猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(Covid-19) は世界各国の消費者にどのような影響を与えているか?日本/欧州比較意識調査結果 

Syno Japan 株式会社

Syno Japan株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:長野草児)は、グローバル50か国を対象とした一般消費者インターネット調査「Synoグローバルオムニバス」を利用し、日本、フランス、スウェーデン、フィンランドに住む18歳以上の男女に対し新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に関する意識調査を実施しました。
2019年11月に中国武漢市にて発生が確認された新型コロナウイルス感染症(Covid-19)は、今や世界中を脅かすウイルスとして人々の様々な生活に影響を与えています。このプレスリリースを発表している2020年3月初めの地点で死者は全世界で3000人を超えたという報道があり、最近のニュースでは、無観客試合になるスポーツイベントやいろいろなイベントが中止となるほど、世界的なイベントにも影響を及ぼしています。はたして今回のCovid-19の発生は、世界の消費者の生活にどう影響しているのでしょうか?国や、性別によって考え方の違いを調べる為、日本、フランス、スウェーデン、フィンランドの4か国で調査を実施しました。

【調査結果まとめ(一部抜粋)】
  • 発祥地に近い国や感染人数が多い国の消費者ほどコロナウイルスへ関心をもっている
  • 行動傾向としては、日本人は旅行を控えるなど顕著だが、欧州の人々はあまり気にしていない
  • 購入習慣においては、日本人は欧州の倍以上の割合で「変化あり」

発祥地に近い国や感染人数が多い国ほど関心がある
世界を揺るがすこのニュースに各国の人々はどれだけの関心をいだいているのでしょうか? やはりこのコロナウイルスの発祥地である中国の近隣国である日本人の関心は高く、発祥地から距離的に遠いヨーロッパ諸国では、日本より関心度はある程度低い結果になりました。

質問:新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の発生についての報道を追っていますか?

Covid-19の認識Covid-19の認識



旅行を控える日本人、あまり気にしないヨーロッパ人
3月に入りいろいろなスポーツイベントが無観客試合になったり、コンサート、イベントが中止になったりと、いろいろな所でウイルスの影響が出ていますが、「多くの人が集まる場所に行きたくない」という懸念から旅行をキャンセル又は変更する人も多く出てきました。そして、在宅で仕事するように指示を出す会社も増えてきました。そんな懸念が広がる中、はたして旅行を計画していた人への影響はどれくらいなのでしょう?

この調査結果も上記の結果と同様に、地理的な要因が出ているようです。発祥地の中国に近い日本では、旅行を中止する/変更すると答えた人が堂々の1位となり、調査を実施した他のヨーロッパ3国(スウェーデン、フランス、フィンランド)はあまり懸念していないような内容でした。

彼らの回答も「中国とは関係ない」、「普通のインフルエンザの様なもの」など、「ウイルスは国全体に広がっている」、「リスクを管理したい」と答えた日本人より大きく異なる回答となりました。

質問:新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の発生はあたなのこの先6か月の旅行計画に影響しましたか?

旅行習慣の変化旅行習慣の変化



パニック買いは日本だけ?それとも世界現象?
最近、「店にマスクや消毒液がない」という報道を見た方もいらっしゃるでしょうが、多くの店でマスクや消毒液が不足しているようです。これだけ猛威をふるっているウイルスなので、それは仕方がない事と思いますが、果たしてそれは日本だけなのか?それとも世界で起こっている事なのか?それを調査する為にまず、「新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の発生はあなたの購入習慣に影響しましたか?」と調査したところ、やはり日本が一番の影響があり約40%の日本人が、影響があったと回答し、調査を実施した他3国、スウェーデン、フランス、フィンランドはそれぞれ15%以下の人が、影響があったと回答しました。この調査結果も上記の旅行計画の調査と同様、地理的な要因からくるものではないでしょうか。

質問:新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の発生はあなたの購入習慣に影響しましたか?

