データサイエンスチーム「Tenable Research」 Zoomで会議ハイジャックが起こり得る脆弱性を発見

~スレットアクターが攻撃対象のデスクトップを支配し、マルウェアをダウンロード・実行する恐れがある欠陥~

Tenable Network Security Japan K.K.

※本リリースは2018年11月29日(米国時間)に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文は下記URLを参照ください。
https://www.tenable.com/press-releases/tenable-research-discovers-vulnerability-in-zoom-that-could-lead-to-conference
 企業の様々な情報資産の脆弱性を手間なく自動で可視化、改善するソリューションを提供する『Tenable Network Security』(以下:テナブル、所在地:メリーランド州コロンビア、代表:Amit Yoran (アミット・ヨーラン))が結成したデータサイエンスチーム「Tenable Research」は、Zoomのデスクトップ会議アプリ「CVE-2018-15715」において、遠隔攻撃者または不正出席者が画面制御をハイジャックし、チャットメッセージを通じて会議出席者になりすまし、出席者を会議から追い出せる重大な脆弱性を発見したと発表しました。この欠陥は、日常業務にZoomを利用している世界中で最大75万社を危険にさらすものです。

 デジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せるにつれ、リモートワークの一般化がより進み、Zoomのような会議サービスを至る所で見かけるようになりました。Zoomは新たな会議室となり、組織が機密情報を扱う会議でも利用され、クラウド上で通話の記録や保管もできるようになりました。このような脆弱性に対してのエクスプロイトは、幹部や顧客が参加する会議、今後の見通し会議といった重要な話し合いをZoomにて行っている組織に深刻なレピュテーションリスクが生じさせます。

悪質なスレットアクターは脆弱性を以下のように利用します。
1. 画面制御ハイジャック:遠隔出席者がスクリーン共有をする間に画面制御許可を迂回し、被害者のデスクトップを完全制御し、攻撃者によるマルウェアのダウンロード・実行機会を与える。
2. なりすましチャットメッセージ:会議に出席している他人に成りすまし、チャットメッセージを送る。
3. 会議から出席者を追い出す:主催者以外の出席者が他の出席者を追い出したり締め出したりする。

【米国テナブル社Renaud Deraison氏(最高技術責任者・テナブルの共同創始者)のコメント】
 「昨今のデジタル経済においてビジネスを行うには、組織は新しい技術やサービスを取り入れていく必要があります。しかし、新たな技術投資には新たな攻撃による危険がつきものです。今回の脆弱性は、Zoomのように一見無害に思えるサービスによってサイバー・アタックサーフェスが生じるという典型的な例です。テナブル・リサーチは、消費者や事業者が依存しつつある技術の安全性を確保するため、脆弱性の発見およびベンダーとの提携に尽力します。」

 テナブルは、「脆弱性に関する情報開示方針」に概要が記載されている標準手法に従い、Zoomの脆弱性を発見しました。この脆弱性は、macOSとWindows用のZoom(バーション4.1.33259.0925)と、Ubuntu用Zoom(バージョン2.4.129780.0915)の両方に影響を及ぼします。Zoom社は迅速な対応を行い、この脆弱性を修正するため、Windows用バージョン4.1.34814.1119とmacOS用バージョン4.1.34801.1116をリリースしました。各ユーザーは、デスクトップ会議アプリが最新版になっていることを至急ご確認ください。

 さらに、テナブルは各組織が脆弱性評価を実施するためのプラグインを発表しました。macOS用プラグインの詳細はこちらを、Windows用プラグインの詳細はこちらをクリックしてください。詳細はテナブル・リサーチ・アドバイザリーのブログ投稿をご参照ください。

【米国テナブル社プロフィール】
 Tenable Network Securityは、世界中の24,000社を超える組織に対し、総合的なセキュリティソリューションにより、将来のビジネスニーズに合わせてそのテクノロジーを変革し、企業組織の情報保護に向けた有効的な対策を提供しています。Nessus®を開発したTenableは、脆弱性対策の技術をさらに発展させることで、あらゆる情報資産やデバイスの脆弱性を管理、保護できる世界初のセキュリティプラットフォーム「Tenable.io®」を展開。Tenableのセキュリティプラットフォームは、米国ビジネス誌Fortuneが選定する『Fortune 500』(総収入に基づいた全米上位500社)に選ばれている企業の53%、世界の有力企業2000社の29%に導入されています。詳細は tenable.com へ

【米国テナブル社企業概要】
商号: Tenable Network Security 
代表: Amit Yoran アミット・ヨーラン                                             
住所: 7021 Columbia、                                                                   
Gateway Drive Suite 500 Columbia,
MD 21046

【テナブル社企業概要】
商号:Tenable Network Security Japan K.K.
住所:東京都千代田区丸の内2-3-2
郵船ビルディング1階

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。


会社概要

Tenable Network Security Japan K.K.

2フォロワー

RSS
URL
https://jp.tenable.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング1階
電話番号
-
代表者名
Amit Yoran
上場
未上場
資本金
-
設立
-