井桁弘恵主演映画『釜石ラーメン物語』スペシャルトークショー”小川食堂が東京にやってきた”が、いわて銀河プラザにて開催!ロサンゼルス日本映画祭での上映決定もサプライズで発表!!
東日本大震災で被災した釜石市を舞台に、家族の再生を人情を織り交ぜつつ描いた映画『釜石ラーメン物語』。7/8からの東京公開を記念し、出演者や監督によるトークショーが行われ、釜石の魅力を存分に語った。
山と海に囲まれた岩手県釜石市で、昨年4月に撮影された「釜石ラーメン物語』がいよいよ、7月8日より東京・新宿ケイズシネマ他、全国公開がスタート。公開直前の7月5日(水)には、妹役の池田朱那、母親役の佐伯日菜子、今関あきよし監督が揃い、東銀座にある岩手県のアンテナショップ・いわて銀河プラザにて、公開記念トークイベント「小川食堂が東京にやってきた!」が行われ、撮影の秘蔵エピソードや、映画のモチーフとなった釜石ラーメンの魅力などについて語り、多くの来場者が足を止めてじっくり聞き入っていた。
映画が作られたきっかけ
本作の製作のきっかけを聞かれた今関あきよし監督は「9年前・2014年頃から釜石には20数回通いました。まだ震災の爪痕が残る頃で、当初は復興のシンボルとして復活したSL銀河を題材に映画を考えていたのですが、その後何度も通ううちにスタッフと毎回当たり前のように無意識で食べていた釜石ラーメンがこの町のソウルフードだと気づいて。狭い市内に三十数軒、喫茶店でも、日本蕎麦屋でもどこにもメニューとして釜石ラーメンが出ている。これを素材に寅さんのような人情ものができないかと言うことで動き出しました」と語った。
出演者から見た釜石の魅力
井桁弘恵が演じる主人公・正実の妹・仲良を演じた、池田朱那は自分の役について「震災で母を亡くして、お姉ちゃんも出ていってしまい、店を守らなくてはいけない、しっかりしなきゃと思っているけれど、まだ子供っぽいところがあるキャラクターで難しかったです。撮影中は釜石市内に住む同世代の方々と話して、ちょっと濁点がつく感じの訛りを覚えました。あと撮影のない日に市内を歩いてたら、鹿に会っててびっくり!」とエピソードを語った。
映画の中では震災で亡くなった母を演じた、佐伯日菜子は「これまでも時々、その土地の雰囲気を強く感じてしまう瞬間があって、今回もなぜか深い悲しみが襲ってきた瞬間がありました」と明かすと、今関監督から「空が泣いてました。雨音がかなり大きかったのですが、後で消したぐらい。佐伯さんは、既にそこに居ないと言う設定だったのですが、セリフがなくても物語を感じさせる人。この物語の縦軸となる存在だったので重要でした」と明かした。
釜石ラーメンの特徴とは?
撮影の初日には、映画のメインとなる小川食堂のモデルとなった釜石市の三重食堂にキャスト・スタッフ約20人で行き、釜石ラーメンを全員で食べたそう。それでも殆ど全員分がすぐに出てきたのには、みんな驚いたと言う。
そもそも早く注文したらすぐ手軽に食べられるのが「釜石ラーメン」の特色で、釜石市内の多くの店でメニューとして出すようになったと言う。岩手で先行公開された早春には、釜石ラーメン物語プロモーション実行委員会が主催で、市内のラーメン提供35店舗が参加したスタンプラリーも行われた。
また本作には、実際にある釜石ラーメンの人気店「こんとき」店長の孫でもある、釜石出身の俳優・佐々木琉が映画初出演で参加している。この日も会場にて地元・釜石のPRにも精を出していた。他に、岩手にルーツを持つ俳優・長田涼子や、トークイベントではMCも務め今関監督作品には30年以上前から出演している俳優・DJの岡村洋一も参加した。
最後にサプライズで監督から、アメリカで9月に行われるロサンゼルス日本映画祭での上映決定も発表された。ロサンゼルスでも上映後に釜石ラーメンを振る舞う予定もあるとか。世界で釜石ラーメンが食べられる日も近いかもしれない。(文責:熊谷睦子)
<作品詳細>
「釜石ラーメン物語」
2023年7月7日(金)よりイオンシネマ名取、イオンシネマ石巻
2023年7月8日(土)より新宿K' s cinemaほか全国順次ロードショー
Cast
井桁弘恵 池田朱那 利重剛
渡辺哲 大島葉子 岡村洋一 木月あかり 厚木拓郎 関口アナン 佐々木琉 山崎将也
森湖己波 長田涼子 椿かおり 島本和人 佐伯日菜子 村上弘明
Staff
監督:今関あきよし プロデューサー:伊藤直克 脚本:いしかわ彰 今関あきよし
撮影:三本木久城 録音・音響効果:丹雄二 美術:Yacco 編集:鈴木理 音楽:遠藤浩二
助監督:土田準平 制作進行:井口光穂 主題歌「ひかり射し込む場所」洸美-hiromi-
ビジュアルイラスト:ヤマサキタツヤ ポスター写真:田村充 配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
協賛:新潟商事 釜石はまゆり会 エルプラザトウデン 協力:釜石市
製作協力:有限会社寿々福 製作:「釜石ラーメン物語」製作委員会
©「釜石ラーメン物語」製作委員会
2022/日本/カラー/16:9/85分
Story
山と海に囲まれた岩手県釜石市のラーメン店「小川食堂」。東日本大震災で妻・正恵が行方不明になってから、夫の剛志と次女の仲良が店を守ってきたが、客足はイマイチ。
ある日、3年前に家を飛び出して音信不通だった長女の正美が突然帰宅。厨房に立つ仲良に「おめえなんかにお母ちゃんの味は出せねえ!」と激怒し、店を畳もうとまで言い出す。
二人はかつて母の味に迫ることができるのか?街の人々を巻き込み、最高の一杯を目指した奮闘が始まる。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像