日本で初めて有機JAS認証を取得したもやしの誕生から10年 「価格」「手軽さ」その先のもやしの価値は? 変わらない思いと”究極のオーガニック”への挑戦
株式会社サラダコスモ(代表取締役:中田智洋、本社:岐阜県中津川市)は、創業当初より、「体にいいものをお届けしたい」という思いから、有機・オーガニックの追求を続けてきました。その想いが形になった商品の1つが、2016年2月24日に日本で初めて有機JAS認証を取得した、有機緑豆もやし、有機大豆もやしです。認証取得から10年となる節目として、有機栽培のもやしを開発するまでのサラダコスモの歩みをご紹介します。
■サラダコスモの原点 ”無添加無漂白もやし※”の開発
まだサラダコスモの前身の「中田商店」だった1973年、もやしは漂白して製造することが当たり前でした。もやしを漂白すると、色が白くなって日持ちもするようになる。けれど、体によくないものを使用していて果たしていいのだろうか。お客様に自信をもってお届けできるもやしとは?社長である中田が考え、たどり着いた答えが”無添加無漂白もやし”でした。

※…現在、野菜を漂白する目的で漂白剤を使用することは禁止されています。
■まずは原料種子をオーガニックに
無添加無漂白のもやしの開発を発端として、サラダコスモは安心・安全なもやしづくりを突き詰めていきます。もやしの栽培には、肥料や農薬はもともと一切使用しません。サラダコスモとしてさらに安全を追求する一手として考えたのが、原料種子”緑豆”のオーガニック化です。それを求めて、中国北部の内モンゴル自治区にて有機栽培の緑豆を開発し、1999年から有機栽培緑豆から育てたもやしを発売していました。ですが、まだ日本国内の有機農産物の制度が十分に整備されておらず、「有機栽培もやし」と名乗ることはできませんでした。

■ついに有機栽培もやしの発売へ
農産物に対する安全性や健康について関心が高まる中、2000年に有機JAS規格が制定され、表示の適正化が図られました。しかしながら、スプラウト類は規格の対象ではなく、もやしで有機・オーガニックと名乗ることはできませんでした。
2016年1月2日に施行された有機農産物のJAS規格で、ようやくスプラウト類が規格対象になりました。かねてより有機栽培種子を使用したもやしを製造していたサラダコスモは、施行後すぐに有機JAS認証取得に取り掛かり、ついに2016年2月24日、サラダコスモが開発した「有機緑豆もやし」「有機大豆もやし」が日本で初めて有機JAS認証を取得しました。無添加無漂白もやしの開発から43年、遂に叶った念願のオーガニックもやしでした。



■サラダコスモが目指す姿*
日本全国の有機食品市場は拡大していますが、有機先進地域であるヨーロッパと比較すると、まだまだ市場規模は伸びる可能性を秘めています(図1, 2)。農林水産省が目指す、3,000億円を超える市場規模へと拡大していくには、消費者が有機食品を日常的に使うことが重要だと考えられます。
しかしながら、有機食品に対するイメージとして上位に来るのが”価格の高さ”です。調査によると、実に80%以上の方が「価格が高い」というイメージを持っています(図3)。一方で一般的に、もやしは税抜100円以下で販売されている商品が多く、また工場で作る野菜のため価格が安定しており、どなたでも比較的手に取りやすい商品です。そういった身近で手に取りやすい商品で、まずは有機食品に触れるきっかけを作っていただきたいと考えています。
*…農林水産省 有機農業をめぐる事情
図1~3はすべて資料より抜粋



また、「有機食品を身近に感じていただきたい」という思いを体現すべく、商品パッケージにも工夫を重ねております。2022年には、有機栽培もやしのパッケージをより食卓をイメージしたナチュラルなデザインへと変更しました。


現在は、アルゼンチンにある自社の農場で、原料種子の有機栽培に取り組んでいます。既にスプラウトの一部商品では、自社農場で栽培した種子を使用したものが流通し始めており、50年以上追い求める”究極のオーガニック”が実現しつつあります。今後は、スプラウトだけでなく「原料種子からすべて自社でつくった有機栽培もやし」の開発を目指して取り組んでまいります。

■株式会社サラダコスモ
【設 立】 1980年8月
【代表者】 代表取締役 中田智洋
【本社所在地】〒509-9131 岐阜県中津川市千旦林1-15
【売上高】 263億円(2025年5月期)
【事業内容】 ・野菜作り農業(もやし、スプラウト、カット野菜の生産販売)
・酒類製造販売(焼酎・クラフトジン)
・「ちこり村」教育型観光施設の運営
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