【特定技能ドライバーの技量不安を解決!】広沢自動車学校等がベトナムで行う50時間の日本式運転プログラムを現地教習所グループと共同開発 採用から着任まで国内最高水準の一貫教育体制で物流問題を解決!

来日前から日本式運転教育を実施することで2025年度から本格化する外国人ドライバー制度の課題を解決

株式会社広沢自動車学校

株式会社広沢自動車学校(本社:徳島県徳島市、代表祖川嗣朗)と有限会社羽生モータースクール(本社:埼玉県羽生市、代表:五十幡和彦)は、間もなく入国が本格化する「特定技能(自動車運送業)」制度(いわゆる外国人ドライバー制度)を巡り、課題となっている外国籍ドライバーの運転安全性を高めるべく、ベトナム全土で教習所事業を展開する大手グループ「VAN THANH GROUP(ヴァンタイングループ)」と共同で、日本でトラック・バス・タクシーの運転手を目指すベトナム人向けに、来日前に同国の教習所で日本式の運転教育を行う実技プログラムを完成させました。現状ではペーパーテストだけで来日できる中、来日前から実車を使って左側通行や日本の運転マナーを身に付けてもらうことが狙い。当面は両教習所と連携する登録支援機関「株式会社シンク・スリー」(本社徳島県徳島市)と「株式会社テトラ・シフト」(本社:東京都豊島区)を通じて採用された人材を対象にプログラムを提供する。ヴァンタイングループによると、ベトナム国内の複数の教習所で日本式教習プログラムを同時展開する試みは同国初。

本プログラムを開発した広沢自動車学校と羽生モータースクール、ヴァンタイングループの自動車学校の関係者ら(ベトナムイェンバイ省)

制度概要と開発背景

 特定技能(自動車運送業)制度は、外国人がトラックやバス、タクシーの運転手として日本で働くための制度で、2024年12月に開始されました。外国人ドライバー制度は、人手不足にあえぐ物流や公共交通の新たな担い手として期待されており、政府は5年間で2.45万人を上限に外国人ドライバーを受け入れる方針です。しかし、職業運転手として来日を目指す労働者の出身国の多くは途上国のため、交通安全の3Eと呼ばれる「Engineering(道路改良)」「Enforcement(交通取り締まり)」「Education(交通教育)」が高い水準で揃っている国がほぼ無く、中には運転教育をほぼ受けずに運転免許が得られる国もあることから、「海外人材にどのように日本水準の安全運転を身に付けてもらうか」が大きな課題となっていました。

経緯

ヴァンタイングループのリエン会長㊥と戦略提携を結ぶ広沢自動車学校の祖川嗣朗社長㊧と羽生モータースクールの五十幡副社長㊨

 広沢自動車学校は、普通車の通学者において徳島県下最大の入校生数を誇る教習所です。同社は、人材交流があり関東で全車種展開をしている埼玉県の羽生モータースクールと協力。日本で職業ドライバーを目指すベトナム人材を対象に、ベトナム国内にいる段階から日本式の学科(座学)と実技(運転)の教習を提供し、一定水準(外免切替の「技能確認」合格レベル)まで達したことを確認してから来日してもらうための、教育カリキュラムの開発に向け、2025年2月に3社間で戦略提携(リリース済)を結びました。

開発したカリキュラム

 今回開発したプログラムは、「日本とベトナムで運転方法が異なるポイント」と「外免切替の技能確認で見られるポイント」を構成の主軸としており、日本で免許を取得したベトナム人へのヒアリングも踏まえて、広沢自動車学校と羽生モータースクールの指導員が約4か月をかけて作成しました。具体的には、「乗車前の安全確認」や「運転姿勢の調整」に始まり、ベトナムと真逆になる「左側通行の右左折」や「進路変更の安全確認」、「優先関係」、ベトナムには無い「一時停止」などを体系化しました。

日本の道路交通について説明をしている風景

 現地での指導は、日本人指導員が教育をしたベトナム人指導員がベトナム語で教育。本プログラムの実施に向け、広沢自動車学校の指導員がベトナム南部の教習所を、羽生モータースクールがベトナム北部イェンバイ県の教習所をそれぞれ担当し、同国の指導員に日本式運転とその教育法を指導しました。

