一対一だから届く。繋がる。育つ。カンボジアの子どもたちの日本留学を応援する奨学金

日本留学を目指すカンボジアの子どもたちの学びを支え、成長を見守りませんか？

シーセフ

2025年2月6日 17時28分

教育をすべてのはじまりに

公益財団法人CIESF（理事長: 大久保秀夫）は、「教育をすべてのはじまりに」という理念のもと、カンボジアをはじめとする開発途上国で教育支援を行っています。

カンボジアでは、1970年代のポル・ポト政権下で教育が崩壊し、その後も十分な教育の再建が進みませんでした。教育環境は改善しつつあるものの、カンボジアの一般的な公立学校は、教師の給与が低いため副業をしないと生活できず、授業に支障が起きてしまうことや、教室や教師の数が足りないため、午前と午後の二部制で運営されているなど教育の質が未だに低いことが問題になっています。質の高い教育を受けられるのはインターナショナルスクールや私立の学校の高額な授業料を支払うことができる一部の富裕層に限られており、教育の格差が大きな課題となっています。

そこで、当財団は2016年に、授業料無償の幼小中一貫校 CIESF Leaders Academy（以下CLA）を設立しました。子どもたちが地球益を目指す志を持った次世代のリーダーに育ってほしいという願いを込めて運営しています。CLAはカンボジアの卒業資格が取れる学校で、2025年には中学校が開校予定です。中学校卒業後は日本の高校や大学への進学もアレンジし、カンボジアと日本をつなぐ架け橋となることを目指しています。

CLAでは、AI教材を積極的に導入しており、一人一台タブレットを支給するなどICT教育に力を入れています。

また、CLAの教育の特徴の一つは、幼小中一貫校ならではの取り組みができることです。幼稚部から、単に日本語を学ぶだけでなく、日本人が大切にしてきた精神や文化を学んでいます。そのため、日々の学びの中で多くの子どもたちが日本に強い関心を持つようになり、CLA卒業後は日本への留学を望む子どもが多くいます。

七夕のイベントを楽しむCLAの子どもたち。CLAには、日本の文化に親しむことのできるカリキュラムが用意されています。

CLAでは世界的に見て水準の高い日本の理数教育を取り入れています。カンボジアではまだ珍しい理科室もクラウドファンディングや支援者の皆様のおかげで完成しました。

奨学金プロジェクトの背景

CLAは、授業料は無償ですが、教材費として月額105ドルの負担を各家庭にお願いしています。
この教育活動に賛同し、入学を希望されるカンボジア人が多くおりますが、カンボジアの一般家庭にとって105ドルは高額です。家計を切り詰めて通わせる家庭も多く、収入も安定しないため、教材費を支払うことができず、子どもを通わせ続けることができない家庭が複数あります。

そこで今回、日本留学を夢見て日々勉学に励むCLAの子どもたちのための新たな給付型の奨学金制度を設けることにしました。題して『一対一だから届く。繋がる。育つ。カンボジアの子どもたちの日本留学を応援する奨学金』です。この奨学金制度は、経済的理由で学びを断念せざるを得ない子どもたちが、夢を追い続けられるよう支援することを目的としています。皆さまの温かいご支援が、未来のリーダーを育む力となります。ご支援よろしくお願いいたします。