「アジア高校生架け橋プロジェクト」高校生100名が17か国より来日
2022年までの5年プロジェクト。ホストファミリーを全国で募集中
日本に関心を持ち、日本語を学ぶ意欲のある優秀なアジアの高校生たちを日本全国の高校に招へいする政府事業「アジア高校生架け橋プロジェクト」の第一期生100名が、8月22日(水)に来日しました。
第一期生の出身国は中国、韓国、モンゴル、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア、スリランカ、インド、ネパール、パキスタン、ブータン、バングラデシュの17か国。
留学生は寮またはホストファミリーのもとで生活しながら配属地域の高校に通いますが、来日直後の3日間は東京でのオリエンテーションで滞在中のルールを学んだほか、グループディスカッションやスキットなどのアクティビティを通して、どのような心構えでこの先半年を過ごしたらいいのか、何に留意し、何を目標とするのかといったことを考え、仲間たちと共有しました。
また、24日(金)の午前中には、100名全員で首相官邸を訪れ、西村官房副長官を表敬しました。代表してスピーチしたベトナムのゴック・アインさん(16才)のスピーチは以下の通り。
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本日の表敬訪問にあたり、17カ国100人の生徒を代表し、ご挨拶させていただきます。
私たちは、出身も年齢も違いますが、共通点が一つあります。それは日本に対する情熱です。現在、テレビやインターネットなど、いろいろな方法で日本について知ることができるようになっています。私たちにとって、日本への興味は美しい景色だけでなく、言語や文化、地域に暮らす人々にも広がっています。私たち一人ひとりが日本での生活を体験することで、このきれいな国のことをたくさん学びたいという夢を抱いていました。そして、数ヶ月前、その夢がかなったのです。
安倍晋三首相の提唱ではじまった「アジア高校生架け橋プロジェクト」で、奨学生を募集していると聞いた時、わたくしはすぐに申し込みました。奨学金を申請した経験のないわたくしにとって、選考過程は、簡単なことではありませんでした。面接の日は、何も食べられないほど緊張しました。日本語による面接が終わった時、私は、自分は落ちるだろうと思いましたが、合格することができました。そのときは、すごく驚きましたが、本当に嬉しかったです。昨日から、17カ国100人の生徒とともに、オリエンテーションに参加していますが、アジア各国の仲間と出会い、あらためて、幸運だと思います。
このような貴重な機会を得られたことに、心から感謝しております。ありがとうございます。また、安倍晋三首相はじめ日本政府やAFS日本協会の皆様、「アジア高校生架け橋プロジェクト」を開催してくださり、本当にありがとうございます。これから日本の生活を楽しみながら、さまざまなことを学び、自分の国と日本の架け橋になりたいと思います。ご清聴ありがとうございました。
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25日(土)には北海道から沖縄まで全国各地の配属先に向かい、ホストファミリー宅または寮に滞在しながら留学生活をスタートさせます。滞在期間は来年2月まで。
本プロジェクトはアジア諸国の高校生に学びの機会を与えるに留まらず、日常的に異文化や海外事情の現状に触れることとなる日本の高校生の国際的素養の向上を図り、互いの国の架け橋となる人材の育成に寄与することを目指します。
2022年までの5年間に計1000名の長期留学生をアジア諸国から受け入れますが、実施団体であるAFS日本協会では、留学生を家庭に招き入れるホストファミリーを、引き続き全国で募集しています。
実施団体:公益財団法人AFS日本協会について
世界大戦中に傷病兵の救護輸送に携わったアメリカのボランティア組織American Field Service(アメリカ野戦奉仕団)の活動を起源に持ち、「ともに生きることを学ぶ(learn to live together)」ために異文化学習の機会を提供している非営利の民間教育団体。日本では1954年に8名の高校生を米国に派遣したことに始まり、現在は約40カ国に毎年約500名を派遣、約50ヵ国から毎年約500人を受け入れています。http://www.afs.or.jp/about-afs/
公益財団法人AFS日本協会
ホストファミリー募集 https://www.afs.or.jp/hosting/
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