【イベントレポート】ベンチャー企業の創造性開発や国内アーティストを支援するVCA(Venture Community for Arts)初主催のアートイベントに、参画企業として参加
マーケティング戦略の企画・支援事業を展開する株式会社ARETECO HOLDINGS(アレテコホールディングス、本社:東京都文京区、代表取締役CEO:高木健作、以下ARETECO)はこの度、アート思考を通したベンチャー企業の創造性の開発や国内若手アーティストの育成・支援を目的とした『VCA(Venture Community for Arts)』(運営団体:一般社団法人 芸術支援地方創造機構、以下VCA)による初のオフラインイベント、 『アート思考の芽生え -想像と創造-』に参画企業として参加いたしました。
- VCA(Venture Community for Arts)とは
新たな価値を生み出しながら世界を前に進めるベンチャー企業の作品購入による鑑賞・体験やアーティストとの交流を通して、参加企業に新たな創造性を引き出すだけでなく、アーティストの育成・支援に貢献することを目指しています。
- イベントレポート
*新型コロナウイルス感染予防対策を徹底し、実施いたしました
【パネルディスカッション】
「想像と創造」をメインテーマに、アーティストが作品を完成させるまでのプロセスや表現に込めた思いを語るディスカッションでは、表現技法が確立するまでのエピソードやその生活スタイルに参加社員が驚き、思わず笑いが溢れる場面も。
質疑応答では「作品を作る原動力となるものは?」「自身を職業アーティストとして自覚した瞬間とは?」「アーティストとしてアート求めるものは?」など創作活動の源泉やアートとの関わりについての問が多く投げかけられ、社員はアーティストの言葉にじっくりと耳を傾け、印象的な一言を真剣に書き留めるなど、何かを持ち帰ろうとする参加社員の姿勢が印象的なプログラムとなりました。
参加アーティスト(登壇順)
植田爽介(うえた・そうすけ)氏 『sanctuary』 2019年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域第一研究室 修了 学生時代に階段から転び、病院でMRI検査を受け、自分の脳内を見たことが展示作品制作のきっかけに。自分の脳内の経路を、地図のようにモチーフ化。写真にドローイングを重ねるなど、写真と絵の境目のない作品を得意とする。 |
彩蘭弥(あらや)氏 『深呼吸』 2017年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻 卒業 本作は奄美大島・喜界島の海を描いたもの。旅をしながらその土地を描くことが大好きで、植物や石といった自然の中にある命から受けた影響を、作品として表現している。コロナ禍でのスランプを経て、作品を通じて人と人をどうつなげられるか、どのような場が作れるのかを思考するようになったという。 |
沼田愛実(ぬまた・まなみ)氏 『Present』 2019年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻・油画 修了 本作の中に描かれる砂時計から落ちていくひと粒ひと粒は、一秒・一瞬の象徴。「今(=present)」は愛おしくてかけがえのない「贈り物(=present)」であることを表現している。制作の際はタイトルから考えることが多く「、流れていく時間が見えるような作品」を作っていきたいと語った。 |
橋本大輔(はしもと・だいすけ)氏 『Abandoned Objects』 2020年 東京藝術大学美術研究科博士後期課程芸術学専攻 美術教育博士(学術) 修了 制作活動以外に研究活動や論文の執筆も行う。巨樹をモチーフにした作品を多数手掛け、対象が紡いできた記憶や歴史を探っているという。本作は、実在の場所や対象に想像を織り交ぜながら、2ヶ月間かけて制作したもの。 |
渡辺佑基(わたなべ・ゆうき)氏 『迷図』 2017年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース 修了 パズルやゲームが好きだったことが、創作活動の原点になっていると語った渡辺さん。本作は迷路を絵画として表現。一見すると抽象的でありながら迷路としても楽しむことができ、人の見方によって抽象・具象を行ったり来たり楽しさやを伝えられる作品となっている。 |
時任梨乃(ときとう・りの)氏 『inspiration 想像の破裂』 2015年 同志社大学文学部美学芸術学科 卒業 留学中、小さく色が散りばめられたお皿をじっくり眺めていたとき、“色のひとつひとつが囁いている”感覚と出会った。色と色の調和のため顔料の収集から始め、新しい発色とコラージュを組み合わせる現在の表現手法を生み出すまでに7年間もの月日を要したという。 |
