豊田通商 金属資源部、Notion CRM Agent Systemを先行導入

経験知を「蓄積・実行・再利用」する業務基盤へ。Modelistが設計・実装を支援

株式会社Modelist

株式会社Modelist(本社:東京都港区、代表取締役:呉縞慶一、以下 Modelist)は、豊田通商株式会社 サーキュラーエコノミー本部 金属資源部において、Notion CRMを起点とする「Notion CRM Agent System」の先行導入プロジェクトを支援いたしました。

本取り組みでは、Notion CRMをプロセスデータ基盤として案件・会議・活動・意思決定の経緯などの組織におけるプロセス情報を企業・人物とつなげることで、日々のビジネスデータが会社と個人を正確に特定できるAIのインプットリソースとして活用できるAIワーク基盤を構築しました。

Notion CRM Agent Systemはメール、チャット、ドキュメントといった日々のビジネスコンテキストデータがNotion CRM上に構造化されて蓄積され、個々人が個別にチャット形式で使う単発でのAI活用ではなく、組織全体が共に蓄積と活用が行え、複利的にAIの精度が向上し続ける、人とAIが協働できるワーク環境です。

導入の背景や現場での活用については、導入事例インタビュー記事で詳しくご紹介しています。導入事例インタビューを読む

取り組みの全体像

社内の一次情報と外部の有識者知見をNotion CRMの文脈でつなぎ、実務で使える成果につなげる

Notion CRM Agent Systemは、業務を進めるうえで必要な知見を、担当者個人の記憶や個別ファイルにとどめず、再利用可能な組織の資産として扱うための業務基盤です。

エージェント人格の種類(①社内におけるAIエージェント/②社外におけるAIエージェント/③汎用的な作業支援型エージェント)

一般的に、③の汎用作業支援型エージェントを導入している企業は多い一方で、Notion CRMでは組織の生のプロセス情報を「特定の企業や個人を特定できるコンテキストデータ」として蓄積できるため、①や②のような社内外の有識者や全社員の個人エージェントを生成する仕組みを独自システムとしてNotion上に構築しています。

毎日すべての会議の生データが蓄積され続ける仕組みのため、Notion CRMを活用するすべてのユーザーのエージェントを個々人で作成できます。さらに、それらのエージェントを組織の共有財産として呼び出し、日々の業務で全社員がアドバイザーや資料作成支援者として活用できます。

参考動画:【Notionに100体のAI人格を作った結果】社長・上司といつでも壁打ちできるようになった

金属資源部での背景

豊田通商 金属資源部は、電気自動車や半導体などに不可欠なレアメタル(クリティカルミネラル)を対象に、資源開発とトレーディングの両面から事業に取り組んでいます。資源の確保では、鉱山・埋蔵量・価格変動・交渉の経緯など、長期にわたる判断と経験知が重要になります。

2025年春の組織再編では、部の規模が拡大する一方、経験者の異動などによって、個人に蓄積された知見をいかに組織へ移すかが大きなテーマになりました。会議記録、案件の検討経緯、対外的な交渉の論点が複数の場所に分散していると、確認や共有の往復が増え、判断のスピードも属人的になりやすくなります。

こうした背景から、同部では「今の業務を部分的に効率化する」だけではなく、顧客・企業・案件・会議・活動の情報を結び、次の担当者も文脈をたどれる業務のあり方を検討してきました。

背景の要点

  • 長期・高不確実性の資源ビジネスでは、過去の判断や交渉の文脈そのものが重要な業務資産になる

  • 組織の拡大に伴い、経験者の知見を個人に閉じず、チームで使える形にする必要が高まった

  • 情報の分散は、確認・共有・催促の往復や、意思決定の遅れにつながりやすい

金属資源部での取り組み概要

金属資源部では、Notion CRMに蓄積した企業・人物・案件・会議・活動の情報を土台に、日常業務で使う社内の経営層・トップパフォーマーや社外の有識者の知見をいつでも呼び出し、実行結果を再び記録へつなぐ「Notion CRM Agent System」の導入を進めています。