 右側通行の教習所で左側通行を練習することは、現地からするとひたすら逆走をすることになるため、本プログラム実施中は現地の教習所のコースを貸し切って実技を行います。

 教習は本プログラム専用に開発した教科書と教習原簿を使い、修了者には修了証を発行します。本プログラムを提供するベトナムの教習所は、当面はベトナム北部の1校と南部の1校で、各校で4人のベトナム人指導員が日本式教習にあたります。

ベトナムの教習所の風景
ベトナムの指導員らに乗車前の安全確認手順を教える広沢自動車学校の指導員㊥
ベトナムの指導員らに交通の知識を教える広沢自動車学校の指導員㊥
ベトナムの教習所で左側通行の練習をするベトナム人指導員㊧

 両教習所と連携する登録支援機関「株式会社シンク・スリー」(本社徳島県徳島市)と「株式会社テトラ・シフト」(本社:東京都豊島区)で採用された人材は、この10時間の実技プログラムのほか、株式会社テトラ・シフトが開発した日本での運転やトラック・バス・タクシー業界での働き方を解説するオリジナルテキスト(リリース済)とオンライン授業を用いた座学を40時間行う予定で、来日前に50時間以上の運転教育を受講することとなります。これにより、関係各社で目指してきた、来日前に日本式の高水準の座学&技能を行うスキームが完成しました。来日前から日本式の運転教育を受けることで、来日後の免許取得期間の短縮や外免切替合格率の向上、単独乗務後の事故の低減が期待されます。

株式会社テトラ・シフトが開発と販売を手掛ける1号技能評価試験(自動車運送業分野)対策テキスト
教習所系登録支援機関が実現した来日前に日本式の座学と技能を実施する国内最高水準の教育スキーム概略図

各社について

■株式会社広沢自動車学校

徳島県徳島市の指定自動車教習所。普通車の通学者において徳島県下最大の入校生数を誇る。自社の最大の業績評価指標として「初心運転者の交通事故率を0にする」を掲げており、初心運転者事故率を10年間で1.4%から0.2%まで減少させることに成功した。また、顧客との持続的な関わりを組織として取り組む企業を表彰する「消費者志向優良企業選」において日本の中小企業として初の最優秀賞を受賞するなど、「広沢母校」という経営理念を軸にした事業展開をおこなっている。グループ会社の株式会社シンク・スリーにて、特定技能ドライバーを通じた人材交流の輪を他の産業にも広げるべく、徳島県とベトナム・ドンタップ省との産学官連携の橋渡しも進めており、両自治体の姉妹都市連携も目指している。

■有限会社羽生モータースクール

埼玉県羽生市にある指定自動車教習所。1954年創業。全車種に対応するほか、フォークリフト講習や運行管理者講習も実施するなど、職業ドライバー向けの免許取得が強み。大型教習車両台数埼玉県No1、大型免許卒業生、大型二種免許卒業生数ともに埼玉県No2。指導員の平均年齢が30代と若く、受け入れキャパシティが大きいことから、埼玉県はもとより、他都県からの入校も多数。近年は大型や大型二種免許の入校生と外国籍の入校生が増加。2024年は、140人以上の外国籍の卒業生が免許を取得した。職業ドライバー向けの免許取得と外国人対応という2つの強みを軸に、特定技能制度による外国人入校生数の増加を見越し、国内外での一貫した運転教育事業の構築を進めている。


取材のお問い合わせ

■株式会社広沢自動車学校

電話番号:088-631-0321

メールアドレス:web@hirosawa-ds.com
HP:https://hirosawa-ds.com

特定技能人材採用のお問い合わせ

■株式会社シンクスリー

取締役 村瀬善信
電話番号:088‐631‐0321

メールアドレス:y.murase@thinkthree.co.jp
HP:https://thinkthree.co.jp/

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会社概要

株式会社広沢自動車学校

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URL
https://hirosawa-ds.com
業種
教育・学習支援業
本社所在地
徳島県徳島市南田宮2-4-3
電話番号
088-631-0321
代表者名
祖川 嗣朗
上場
未上場
資本金
500万円
設立
1963年07月