梅田綾香(うめだ・あやか)氏 『霹靂』 2018年 広島市立大学博士前期課程芸術学研究科造形計画研究専攻染織研究室 修了 自然の中の生命力など「ろうけつ染めだからこそ表現できる風景」をテーマに制作活動を続ける。展示作品のモチーフは雷に打たれた桜の木で、シルクサテンの素材を取り入れて春や命の輝きを表現。 |
須間大輝(すま・だいき)氏 『Friends Portrait-cat』 2023年 東京藝術大学大学院絵画専攻版画修士 修了見込 幼い頃、お祖母様と絵を純粋に楽しんだ日々の記憶が現在の作風の原点になっているという。「人間の持つ遊び心」がテーマの展示作品には、そのひとつの形として、役目を終えると子供の落書き用紙に変化するチラシ・新聞紙が取り入れられている。 |
高光香代子(たかみつ・かよこ)氏 『My baby』 2017年 武蔵野美術大学通信教育課程油絵学科日本画コース 卒業 15年以上にわたり、「人と人との距離感」をテーマに、目に見えないものを絵として表現する挑戦を続ける。展示作品中央の赤ちゃんは希望と本能の象徴であり、具体的に描いてからあえて抽象化していくプロセスを取り入れ、目に見えるもの・見えないものを集約した表現に落とし込んでいる。 |
中根航輔(なかね・こうすけ)氏 『Hako-niwa #12』 2019年 東京藝術大学美術研究科絵画専攻日本画 修了 展示作品は日本庭園や枯山水をテーマにしたシリーズの一部。没入感のあるトリックアートの要素を取り入れ、侘び寂びのような抽象的で目に見えない精神性や時間の可視化を試みているという。やがて朽ちていく自然や、移ろい変容する構造物をモチーフに、人によって見方が異なり、“ものの見方の転換の入り口”となる作品の創作を行う。 |
懇親会・作品販売会
アーティストと参加者、スタッフが6グループに分かれ、和気あいあいとした雰囲気で懇親会が行われました。
「どのような気づきから、作品を制作しはじめていますか?」「日々の生活で大切にしていること、心がけていることはありますか?」など、参加社員はアーティストと食事をともにしながらさまざまな質問を投げかけ、新たな気づきや学びを得ようと、積極的にコミュニケーションをする姿がみられました。
懇親会の終盤では、アーティストが持参した作品をじかに購入できる時間が設けられ、参加社員は手元に置きたい作品を選び、アーティストとのコミュニケーションを楽しみました。
- 参加したARETECO社員の声(一部抜粋)
・時任さんの「作品を作るときに自分自身が驚くかどうか、思い描いていたものより良いものが作れた瞬間がある」という言葉がすごく刺さりました。自分もクリエイティブを作る際はこれを意識していきたいなと思いました。 ・「(自分がここで作品の解説をしたとしても)作品を完全に理解しきる必要はない。言語化できたら論文で充分で、言語化できない部分をビジュアル化しているから、じんわり浸透する感じで理解していってくれたらよい」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。 なんでも言語化とか数値化とかしなくてはいけないような場面が多い中で、やはりこういう「感じ取る」というのもすごく重要だと再認識できたと思います。 ・アーティストとスタートアップ起業家は非常に似ていると感じました。空間にあるリズムを捉えて、それを平面絵画に固着しようとしているのだと思います。空間のリズムを読み解いてみると、新しい気づきがありそうだなと思います。「いま」を意識するにあたり砂時計の落ちる瞬間に注目してみたり、ほかにも時を表している事物はこの世に多く存在していて、それらと向き合ってみたいなと感じました。 |
- イベントダイジェストムービー
- イベント実施概要
■テーマ:アート思考の芽生え -想像と創造- ■開催場所:株式会社ARETECO HOLDINGS(〒113-0033 東京都文京区本郷1-11-6 東接本郷ビル7階) ■開催日:2021年11月3日(文化の日) ■開催時間: ・15:00~17:30 第1部<パネルディスカッション> ・17:40~19:10 第2部<懇親会> ■主催:VCA(Venture Community for Arts) ・公式サイト:http://vca.art/ ・運営団体:一般社団法人 芸術支援地方創造機構 ・運営サポート:株式会社AGホールディングズ ※現在、参画企業を募集中です。ご興味をお持ちの企業様は、ぜひVCA公式サイトよりお問い合わせください。 |
- ARETECO HOLDINGS 会社概要
会社名 : 株式会社ARETECO HOLDINGS(アレテコ ホールディングス) 所在地 : 〒113-0033 東京都文京区本郷1-11-6 東接本郷ビル6階・7階(受付7階) 代表取締役CEO : 高木健作 URL:https://areteco.com/ |
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