NPO法人Fine主催 第十八期「不妊ピア・カウンセラー養成講座(*1)」受講生を募集します

〜妊活・不妊当事者の心に寄り添う 不妊ピア・カウンセリング〜

特定非営利活動法人Fine

NPO法人Fineは、2023年1月より不妊ピア・カウンセラー養成講座 第十八期(2023年8月資格取得予定)を開講します。

 
  • 不妊ピア・カウンセラー養成講座について
「ピア」とは「同じ立場の仲間」という意味で、不妊ピア・カウンセラーとは相談者と同じ心の痛みがわかる体験者(当事者)として話を聞き、心の支えになろうという人たちのことです。
当法人では、不妊体験者への心理面のサポートのひとつとして、2005年に不妊の悩みに寄り添うカウンセラーを育てる「不妊ピア・カウンセラー養成講座」を立ち上げ、これまでに計167名のピア・カウンセラー(うち男性3名)が誕生しました。

今年で十八回目を迎えるこの講座は、生殖心理カウンセリングの専門家を講師陣として、心理学やカウンセリングの基礎を学ぶ基礎講座、不妊ピア・カウンセリングの知識を深める専門講座、そしてロールプレイなど実践も学ぶ通学講座など充実したカリキュラムを組んでいます。当事者の心理的な支援については専門家や医療機関などさまざまなサポートがありますが、この講座は「不妊体験者のみ」が認定を受けられる唯一無二の講座となっています。

 

 

コンテンツイメージ:基礎講座コンテンツイメージ:基礎講座

 
  • こころのサポートが必要な背景
不妊の悩みは、大きく分けて4つの負担(身体的・経済的・時間的・精神的)があるといわれています。
2022年4月よりこれまで一部を除き自由診療だった不妊治療に、保険適用が開始されました。保険適用は経済的な負担の軽減につながり、若年層などより幅広い層が不妊治療を視野に入れ、治療への一歩を踏み出すようになりました。
保険適用の治療を受けるためには、カップルで医療機関から治療についての説明・確認等を受けなければならないなど、カップル単位での取り組みが必要となり、カップルでの意思決定の重要度も増しました。一方、年齢や治療内容により、保険適用の恩恵を受けられない人も存在しており、以前にも増して多様な悩みが聞かれるようになりました。
不妊治療は、両親や兄弟、友人や同僚など普段は心を許し相談できる間柄であっても、不妊に対しての理解がなかったり、元気づけようという思いからの悪気のないアドバイスによって、当事者が傷つくことも多くあり、当事者はひとりで悩みを抱え込んでしまいがちです。
 

 

  • 資格取得後の活動
全講座修了後に認定試験に合格した「Fine認定 不妊ピア・カウンセラー」は、電話相談や面接カウンセリング、グループカウンセリングなど、相談者に近い存在として当事者に寄り添う活動を行なっています。
また、認定後は定期的に専門家による研修などを行ない、最新の不妊治療の状況や体制を理解した上で知識やスキルをブラッシュアップできる体制が整っています。
不妊・不育の目に見えない苦しみを体験したことのある不妊ピア・カウンセラーは、安心して話せる相手だけでなく「一人ではない」ことを伝えられる存在です。サポートの現場では女性側の心理的な負担だけではなく、男性の心理的な負担についても相談が寄せられており、同性としてサポートできる男性の不妊ピア・カウンセラーのニーズも高まっています。(*2)
 

(イメージ)オンラインによる不妊ピア・カウンセリングの様子(イメージ)オンラインによる不妊ピア・カウンセリングの様子

 
  • 自治体や企業から注目されている不妊ピア・カウンセリング
保険適用の開始以降、医療現場では患者数の増加や事務作業が煩雑になり混乱が見られる状況の中で、不妊当事者の戸惑いや心理的な負担のサポートの必要性は、治療に際しての適切な意思決定のため、より重要と考えられるようになりました。
それに伴い不妊や不育症で悩む当事者のこころをサポートする自治体が増えており、当法人は東京都中野区・港区、千葉県、埼玉県、大阪府堺市、滋賀県などの不妊・不育相談事業を担当しています。また、企業における福利厚生としても、需要が高まっています。
 