中心となるのは、単に情報を検索・要約するAIではありません。経験者がどの情報を見て、どの論点を確かめ、どう判断しているかという思考の型を、業務ごとのエージェントとして扱える形にすることです。金属資源部では、金属資源部 部長 青木努様を始め社員の皆様の活動履歴や交渉の文脈を踏まえて論点整理・壁打ちを行う「青木エージェント」を始め、リーダーシップ陣の個人エージェントの生成と活用を始めています。

会議記録や案件の検討経緯をCRMに継続して残すことで、エージェントが参照する業務文脈も更新されます。個人の経験に依存していた判断を、根拠をたどりながらチームで再利用・改善できる状態へ変えていくことが狙いです。

金属資源部の日々のビジネス活動でよく行われる業務(企業調査、会議準備、資料作成など)をサポートするためのプロンプトシステム(管理側で業務に合わせて設定したプロンプトを、誰もが簡単に実行できる仕組み)を導入しています。

これにより、全体のAI活用率が上がり、さらにAIのアウトプットを全社共通DB(権限制御可)に出力することで、組織の共有知とそれ以降のAI実行時のコンテキストとして活用できるデジタルサーキュラーエコノミーシステムになっています。

Agent Systemを支える3つの柱

  1. CRMデータ基盤:企業・人物・案件・会議・活動をつなぎ、判断の根拠と経緯をたどれる状態にする

  2. 業務エージェント:青木エージェントなどの経営層エージェントのように、役割ごとの視点・論点・進め方を呼び出して、論点整理や壁打ちを支援する

  3. 実行と学習の循環:プロンプトのコマンド実行によってAI活用のハードルを下げ、さらにはAIアウトプットを組織全体で共有する、AI活用のインプットとアウトプットが組織に還元され続ける仕組み

導入の決め手

金属資源部 部長の青木様にとっては、自身も含めた組織内の有識者の判断や交渉の進め方を「エージェント」としてAIに形式知化し、すべてのビジネス担当者が同じクオリティでプロジェクトをマネジメントできる状態をつくることが大きなテーマでした。個別ツールの効率化ではなく、情報・判断・実行をつなぎ、仕事の進め方自体を変えるNotion CRMおよびAgent Systemに価値を見出しています。

同じく金属資源部の導入担当者の榊原様が可能性を感じたのは、従来の業務を自動化する機能やツールを単体で追加することではなく、顧客を起点に情報がつながるCRMデータ基盤と、そこから情報が派生していくというそもそものこれまでの働き方を変革できるというコンセプトにありました。実際に動くものを早い段階で確認し、短いサイクルで改善できる進め方は、エージェントを現場の業務へ定着させるうえでも重要でした。

今後の展開

今後は、青木エージェントから始まった取り組みを、部内の役割や業務ごとのエージェントへ広げていく構想です。会議・案件・活動の記録を共通のCRMデータ基盤に蓄積しながら、メンバーが自らの業務に必要なエージェントや活用方法を考え、試せる状態を目指します。

部内教育を通じてAI・データ活用のばらつきを埋め、利用者を増やすことで、現場発の新たなエージェント活用も生まれることが期待されます。さらに、全社規模での展開に向けて、セキュリティや既存ツールとの連携など、社内の関連部門も含めて段階的に検討を進める方針です。

Modelistは、豊田通商全社における情報セキュリティ・ツール活用の方針検討およびCRMデータ基盤の設計、業務エージェントの設計・実装、活用方法の教育と定着支援を通じて、取り組みを支援していきます。

豊田通商株式会社 サーキュラーエコノミー本部 金属資源部・榊原様、青木様、株式会社Modelist・呉縞

コメント

豊田通商株式会社 サーキュラーエコノミー本部 金属資源部 部長 青木 努様

資源ビジネスでは、案件ごとの交渉経緯や判断の背景が非常に重要です。これまでは、経験者の頭の中に残りやすかった知見を、次の人が使える形にしていく必要があると考えてきました。

