大阪・関西万博から世界へ ー 能楽と音楽による日本xセルビア文化交流イベントをベオグラードで開催
セルビア初の能楽公演に加え、2027年ベオグラード国際博覧会日本館PRアンバサダーに就任した中島さち子氏との協働による文化交流イベントを開催
公益財団法人 山本能楽堂(大阪市中央区、代表理事:山本章弘)は、2026年6月15日から17日まで、セルビア共和国ベオグラード市において、能楽公演および、来年開催される2027年ベオグラード国際博覧会(以下、ベオグラード万博)の日本館PRアンバサダーに就任した中島さち子氏との協働による文化交流イベントを開催しました。本事業は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)からベオグラード万博へと続く国際文化交流の架け橋となる取組です。


山本能楽堂は能楽を「現代に生きる魅力的な芸能」としてその素晴らしさを世界へ発信することに力を入れており、今回その一環としてセルビアで初の能楽公演を行いました。また、6月10日にベオグラード万博日本館PRアンバサダーに就任した中島さち子氏と協働し、文化交流イベントを開催しました。
山本能楽堂は、大阪・関西万博において、シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」をプロデュースした中島さち子氏やKURAGE Bandと協働し、新作能「いのちの能Jirin『時の輪』〜巡り巡りて」や「いのちの能『水の輪』Noh for SDGs」を創作・上演するなど、伝統と革新を融合した文化創造に取り組みました。大阪・関西万博期間中、上記新作能の上演とあわせて30回の能の公演・イベントを実施し、能の魅力を世界の人々に向けて精力的に発信しました。
ベオグラード万博のテーマは「Play of Humanity:Sport and Music for All(人類のためのあそび〜すべての人のためのスポーツと音楽〜)」。そして、ベオグラード万博日本館のテーマは「ともにあそび つながる 日本のあそび心」。中島さち子氏のプロデュースによる大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」も「あそび」をテーマに、多様な文化や価値観を持つ人々が出会い、共創する場の創出に取り組みました。能楽もその歴史において、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らの武将たちがこぞって楽しんだ「武将たちのあそび」でした。
今回のイベントは、中島さち子氏のベオグラード万博日本館PRアンバサダー就任を記念し、文化交流を通じて日本の「あそび」の素晴らしさを伝えることでセルビアと日本を「あそび」で結び、ベオグラード万博に向けて気運を醸成することを目的に実施しました。大阪・関西万博で育まれた国際交流のレガシーをベオグラード万博へとつなぐ文化交流・共創事業として多角的に展開し、「あそび」で世界をひとつにしていきたいと考えています。






日本xセルビア 文化交流イベント
日時:6月15日(月)11:00~13:00
会場:ベオグラード国立劇場
内容:
・中島さち子氏 ベオグラード万博日本館PRアンバサダー就任記念講演
・居囃子「高砂」 (出演:山本章弘、大西礼久、梅若猶義、今村一夫、井戸良祐、山本麗晃)
・能楽ワークショップ
・KURAGE Bandミニライブ
中島氏は、大阪・関西万博にてシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」をプロデュースし、万博を通じて世界中の人々をつなぐ活動を展開してきました。本講演では、ベオグラード万博への期待や、日本とセルビアの文化交流の可能性について発信しました。
また、中島氏のベオグラード万博日本館PRアンバサダー就任を祝い、山本章弘ら能楽師による居囃子「高砂」が披露され、KURAGE Bandによるミニライブも行われました。
さらに、山本能楽堂による能楽ワークショップを開催し、能を大成した世阿弥以来約700年にわたり受け継がれてきた能楽の歴史や精神性、魅力について紹介。能面や能装束の解説、謡や舞、能楽囃子(笛・小鼓・大鼓)の体験を通じて、日本の伝統文化への理解を深めるとともに、日本とセルビアの相互理解の促進を図りました。
セルビア共和国で初めての能楽公演
日時:6月16日(火)・17日(水) 両日とも20:00より開演
会場:ベオグラード国立劇場
内容:
・能楽囃子(笛、小鼓、大鼓)のデモンストレーション
・能「清経」
シテ:山本章弘
ツレ:今村一夫
ワキ:安田登
囃子: 笛:野口亮、小鼓:古田知英、大鼓:山本寿弥
後見:梅若猶義
地謡:大西礼久、井戸良祐、山本麗晃
KURAGE Band演奏
ピアノ:中島さち子、チャンゴ:チェ・ジョチェル、サックス:鈴木広志
照明:藤本隆行(Kinsei R&D)
舞台監督:黒飛忠紀(幸せ工務店)
セルビアを代表する舞台芸術拠点であるベオグラード国立劇場において、日本の伝統芸能・能楽と中島さち子氏率いる多文化協奏バンドKURAGE Bandによる現代音楽を融合した特別公演。
能楽囃子のデモンストレーションでは、能楽を支える楽器である笛・小鼓・大鼓それぞれの役割や音色の特徴を紹介しました。
能「清経」について

