パリのジュエリーアトリエが製作の現場をご紹介

パリを拠点とするジュエリーの製造アトリエが、オーダーの流れと合わせて最新のビジュアルを公開します。

ATELIER D'ORNEMENTSはパリを拠点とする、一点物ファインジュエリー専門のアトリエです。
ジュエリーの仕立てはどのようにオーダーでき、製作されるのか？
あまり知られていない、手仕事によるファインジュエリーの製作現場をご紹介します。

フランスの手仕事文化
 フランスにはあらゆる手仕事の専門的なアトリエが存在し、日々の鍛錬とフランスならではのセンスに基づいた美しいものが生み出されています。
 フラワーアーティストや立体刺繍、絵画を入れる額専門のアトリエまでメティエダールと呼ばれる高い技術とセンスが求められるアトリエが数多く存在します。

 

マレ地区にある建物の中にひっそりと存在するアトリエ

 ATELIER D'ORNEMENTSはその中でも、ファインジュエリーを手仕事によって1点ずつ仕立てる専門の職人として、パリのファッションの中心であるマレ地区にアトリエを構えています。


 フランスでは一点物のファインジュエリーはピエスユニークと呼ばれ、記念日や結婚式、お祝いの節目ごとにギフトとして、またご自身で仕立てをオーダーする文化が根付いています。

 ブティックとは違い防犯のため住所を公開していないアトリエも多く、顧客はアポイントを取ってからアトリエを訪問するのが一般的です。





お仕立ての流れ
 アトリエでは基本的に仕立て物のみを扱っているため、自社コレクションやストックは持っていません。
オーダーの際には顧客様のデザインしたアイデアや希望のアイテム、もしくは仕立てたい石などを持ち込み相談します。フランスでは親族の結婚や出産のお祝いとして、オリジナルデザインで一生使えるアイテムをこういったアトリエに依頼することも一般的です。

 

専門の机が工具が所狭しと並んでいます。

 

 

 ご相談に応じて職人から、デザインアイデアや合いそうな技法などをご提案させていただき、ご予算と擦り合わせながら最終的なデザインに落とし込んでいきます。
アトリエにオーダーする利点は、製作の途中でフィッティングを入れたり、ミリ単位で好みの長さやボリューム感を追求できるところ。クラシックなデザインであっても、そういった細かな調整を経て作られたものはつけ心地が格段に違います。素材は全て18Kゴールド、またはプラチナ900を使用しています。
 

ジュエリー製作は力仕事の面も多い。

 ジュエリーの技法は原始的なものも多く、イメージしたボリューム感や雰囲気を出すためにはあらゆる知識に加え感覚の鍛錬が必要です。
金属を曲げ、伸ばし、切り、やすりをかけ、各工程ごとに丁寧に仕上げていきます。

 近年では3Dソフトなどを使用してほとんどをPC上で製作し量産することが可能ですが、ジュエリーは人の体に密着してつけるもの。1点ずつ顧客様の骨格に合わせてつけ心地を確認しながら製作されたものはフィット感が違います。

 また天然のものである宝石は1点ずつ個性も違うため、同じサイズ、カットであっても1点ずつの微妙な違いに合わせて貴金属の枠を作っていくのがやはり最終的な完成度の違いに結びついてきます。




 また、ジュエリー製作には貴金属を扱う職人以外にも専門職が数多く存在します。
デザインに合わせて、石留めを専門とするサーチサージュ、石のカットを専門とするラピダー、彫りを専門とするグレーバー、などの技術を取り入れ、完成します。

こうして完成した一点は、日常の中の少し特別な日にさりげなく華やかさを添えてくれ、流行を超えて長くお使いいただけるものとなります。

 

ホワイトオパールを使用したリング。

 ATELIER D'ORNEMENTSでは、身につける方のファッションやライフスタイルに合った石を探すところから始めるネックレス、パートナーやお子様のイニシャルを美しい飾り文字で彫り込んだアイテムなど、パーソナルな一点をお作りしています。

 顧客様自身の節目にオーダーされた貴金属と貴石を使用したこだわりの一品には、世代を超えて受け継いでいただける良さがあり、お直しやリモデルも可能なのはファインジュエリーならではの魅力です。

ぜひ、特別な節目となる機会に特別なジュエリーを誂える楽しみを一度体験していただければと思います。



【お問い合わせ、ご相談】
アトリエ所在地はフランスになりますが、オンライン通話を使用したご相談、郵送による製作途中でのご試着などにも柔軟に対応いたしております。
カタログ、デザインサポートツールのご用意もございます。

ATELIER D'ORNEMENTS
75003 Paris, France

メール：[e-mail]