Mendix、「Mendix 11」を発表

エージェント型AIの需要の高まりに対応した新機能を提供

Mendix Technology B.V.

シーメンス傘下で、最先端エンタープライズアプリケーション開発のグローバルリーダーであるMendix(本社:オランダ ロッテルダム/CEO:レイモンド・コック)は、最新のローコードプラットフォーム「Mendix 11」を発表しました。本アップデートには、企業の運営・競争・成長のあり方を変革するために設計された、エージェント型および生成型AIを活用した機能が含まれています。 

ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体でエージェント型AIおよび生成型AIによる支援開発を利用できる新機能によって、アプリケーション開発が簡易化および加速され、組織は以下の内容を実現できます。

  • Maia(Mendix AI Assistance)の生成型AI搭載ビジュアルエディターによって、プロトタイプを迅速かつ容易に生成し、本番環境対応のアプリケーションに変換

  • Agents Kit と Agent Builder によるローコード抽象化を活用して、AIソリューション開発の参入障壁を低減しながら、大規模なエージェント型アプリケーションを提供

  • Agentic Workflow Orchestrationによって、ビジネスプロセスの自動化とエンタープライズインテリジェンスの活用を行い、効率最大化、コスト削減、イノベーション推進を達成

本アップデートは、以下の3つの主要分野における新機能や機能強化を通じて、開発の民主化と継続的なイノベーションを実現するというMendixのビジョンを示しています。

  1. エージェント型AIおよび生成型AI機能によるチームの強化

  2. 複雑なビジネスプロセスの自動化ソリューションを迅速に提供

  3. すべてのエンタープライズアプリケーションにおけるガバナンスとセキュリティの強化

重点分野 1:エージェント型AIおよび生成型AI機能によるチームの強化

本アップデートでは、ソフトウェア開発サイクル(SDLC)全体に豊富な新AI機能を統合しました。新機能によって、組織は強力なエージェント型AIと生成型AIによる機能を大規模に活用できるようになります。 Mendixを活用することで、企業は業界最高水準のAI ツールで、優れたインテリジェントソフトウェアを迅速に構築できます。 

この重点分野における主な機能は以下の通りです。

  • Mendix Agents Kit および Agent Builder:ローコードでインテリジェントなエージェント型アプリケーションを迅速に構築できる機能を提供します。Mendixを企業のデータやナレッジベースに接続することで、カスタマイズ可能でスケーラブルな、AIを活用したエクスペリエンスを簡単に実現し、業務を変革できます。

  • Create with Maia(Mendix AI Assistance):ブレインストーミング、モックアップ、ダイアグラム、要件定義などを明確で実行可能なプロジェクト計画に落とし込むことで、エンタープライズソフトウェアプロジェクトを適切に立ち上げることができます。構築を開始する前に、自然言語を用いて目標・成功基準、ユーザーストーリーの整合性を確かめることが可能です。初期プロトタイプの作成後は、ローコード開発固有のスピード感を活用したMaia Universal Chatでソフトウェアを迅速に洗練できます。その結果、反復作業の削減、迅速なデリバリー、ガバナンス強化、そして最適なソフトウェア開発が可能になります。

  • マイクロフローとワークフローの自動生成:ロジックやワークフローを手動で作成する代わりに、自然言語でビジネス要件を記述するだけで、Mendix が改良・適応しやすいマイクロフローを瞬時に生成します。ユーザーは、これまでよりも迅速にアイデアを機能への変換できるようになります。

  • モデルコンテキストプロトコル(MCP):MCPは、AIモデルが自律的な自動化を強化するために必要な外部ツール、エージェント、データソースへの安全で標準化されたアクセスを提供します。企業は、複雑なコーディングを必要とせず、ローコードでMCPサーバーを迅速に構築できます。 これによって、Mendixを使用しているか否かに関わらず、あらゆるエージェントが構築できます。

重点分野 2:複雑なビジネスプロセスの自動化ソリューションを迅速に提供

システム全体が断片化している中、それぞれのプロセスは独自の進化をしています。それらをデジタル化し、調整するという継続的なニーズは、引き続き、組織にとっての課題であり続けています。一方、多くのビジネスプロセス管理ソリューションは、柔軟性に乏しく、適応が遅いため、統合が妨げられています。

組織は、構造化されておらず、大量のデータを使用し、人間の判断によって形成される新たなプロセスの波に直面しています。本アップデートによって、組織は従来のプロセスを超たシームレスな統合、迅速な適応性、複雑性の軽減を実現する動的なエンドツーエンドのプロセス自動化を実現可能です。これによって、企業全体でより迅速かつ効率的なビジネスプロセスが推進できます。 

この重点分野における主な機能は以下の通りです。

  • エージェント型ワークフローオーケストレーション:Mendix WorkflowがAIエージェントを呼び出す機能によって、プラットフォーム内でインテリジェントで自律的なワークフローの作成と実行が可能になります。

  • ダイナミックケースマネジメント:本アップデートで導入されたダイナミックケースマネジメントによって、より複雑で動的なワークフローのオーケストレーションが可能になります。シーケンシャルワークフローに加えて、柔軟性と人間による判断が必要なプロセスも、Mendix内で構築できるようになりました。

