森林空間と社会を繋ぎ、新たな「森林サービス産業」を生み出すためのモデル地域等を募集
「ストレス社会で働く人の健康」、「自然の空間を活かした観光」、「豊かな感性を育む教育」などに森林を活用し、新たな成長産業に
森林資源の造成や活用、生活環境の緑化を目指す公益社団法人国土緑化推進機構(理事長:濱田純一)と、全国各地で地域活性化やビジネス創出を支援する株式会社さとゆめ(代表取締役:嶋田俊平)が事務局となり、「森林サービス産業」の令和3年度のモデル地域・準モデル地域の公募を開始しました。「森林サービス産業」は、新たな森と人のかかわりを創造するために林野庁が推進するもので、新たなビジネス創出の機会として期待されています。
令和3年度は、令和2年度に重点を置いた「企業の健康経営」に加え、更に観光・教育分野を含めた幅広い取り組みを対象として、全国のモデルとなる先駆的な地域を支援します。モデル地域に選定されると、地域独自のエビデンスの取得やモニターツアーなどを決められた助成金の中で実施することができます。また、モデル地域の一歩手前で優良なポテンシャルがあると認められる準モデル地域は、必要な研修会の開催に支援が受けられます。
<森林サービス産業とは>
森林サービス産業は、森林という場(空間)を利用して、健康・教育・観光等に関わるサービスを地域内で複合的に生み出す産業です。農山村地域の・地方創生に寄与するとともに、新たな森と人との関わり「Forest Style」の創造をめざしています。
人口減少社会、人生100年時代を迎える今。国土の約7割を占める森林資源が充分に活用され、森を拠点として地域がもっと賑わい、経済が循環し、都市と森とのつながりが強まって関係人口が増える。そして、人と森との多様な関わりが創出され、世界有数の森林国ならではのライフスタイルが実践され、人も環境も健康で持続可能となる・・・。そんな未来をつくるポテンシャルを持った新しい成長産業として、森林サービス産業への期待が高まっています。
<森林サービス産業の効果とニーズ>
近年、人々の自然志向や健康意識の高まりによって、森林セラピー、森ヨガ、森の企業研修、森のようちえん、森フェス、グランピングなど、森林空間で提供されるサービスは多様化しています。と同時に、人が森に触れることの健康面・教育面での効能効果のエビデンスの蓄積も進む中で、企業においては健康経営や働き方改革の一環として森林を活用したプログラムを取り入れる例も増加。
さらにコロナ禍においては、ソーシャルディスタンスを保ちやすく、紫外線による新型コロナウイルス不活化の可能性も指摘されていることから、森が再注目され、キャンプやワーケーションなどでの利用も増えています。健康、教育、観光の分野では以下のようなニーズが顕在化しており、新たなビジネス創出への機会が見出だせます。
■健康
・疾病予防・健康づくりに向けた森林セラピー・クアオルト健康ウォーキング
・休職・早期離職対策としての森林空間を活かした社員研修
・介護予防・認知症予防のための森林内での療法・プログラム
・都市の3密を回避し、働き方改革と生産性向上を実現するワーケーション
■教育
・子どもの主体性・創造性、自己肯定感を育む「森のようちえん」
・育児ストレスから解放され、孤育てを防ぐ森の子育てひろば・サークル
・変化が激しい社会を生き抜くレジリエンス力を育む、森でのアクティブ・ラーニング
・森林環境譲与税等を活用した「移動教室」「総合的な学習の時間」での森林ESD
・多世代参加で自給自足的な森の暮らしを学ぶ学習プログラム
■観光
・オシャレに森とふれあう森カフェ、グランピング、山ガールなど
・都市の3密を避けたり、豊かさな森林環境を活かす森ヨガ、森フェス、森の婚活など
・トレイルランニング、マウンテンバイクなどの森林スポーツ
・森の暮らしを体感したり、地域と交流する農家・林家民宿
・農山村への二地域居住・多拠点居住・移住に向けた「泊まれるモデルハウス」
<令和3年度「森林サービス産業」モデル地域等の公募について>
1 募集する地域と支援内容
本事業では、企業の健康経営に着目した「森林サービス産業」の創出に取り組む地域を募集し、その段階に応じた支援を行います。
◎モデル地域(事業化段階)3団体程度
新たな「モデル手法」開発、「モニターツアー」開催、「エビデンス」取得・集積・活用、「地域ワークショップ」開催等を支援します。(助成額:3団体総額で450万円を限度とします)
◎準モデル地域(準備段階)3~5団体
地域での「課題解決型研修会」の開催を支援します。(講師の派遣等、予算の範囲で実施します)
なお、モデル地域、準モデル地域には、共通で「コーディネーター養成研修」を実施します。
*新型コロナウィルス感染症の感染拡大の状況により、開催時期の変更やオンラインでの開催等となる場合もあります。
*モデル地域・準モデル地域への応募には、推進地域への登録が必要です。
2 支援対象期間
令和4年2月末まで
3 申請方法
(1)公募要領・申請様式
下記サイトからダウンロードしてください。
https://www.green.or.jp/topics/fs2021/
(2)募集期間
令和3年6月11日(金)当日必着
◇問合せ先◇
公益社団法人 国土緑化推進機構 政策企画部
E-mail foreststyle@green.or.jp
株式会社さとゆめ 森林サービス産業担当
E-mail foreststyle@satoyume.com
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