腐植ペレットによる硫化水素抑制技術が国土交通省「下水道スタートアップチャレンジ」に採択
ー安価かつ持続的に悪臭・腐食・道路陥没を防ぐ新たな環境ソリューション ―
株式会社エンザイム(本社:東京都大田区、代表取締役:鈴木一哉)は、下水道や産業排水における悪臭・腐食・道路陥没の原因となる硫化水素(H₂S)の発生を、環境負荷を抑えながら安価かつ持続的に抑制する新技術「腐植ペレット技術」を開発しました。本技術は、国土交通省が主催する「下水道スタートアップチャレンジ」に正式採択されており、全国の自治体や下水道事業体と連携し、実証および社会実装を進めています。
■ 背景:深刻化する硫化水素問題
下水道管やポンプ場で発生する硫化水素は、
強烈な悪臭
コンクリートや金属設備の腐食
道路陥没などのインフラ損傷
を引き起こす重大な社会課題です。
従来の対策(薬剤注入・エアレーション)は高コストで継続性に乏しく、現場では「低
コストで維持できる新技術」が求められていました。
■ 技術概要:腐植の力で微生物バランスを制御根本から抑制
エンザイムの硫化水素抑制用腐植ペレット「SP-201」は、天然腐植質を主成分とし、設置するだけで排水環境中の微生物バランスを改善します。
腐植成分が微生物の生態系を安定化させ、グラム陽性菌(Bacillus属など)が優勢となることで、硫酸塩還元菌などの硫化水素発生源となる嫌気性菌の活動を抑制します。
これにより、薬剤・電力を使わず、自然の力で硫化水素の発生を根本から防止できます。
■ 実証結果(代表事例)
項目 導入前 導入1年後 改善率

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項目 |
導入前 |
導入1年後 |
改善率 |
|---|---|---|---|
|
グラム陽性菌の占有率 |
23% |
86% |
63pt |
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硫化水素濃度 |
平均281ppm |
1ppm以下 |
約99%低減 |
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ランニングコスト |
従来比 1/5以下 |
— |
— |
■ 主な導入対象
下水処理場・し尿処理場・中継ポンプ場
食品・飲料・化学・製紙工場などの産業排水設備
■ 導入による効果
悪臭・硫化水素を大幅に低減
コンクリート・金属設備の腐食防止
道路陥没リスクの低減
薬剤・維持管理コストの削減
生物処理の安定化による放流水質改善
■ 今後の展望
エンザイムは「自然の力で水をきれいに」を理念に、腐植資材と微生物技術を融合した低環境負荷のソリューション開発を推進しています。
今後は、国土交通省・地方自治体・民間企業との連携をさらに強化し、下水道分野における安価で持続可能な維持管理モデルの実現を目指します。
<エンザイム株式会社 会社概要>
エンザイム株式会社は、腐植土・フルボ酸のパイオニアとして研究に取り組み、その応用技術で環境改善や農業・畜産・水産養殖事業、またヘルスビューティー事業を展開しています。エンザイム社は国産・天然をモットーに腐植土の採掘地を国内に保有し、発酵と熟成を重ねた国産の天然腐植土・フルボ酸の用途開発・製造販売事業を行っております。
社名:エンザイム株式会社
代表者:代表取締役社長 鈴木一哉
本社所在地:〒143-0016 東京都大田区大森北2-3-16
本社サイト:https://www.enzyme.co.jp
(本件に関するお問い合わせ)
担当:鈴木健一
info@enzyme.co.jp
TEL:03-5493-2771
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