見ているだけで、おなかがぐー! 紙版画で描いた「おべんとう絵本」の新定番、誕生!
◆見ているだけでおなかが鳴っちゃう! おいしそうなおべんとう絵本
おこめと のりで なにできる?
ウインナーに きりこみ いれたら なにできる?
ページをめくるたびに、おべんとうのおかずが、どんどんできあがりますよ。
ぬくもりある紙版画の絵がおいしそう。においを かいだら おなかが ぐー !
◆「味わい深い」イラスト 「紙版画」とは?
本書の一番の魅力は、なんといっても、美味しそうな食べ物の絵。
卵焼きの匂いや唐揚げの温度が、じ~んわりとにじみ出てくるような、独特のぬくもりある絵です。
作者の坂本さんは、「紙版画」という手法を用いて、この絵本を描き上げました。
紙版画とは、ボール紙のような少し厚みのある紙を、ニードルで引っ掻いたり、切ったり、めくったりしたものを「版」として、その版に油性の版画用インクを乗せ、余分なインクをふき取った後、紙を置き、プレス機で圧力をかけて転写する「凹版」で「ドライポイント」の手法です。
本作はフルカラーの絵本なので、1版多色刷りという方法を用いて、1つの絵につき、数回にわたって色を変えて重ね刷りします。すべて手作業のため、1点1点全く同じには刷れません。そのため、どれが一番印刷に適しているか、おいしそうか、見極める作業に多くの時間を費やしたそうです。
◆絵本デビューの坂本千明さん 出版のきっかけ
きっかけは、雑誌の表紙に載ったおいしそうな「おべんとう」の絵。
この絵に一目惚れした編集者が、絵を描いた坂本さんの個展に出向き、幼児向けのおべんとう絵本を作りたいと、熱心に口説き落としたのが始まりだとか。
依頼を受けた坂本さんは、食べ物をモチーフにした版画は経験あるものの、「1冊全部食べ物ばかり」というのは初めてだったので、どんな風に描けるか、どのくらい時間を要するのか予想がつかなかったそう。
しかも、編集者からは、絵だけでなく文章や展開も坂本さんで、という依頼。普段、小さな子どもと接する機会がないため、どんな風に作画しようか悩んだそうですが、その制作過程で、子どもに限らずどんな世代が見ても「おいしそう」と感じてもらえるものを、と考え方をチェンジ。紙版画でどこまでそれを表現できるか挑戦するつもりで、自分自身が食べたいと思ったものを、とことん描きこんだのだとか。
◆食欲の秋にぴったりの絵本 読んで、作って、食べてみて!
定番のおかずから、なつかしいおかずまで、いろいろ登場しますが、読んだ人のおなかが空いたら本望。
それから、お子さんには、料理することや、材料、道具にも興味を持ってもらえたらいいな、と語る坂本さん。
「あのページの唐揚げが食べた〜い!」とか「今晩、アスパラのベーコン巻き、作ってあげるね」
なんて会話が、親子で会話が弾みそうですね。
食欲の秋、見ているだけで、おなかがぐーっとなる絵本。
お子さんと一緒に、おいしい絵本をお楽しみください。
◆書籍情報
書名:『おべんとう たべたいな』
さく・え:坂本千明
定価:本体850円+税
判型:B5変型判/24頁/ハードカバー
ISBN:978-4-265-83059-6
対象年齢:0歳から5、6歳
発売日:2018年9月14日
◎岩崎書店HP https://bit.ly/2oWV8hW
◎Amazon https://amzn.to/2x5v9Zm
◎『おべんとう たべたいな』紹介動画
https://youtu.be/sw6M552HA3k
◆著者紹介
坂本千明(さかもと・ちあき)
1971年生まれ、青森県出身。イラストレーター、紙版画作家。東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程卒業。大学在学中よりイラストレーターとしての活動を開始。2009年より紙版画の手法を用いた作品制作を始め、同時に猫との暮らしが始まる。現在は展示や書籍の装画などで活動中。著書に詩画集『退屈をあげる』(青土社)がある。猫と美味しいごはんを作ること、食べることが好き。
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