委員会法務倫理研究会委員
西山 晴基
弁護士・知的財産技能管理士
機構財団協会委員会統括代表理事室長
3.外部委員
廣瀬 通孝
東京大学 名誉教授
東京大学 先端科学技術研究センターサービスVRプロジェクトリーダー
日本バーチャルリアリティー学会元会長
一般社団法人子ども・学生VR自由研究組織委員会理事
竹村 治雄
大阪大学 スチューデント・ライフサイクルサポートセンター 特任教授
(兼任)サイバーメディアセンター (名誉教授)
日本バーチャルリアリティ学会前会長
一般社団法人子ども・学生VR自由研究組織委員会理事
津本 周作
島根大学医学部 教授
人工知能学会前会長
栗原 聡
慶應義塾大学理工学部 教授
人工知能学会会長
村岡 潔
京都府立医科大学 客員教授・医師
石田 京子
早稲田大学法務研究科 教授
澤田 雄介
弁護士(法律事務所ZeLo・外国法共同事業)
中尾 美智子
公認会計士・税理士(佐藤税理士法人・中尾美智子公認会計士事務所)
一般社団法人学術推進専門家協会監事
一般社団法人子ども・学生VR自由研究大会組織委員会監事
一般社団法人VR革新機構 ボランティア撮影審査委員
【法人概要】
名称 : 一般財団法人VR研究倫理学会推進財団
所在地 : 東京都千代田区二番町9-3 THE BASE麹町
代表者 : 代表理事 横松 繁
設立 : 2022年11月1日
URL : https://svre.jp
事業内容: VRの科学技術の発展を目的として、技術や倫理に関する学術研究と
産業への応用実践の事業を行い、わが国の科学技術
並びに産業に寄与すること。
(1) 研究コンソーシアム事業
(2) 学会事業
(3) アカデミー事業
(4) 知的財産権の取得支援、知財データベースの構築事業
(5) 研究開発や人材育成を目的とした
クラウドファンディング活用促進事業
(6) ビジネス化促進事業
■VRIOアライアンス
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