  • グローバルインボックス:分散したワークフローやアプリケーションからの異なるタスクを、単一の適応型ビューに集約できます。ユーザーは、ビジネスイベントに基づくリアルタイムの更新情報を利用して、一か所で作業を開始および完了できるようになります。

重点分野 3:すべてのエンタープライズアプリケーションにおけるガバナンスとセキュリティの強化

組織は、ミッションクリティカルなソフトウェアの構築にローコードを使用しています。ソフトウェア開発サイクル(SDLC)全体を通じてガバナンスと可視性を向上させることは、Mendixにとって引き続き最重要事項です。

本アップデートは、Mendixが新たな領域に進出していることを証明するものであり、現代的な開発に必要な柔軟性を実現しながら、ソフトウェア開発サイクル(SDLC)全体にわたって適切なレベルのエンタープライズ制御を提供します。

この重点分野における主な機能は以下の通りです。

  • AIガードレール:安全で制御された、コンプライアンスに準拠したAIインタラクションを実現し、LLMが偏ったコンテキストを生成するのを防止します。プリセットとしても利用可能な本機能は、特定のニーズに合わせてカスタマイズすることも可能で、ローコードでモデルにガードレールを追加できます。

  • エンタープライズグレードのガバナンス:ソフトウェア構成の可視化、ポリシー主導のガバナンス、ランドスケープ全体の制御、プラットフォームアクションの完全な監査可能性といった高度な機能によって、コンプライアンスとセキュリティを強化します。

  • スケーラビリティとセキュリティのためのクラウドイノベーション:Mendix Cloud上には強力なエンタープライズ機能が揃っており、ターンキー型の生成型AIリソースパックを使用して、エージェント型アプリケーションを強化できます。さらに、プライベート接続による外部インフラへの安全なリンク構築、オープンパイプラインステップによるDevOpsプロセスへの品質およびセキュリティツールの統合、ダウンタイムがないワンクリックパッチ適用なども実現します。プライベートクラウドからサーバーベース、産業用エッジデバイス、Mendix Workstation上の周辺機器への接続性まで標準装備しています。 

安全性、効率性、そしてコンプライアンス対応を兼ね備えた開発エコシステムを提供する「Mendix 11」は、現在、すべてのユーザーに一般公開されています。 

加えて、Mendixは、アジア太平洋地域におけるグローバル化と進展に対応するため、これまでベータ版だった国際化プログラムの一般提供を開始します。今回のリリースでは、Studio Pro IDEが日本語、韓国語、中国語(簡体字)で利用可能になり、オンラインプラットフォームの一部も、これらの言語で即時利用可能になります。これによって、より多くの言語でMendixを利用できる環境が整い、誰もがソフトウェア開発に参加できる環境が整備されます。 Mendixは、今後もより多くの言語での提供に投資し、国際化への取り組みを継続していきます。

MendixのCEOであるレイモンド・コックは、 「Mendixは、顧客や開発チームの現状を把握し、エージェント型AIと生成型AIによる開発を民主化することを使命にしています。今回発表した新機能の数々によって、Mendixのプラットフォームは、ユーザーがAIソリューションを段階的に検討し、本番環境に導入することを可能にします。まずは基礎からはじめ、プロンプトエンジニアリングへ発展させ、より複雑なツールを統合するといったプロセスをすべてローコードで実現します。ガバナンスの強化から次世代のAI機能の提供まで、拡大を続けるサービスポートフォリオに対応するため、今後も開発を継続するMendixの進化にご期待ください」と述べています。

Mendixについて

シーメンスの事業部門であるMendixは、エンタープライズソフトウェア開発における複雑な課題を包括的に解決するために設計された唯一のローコードプラットフォームです。部門ごとの問題に対して個別のソリューションを導入することは、ミクロレベルでは解決策になりますが、ビジネスに大きな影響を与えるためには、より大規模な取り組みを行い、持続的かつ戦略的な成果を生み出す強力なポートフォリオを構築する必要があります。

Mendixを活用することで、ソフトウェアポートフォリオのライフサイクル全体にわたって、すべての従業員を巻き込んで要件を収集し、アイデアを形にし、バリューアセスメントを組み込むことができるため、企業はより複雑で変革的な推進が可能になります。

ガバナンスと管理を叶えながら不要なリスクを回避しつつ、最も重要な課題に集中しましょう。組織を動員し、変化への対応力を強化しましょう。そして、次の大きなアイデアが生まれたとき、それを迅速に成果に転換しましょう。

現在、46か国4,000以上の組織がMendixローコードプラットフォームを活用しており、30万人以上の開発者からなる活発なコミュニティが95万以上のアプリケーションを生み出しており、その数は今も増え続けています。

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会社概要

Mendix Technology B.V.

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URL
https://www.mendix.com/ja/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区代々木 小田急サザンタワー9F
電話番号
03-5354-6700
代表者名
レイモンド・コック(Raymond Kok)
上場
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資本金
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設立
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