  • 「当事者に共感できる不妊ピア・カウンセラーのサポートが必要」(養成講座講師より)
講座開講から現在に至るまで講師を務め、生殖心理の第一人者でもある平山史朗氏は、「Fineの認定する不妊ピア・カウンセラーは、養成講座で自身の体験と向き合いながら、心理や生殖医療の基礎をeラーニングで学び、スクーリングで知識を深め、演習による実践や課題に取り組んだ上で認定試験に合格している。特にFineでその後活動する場合には、定期的な研修やスーパーヴィジョンなどで研鑽を積みながら、最新の状況を学びつつ当事者をサポートしてしている点が特筆される」と話します。
さらに「生殖医療の現場では妊娠に向けての支援が中心であり、弱音や不安、不満などを言いづらい環境にある。また、心理の専門家などは当事者にとって相談のハードルが高いと感じることも多くある。そのため、自身も同じような経験を持ち、当事者の気持ちに共感できる不妊ピア・カウンセラーは当事者のサポートとして必要であると考える」とも話しています。

(*1) Fine認定 不妊ピア・カウンセラー、不妊ピア・カウンセラー養成講座(https://j-fine.jp/e-pia/indx.html
(*2) Fineの提唱する「不妊体験者」は「現在・過去・未来の不妊体験者」であり、不妊治療経験の有無、現在の子どもの有無や婚姻の有無を問いません。
 
  • 不妊ピア・カウンセラー養成講座(eラーニング)の募集概要

 
  1. 【募集期間(締切)】2022年12月25日(日)
  2. 【募集コース】ライセンス取得1年短期集中コース(2023年8月の資格取得を目指します)
  3. 【講座数】基礎24講座、専門36講座、スクーリング全3回(6日間:東京都内にて実施)
  4. 【カリキュラム】https://j-fine.jp/e-pia/curriculum2020.pdf
  5. 【主な講師】平山史朗先生(公認心理師/生殖心理カウンセラー/臨床心理士):渡辺浩彦先生(醍醐渡辺クリニック院長):森本義晴先生(IVF JAPAN CEO / HORACグランフロント大阪クリニック院長)
  6. 【料金】195,000円(税込み、講座・スクーリング資料含む)
  7. 【詳細、申込方法】https://j-fine.jp/e-pia/course2022.html
  8. 【お問い合わせ先】ピア・カウンセラー養成講座運営事務局 finepia@j-fine.jp
 
●他の資格とも比較しましたが、内容がしっかりとしていて充実していると感じたので受講を決めました。座学、実践、課題を通して、心理や生殖医療の基礎をしっかり学べました。認定後も活動の場があり、受講してよかったです。(女性)

●同期のメンバーの中で男性は私一人だけだったので心細く感じることは多少ありましたが、最後までやり通すことができました。男性の不妊ピア・カウンセラーが増えれば、「男性不妊は特別なことではない」と認識され、相談しやすい雰囲気が形成されるのではないかと期待しています。(男性)

●自分にやり遂げられるだろうかと受講前は迷いましたが、あの時勇気を出して1歩踏み出して本当によかったです。(女性)

●誰かの役に立ちたい、誰かをサポートしたいと思って受講しましたが、自分の不妊の経験を整理し受け入れる時間になったのは、驚きでもあり癒される経験になりました。(女性)

●認定後も、研修などのサポート体制があることで安心できました。(女性)

●しっかりした資格は、一朝一夕には取得できないものなのだということが分かりました。Fineの養成講座を選んで本当によかったです。(女性)
 

スクーリングの様子スクーリングの様子


  • 不妊ピア・カウンセリング利用者の声
・不妊のことは誰にも話せなかったので、分かる人に本音を聴いてもらえて気持ちが楽になりました。

・自分だけじゃないんだ、って思えて少し安心しました。

・こうしたほうがいいなどのアドバイスではなく、とりとめなかったり悲観的だったり、卑屈になるような気持ちを否定せず、ただただ聴いてくれてもらえたことがうれしかったです。

・治療のことをよくわかっている方に話しをきいてもらえる場があるというのはとても安心できることでした。

・不妊治療がうまくいかず、泣いていたときも寄り添ってもらえました。

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会社概要

特定非営利活動法人Fine

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URL
https://j-fine.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都江東区木場6-11-5 サニーコーポK・201
電話番号
03-5665-1605
代表者名
野曽原誉枝
上場
未上場
資本金
-
設立
2005年01月