競走馬市場における「AIプロテオミクスの実用化」に向け東京工業大学との共同研究を開始
世界に先駆け、競走馬の不治の病「屈腱炎(くっけんえん)」の予兆発見を目指す研究
aiwell株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:馬渕 浩幸、以下「aiwell」)と東京工業大学 生命理工学院 林研究室は、AIによる病気や怪我の予兆の発見、病気やけがになる一歩手前の状態を発見することを目指し、第一段階として競走馬市場における「AIプロテオミクス」の実用化を目指し、共同研究を開始します。
1. 概要
当社は、2018年11月より東京工業大学と「AIプロテオミクス」 の実用化に向け、共同研究を開始しています。
東京工業大学 生命理工学院 林宣宏准教授が研究する「AIプロテオミクス」は、血液に含まれるタンパク質を二次元電気泳動で画像化し網羅的に解析、AIにより病気や怪我の予兆や予測を可能にする画期的な研究として注目されています。
人間の敗血症においては98.2%の精度で病気の予兆を診断することに成功しており、本研究では、当該技術をより汎用化して各産業に展開する事業の一環として、国内家畜市場において多大な影響を持つ競走馬市場において「AIプロテオミクス」の実用化を目指し、共同研究を開始いたします。
2. 本研究について
国内最大の競走馬の生産牧場、並びに公的な競走馬研究機関協力のもと、競走馬の血清から、大量に含まれている抗体とアルブミンなどの主要タンパク質を除くことで微量成分を分析できる手法を確立し、競走馬の不治の病といわれる屈腱炎(くっけんえん)※や、疲労骨折等、各種疾患の予兆発見につながる新しい診断法の開発を目指します。
※屈腱炎とは、競走馬の脚部で発症する病気。脚部の腱繊維が一部断裂し、患部に発熱・腫脹を起こしている状態のことを指す。継続的・反服的な運動負荷によって起こると推定されている。発症すると治癒まで数ヶ月から数年間を要するとともに、患部の強度が元に戻る例は稀であり、競走能力にも悪影響を及ぼす病気。
3. 今後の展開
本研究を通じて、家畜の分野のみならず、人においても疲労骨折の予兆発見につながる技術を確立することで、将来的にはスポーツ選手の疲労骨折や、高齢者の骨折予防へ貢献できる技術を開発します。
以上
【参考資料】
「AIプロテオミクスの実用化」に向けた共同研究について
1. 共同研究の概要
(1) 研究題目
AIプロテオミクスとその実用化に関する研究
(2) 研究目的
AIプロテオミクスの実用化、運用フローの確立
(3) 研究内容
①AIプロテオミクスによる人間や動物の健康管理、未病診断法の開発
②AIプロテオミクスの実運用のための作業フローの確定
③検査技法、検査センター等、必要な材料部品、施設の検討、開発、設置
④AIプロテオミクス活用に向けた微量採血の運用フローの確定
2. 研究分担
東京工業大学:AIプロテオミクスの研究と活用全般
aiwell:AIプロテオミクスの検体収集、実用化に向けた微量採血運用フローや検査技法の確定
3. 研究実施場所
東京工業大学 生命理工学院 林研究室 ならびにaiwell本社
「AIプロテオミクス」について
東京工業大学「未来型スポーツ・健康科学研究推進体」リーダーである東京工業大学 生命理工学院 林宣宏准教授が研究を進める特許技術。血中タンパク質の二次元電気泳動画像をAIが処理することにより、病気や怪我の予兆を予測することで、様々な病気やけがになる一歩手前の状態を発見する画期的な研究として注目されています。敗血症においては、98.2%の精度で的確な診断を可能にしました。
aiwell株式会社について
東京工業大学との共同研究により、人・家畜のタンパク質をデジタル画像化、微量検体分析・大量画像データ相互比較を実現。
「世界中から未病を無くし、人をずっと健康にする」をミッションに掲げ、自覚症状がない場合や、重篤化する前にAIによる診断支援や創薬支援、遠隔診療支援が可能になるサービスの実現を目指しています。
<会社概要>
会社名 aiwell株式会社(英文表記:aiwell Inc.)
代表者 代表取締役 馬渕 浩幸
設立 2018年1月23日
所在地 東京都千代田区二番町9−3 THE BASE 麹町
会社HP https://www.aiwelljapan.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 経営情報
- ビジネスカテゴリ
- フィットネス・ヘルスケア福祉・介護・リハビリ
- ダウンロード