「清経」は『平家物語』をもとに作られた作品で、源平合戦の後、失意のうちに入水した平清経の霊が妻の前に現れ、戦乱の悲哀と、その魂を慰め平和への人々の祈りを描いています。
戦争によって人生を翻弄された人々の悲しみと、争いの記憶を抱えながら平和な未来を築こうとしている世界の人々にとっても共感できる普遍的なテーマを有しており、日本の伝統芸能を通じて平和や和解の大切さを伝える作品として、セルビア公演にふさわしい演目といえます。
本公演では、シテ(主役)を山本能楽堂代表理事で能楽師の山本章弘がつとめ、さらに、大阪・関西万博で国内外から高い評価を受けたKURAGE Bandによる演奏も行い、日本の伝統芸能と現代音楽が響き合う特別な舞台を創出しました。
【中島さち子氏 プロフィール】

音楽家(ピアニスト、作曲家)、数学者、STEAM教育者。
株式会社steAm代表取締役、一般社団法人steAm BAND代表理事
2025年日本国際博覧会テーマ事業「いのちを高める」プロデューサー。2027年ベオグラード国際博覧会日本館PRアンバサダー。
国際数学オリンピック金メダリスト。内閣府 STEM Girls Ambassador。NY大学大学院芸術学部ITP修士(メディアアート)。
KURAGE Bandリーダー
音楽、数学、アート、テクノロジーを横断しながら、「創造性の民主化」を理念として、創造性を育むSTEAM教育と協奏の場づくりを国内外で推進。
【KURAGE Bandについて】

大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」から生まれた音楽ユニット。中島さち子氏を中心に、多様なバックグラウンドを持つ音楽家たちによって構成され、ジャンルや国境を越えた自由な音楽表現を特徴とする。世界各地の音楽文化や伝統芸能、即興演奏を取り入れながら、「違いを楽しみ、ともに創る」ことをテーマに活動。
【山本章弘 プロフィール】

シテ方観世流能楽師。重要無形文化財保持者(総合認定)。
シテ方観世流 山本眞義の長男として大阪に生まれる。初舞台は3歳。
故 二十五世宗家観世左近、二十六世観世宗家 観世清和、および父に師事。
公益社団法人能楽協会理事。
公益財団法人 山本能楽堂の代表理事を務め、能楽初心者や子どもたち、外国人などに能の普及活動を積極的に行っている。海外公演も多数。
山本章弘観鵆會を主宰。
【山本能楽堂について】

昭和2年(1927)、観世流能楽師の山本博之により創設。約100年の歴史を持つ大阪で一番古い能楽堂。現在の施設は1950年に再建された3階建の木造建築で、市街地にありながら伝統的な能舞台を持つ能楽堂として平成18年(2006)に「国登録有形文化財」に登録されました。
ユネスコ無形文化遺産にも認定される能楽を「現代に生きる魅力的な芸能」として次世代へ継承することにも注力し、現代的な視点を取り入れたオリジナル演目のプロデュースや、誰でも楽しめる能楽体験や舞台裏見学、海外公演なども多数開催しています。国内では文化庁の事業に長年参画し、延べ8万人を超える子どもたちに能楽の魅力を伝えてきました。海外においても欧州、アジア、中東などで公演やワークショップを実施し、日本文化の発信と国際相互理解の促進に貢献しています。
これらの活動が評価され、大阪文化賞、外務大臣表彰、国際交流基金地球市民賞、関西元気文化圏賞、ティファニー財団日本文化大賞、グッドデザイン賞など数々の賞を受賞しています。2026年6月、ルーマニアのシビウ国際演劇祭より「ウォーク・オブ・フェイム」を受賞。
********* 本件に関する問い合わせ先 **********
公益財団法人 山本能楽堂 事務局 山本、山中
TEL: 06-6943-9454 / Mail: yamamoto@noh-theater.com
公式ウェブサイト:https://noh-theater.com
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