「2023年CFO情報交流会」の開催報告
~ PBR向上への取り組み ~
当社は、投資先企業のESGに対する取り組みを、中長期的な成長力拡大とリスク低減の両面につながるものと捉え、重要視しています。企業が開示したESG情報や、エンゲージメントを通じて共有されたESG課題への取り組み状況等は、投資判断にも活用しています。
特にG(ガバナンス)に関しては、コーポレート・ガバナンス・コードにおいても「資本コストを意識した経営」(原則5-2)について記載されています。2023年3月には東京証券取引所(以下「東証」)がプライム市場・スタンダード市場の全上場会社に対して、資本コストや株価を意識した経営に関する開示要請を行いました。足元では要請にとどまっているものの、東証はプライム市場・スタンダード市場の過半数の上場会社がROE8%未満、PBR1倍割れとなっている状態を問題視しています。
そこで、当社ではESGに対して先進的な取り組みを目指す企業の財務責任者(CFO)に参加いただく「2023年CFO情報交流会」を開催いたしました。ガバナンスに関する議論では、経営戦略と財務戦略の双方の視点を欠かすことはできません。そのため、様々な課題と向き合う企業の財務責任者同士の交流を通じて、今後の取り組みのご参考としていただくための機会を設けさせていただきました。
交流会概要
各社のフィードバック
・ これだけ大規模な会とは思わなかった。また、その一社として声をかけてくれたのは大変ありがたかった。ネットワーキングの際には、他社と名刺交換もでき、後日意見交換する約束がとれた。他社とのコミュニケーションを取る機会がないため、ありがたい。また、声をかけてほしい。(電気機器)
・ 貴重な機会であった。天候が心配であったが、こうしたものは対面であるから意味がある。様々な企業とコミュニケーションができて良い機会となった。(非鉄金属)
・ すばらしい会であった。様々なステージの企業がいて、他社の状況がわかったのは参考になった。今後の計画や東証開示要請に向けてどのようにするか考えていたため、良い機会となった。(ガラス・土石製品)
当社独自の取り組みとして、今後もこうした情報交流会を継続的に開催し、企業同士の「知の共有」の場を設けることで、エンゲージメント活動およびESG(環境・社会・ガバナンス)の課題解決を通じて、企業価値向上に貢献してまいります。
当社は、共に挑戦し続けるパートナーとして投資を通じチャンスある未来を実現します。
以 上
【ご参考】当社のエンゲージメント活動について
*リンゲージメント: 「リンケージ(結合)」と「エンゲージメント(関与)」を組み合わせた当社独自の造語。投資先企業が直面する課題に対して、ベストプラクティス企業の担当者やマネジメントとの議論の場を提供し、今後の企業価値向上の参考としていただく取り組み。
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