Notion CRMに記録を残し、その文脈を踏まえる青木エージェントのような業務エージェントを活用することで、一般論ではなく、これまでの経緯に基づく論点整理や壁打ちができるようになります。確認のためのやり取りを減らし、判断すべきことにより時間を使える状態をつくることが重要です。

AI活用は効率化だけではありません。社員が無駄な作業に追われず、本来取り組むべき仕事に向き合える環境づくりにもつながると考えています。

豊田通商株式会社 サーキュラーエコノミー本部 金属資源部 榊原様

私たちが重視したのは、特定の業務だけを改善することではなく、メンバーが新しいテクノロジーに触れ、試しながら働き方を変えていけることでした。

Modelistの提案は、機能を個別に実装するだけでなく、顧客を主軸に情報がつながるデータ構造という考え方が明確でした。早い段階から動くものを確認し、週単位で改善できたことで、導入後の使い方を具体的にイメージできました。

今後は、より多くのメンバーがCRMデータを基盤にした業務エージェントを使いこなし、それぞれの現場から新たなエージェント活用が生まれることを期待しています。

豊田通商株式会社について

豊田通商株式会社は、金属、資源・環境、化学品・エレクトロニクス、食料・生活産業などの領域で、国内取引、輸出入取引、外国間取引をはじめとする幅広い事業を展開する総合商社です。

所在地:名古屋本社(本店) 〒450-8575 愛知県名古屋市中村区名駅四丁目9番8号(センチュリー豊田ビル)/東京本社 〒108-8208 東京都港区港南二丁目3番13号(品川フロントビル)
代表者:取締役社長 今井 斗志光
事業内容:各種物品の国内取引、輸出入取引、外国間取引、建設工事請負、各種保険代理業務 等
URL:https://www.toyota-tsusho.com/

株式会社Modelistについて

Modelistは、部門・職種・会社・専門領域といった境界をデジタルを介して越え、人と情報をつなぎ、学びと成果を循環させられる「デジタルバウンダリースパナー」人材の創出をミッションとしています。テクノロジー×イネーブルメントによって、人の学びや仕事への好奇心をリデザインし、知の共有を通じて人と組織の壁を超えたつながりを生み出すため、サービスの開発・研修事業を手がけています。

所在地:東京都港区北青山一丁目3番1号 アールキューブ青山3階
代表者:代表取締役 呉縞慶一
事業内容:NotionCRMサービス提供・コンサルティング、アプリケーション開発
URL:https://modelist.jp/

サービス概要(Notion CRM / Agent System)

ModelistのNotion CRMは、Notion上に「顧客・企業」を起点としたCRMの土台を構築し、案件結果だけでなく、意思決定理由や検討経緯を残すプロセスCRMです。誰と、いつ、何を話したか、次に何をするか、なぜその判断に至ったかを、Notionのデータベースとページの紐づきで一貫して残します。

Notion CRM Agent Systemでは、Notion CRMに企業・人物に紐づけて蓄積した社内ミーティング、社外ミーティングなどの社内の情報およびインタビュー・動画・ニュースなどの外部情報をもとに、経営層の判断軸を再現する「経営層エージェント」や、外部有識者の知見を取り込む「有識者エージェント」を生成・活用します。各エージェントは、情報を検索・要約するだけでなく、目的に応じて論点を整理・変換し、顧客ごとの提案書、会議後のフィードバック、事業開発の企画書・提案書など、次のアクションにつながる成果物づくりを支援します。

実行結果は、権限制御可能な共有データベースに蓄積され、組織の共有知および次回以降のAI活用におけるコンテキストとして再利用されます。こうして、個人の試行から生まれた知見を次の業務・次の担当者へと還元し、継続的に改善していく循環をつくります。

お問い合わせ

■ Notion CRMに関してのお問い合わせ先はこちら
https://modelist.jp/contact

■ 本記事に関してのお問い合わせ先はこちら
株式会社Modelist 広報担当
Email:contact@modelist.jp

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会社概要

株式会社Modelist

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URL
https://modelist.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山一丁目3番1号 アールキューブ青山 3F
電話番号
-
代表者名
呉縞慶一
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2024年02月