 

 

購買習慣の変化(概要)購買習慣の変化(概要)


実際にどのような物の購入習慣が変わったかという調査では、やはりマスクと手の消毒液という回答が一番多く、それに続いて食料品/加工品や個人用のアイテム(マスクと消毒液以外)という回答でした。 地理的にも中国に近い日本の方がパニック買いになっている事が読み取れます。

性別に見る購入習慣の変化

次の調査は上記の質問を性別分けして分析してみました。はたして男性と女性で購入習慣の変化の差はあるのか?調査結果は、国により差が出るという興味深い結果が出ました。

まず日本では、多く買われたマスクと消毒液、男性も15%から20%の増加率ではありますが、女性はその上を行き20%から25%の増加率となっています。

フランスでは、増加率が5%以下と低い数字ではありますが、大きな男女間の差はありませんでした。

フィンランドも、増加率が5%以下と低いですが、フィンランド人女性の消毒液の購買の増加率が5%を超え、男性よりも多い増加率となっています。

興味深い結果が出たのはスウェーデン。 全体的に他のヨーロッパの国々と同様に増加率は5%ほどなのですが、スウェーデン人女性の消毒液の購買増加率が約10%、男性が約5%なのに対して、スウェーデン人男性の食料品の購買率が約8%、女性が約3%と緊急時に求める物の違いが出ました。良い衛生状態を求めるのか、十分な食料を求めるのか、興味深い考え方の違いでした。

回答理由を掘り下げてみると、この調査を実施した地点では、多くのヨーロッパの人達はまだウイルスが他国に比べて問題に取り上げられていないこともあり、問題視してないような回答でしたが、徐々にヨーロッパにも広がる今、この回答は数週間後には変わっていくでしょう。 そして、購入習慣が変わっていないと回答した日本人の一般的な理由としては、マスクや手の消毒液がすでに売り切れになっていたからとう回答でした。おそらく、その回答をした方々は店に商品があれば、購入習慣が変わったという回答になるでしょう。
 

購買習慣の変化(性別)購買習慣の変化(性別)


最後に
本調査結果では、日本と欧州で新型コロナウイルスに対する認識の差が大きく現れましたが、ウイルスの拡散は今もなお広がっており消費者のウイルスに対する懸念はさらに高まっています。今後もシノでは消費者データのプロとしてコロナウイルスの動向を追っていきたいと思います。本レポートの詳細は、当社ウェブサイトでも掲載しておりますので、ご興味ございましたら併せてご確認下さい。

https://www.synojapan.com/v2/blogs/coronavirus

<調査概要>
調査対象国:日本、フランス、スウェーデン、フィンランド
調査対象: 18歳以上の男女
サンプル数:1カ国あたり1000名*国勢調査の比率で性別、年代、地域を割付回収
調査期間: 2020年2月21日から2月24日
調査方法:インターネット調査(Syno Answersグローバルオムニバス調査)

Syno Internationalについて
Syno Internationalは、CDaaS(サービスとしての消費者データ)をクラウド経由で提供するデータプラットフォームSyno Cloudを開発する北欧発のスタートアップIT企業です。2014年設立以降、欧州、北米、アジアの11都市を拠点に、市場調査会社、戦略コンサルタント、メディアエージェンシー、ブランドや出版社など、さまざまな業種のお客様やパートナー企業に対して、グローバルの消費者データ活用にDX(デジタルフォーメーション)を実現するSyno独自のソリューションを提供しています。


​Syno Japan株式会社について
Syno Japan株式会社は、Synoグループ初の海外拠点として2016年設立以降、グローバルの市場調査、カスタマーエクスペリエンス(CX)、デジタルマーケティングにおける、消費者データの収集、プロセッシング、レポーティング、活用を最適化する独自のプラットフォームソリューションを構築しています。2018年にAPACのオペレーション及びIT開発拠点をベトナムハノイで設立し、現在日本、シンガポール、韓国、ベトナムの4拠点で、APACでの事業を越境展開しています。

代表取締役:長野草児 
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内 1310
URL:https://www.synojapan.com 
設立:2016 年 1 月 
業務内容:クラウド型消費者データプラットフォーム(CDaaS)Syno クラウドの開発消費者 データの収集、分析、一元管理、レポーティングを効率化するプロダクト及びサービスの開発
お問い合わせ窓口: rfq_apac@synoint.com
TEL:0467-38-6530 (営業時間 10時ー19時)

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会社概要

Syno Japan 株式会社

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URL
https://synoint.jp
業種
情報通信
本社所在地
神奈川県鎌倉市扇ヶ谷1-8-1 山口ビル3F
電話番号
0467-38-6530
代表者名
長野 草児
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2016年01月