自動運転技術の安全性向上ソリューションを開発するEdge Case Researchに出資。日本市場への展開を支援
自動運転技術の安全性を評価し、より安全な自動運転の実現・普及を促進する企業に出資
ハードウェア・スタートアップ特化型VCファンドを運営する株式会社Monozukuri Ventures(本社:京都市及び米国ニューヨーク市、CEO:牧野成将)は、Edge Case Research(本社:米国ペンシルベニア州、CEO: Michael Wagner)への出資を実施しました。
Edge Case Researchは、2013年に設立したカーネギーメロン大学発のスタートアップです。自動運転技術の開発者向けの安全性シミュレーションシステム「Hologram」と、自動運転のリスク分析システム「nLoop」を開発しています。
自動運転技術における意思決定はAIモデルに依存しています。開発では数十台から数百台のテスト車両を保有し、1年間で数百万kmもの距離を走らせることで、膨大な量のデータを収集し、AIモデルのトレーニングを行っています。しかし、カリフォルニア州車両管理局に報告されたレポートによると、依然として数万キロに1度、自動運転システムの不具合や物体の誤認識などの理由によって、ドライバーの介入が必要となっています。
Edge Case Researchはこうした課題に対して、以下のソリューションを提供することで、安全な自動運転の実現に取り組んでいます。
Hologram
Hologramは、AIが誤認識しやすいポイントを特定し、より効率的にAIモデルの物体認識性能を向上させるソフトウェアです。自動運転技術の開発に取り組む自動車メーカーからの関心が非常に強く、既に複数の企業とパートナーシップを結んでいます。
nLoop
nLoopは自動運転レベル 4 以上を対象とする自律走行車の安全規格「UL 4600」に基づくリスク分析システムです。
nLoopは、「UL 4600」で策定された、セーフティケース(自動運転が十分に安全であると論証するためのフレームワーク)を可視化し、管理するソリューションを提供します。
このソリューションは自動車メーカーや部品メーカーが、自社製品の安全性などのデータなどを機密情報に関わらない範囲で保険会社に提供でき、データを元にした保険料設定などを支援します。
Monozukuri Venturesはシード〜アーリーステージのハードウェア・スタートアップへの投資と、試作・量産コンサルティングを通じて、世界中の起業家が高品質の製品を、少量でも素早く生産・販売することができる世界の実現を目指しています。2021年2月には日米のハードウェア・スタートアップにフォーカスした「Monozukuri 2号ファンド」の一次募集完了を発表しました。今後も引き続き国内機関投資家や事業会社と共に、世界に進出するハードウェア・スタートアップを支援してまいります。
Edge Case Researchについて
設立日:2013年
所在地:米国ペンシルベニア州
CEO:Michael Wagner
事業内容:自動運転システムの安全性評価プラットフォームの開発
URL:https://edge-case-research.com/
Monozukuri Venturesについて
株式会社Monozukuri Venturesは、京都とニューヨークを拠点に、ハードウェア・スタートアップへのベンチャー投資ファンドの運営と、ハードウェアの試作・製造に関する技術コンサルティングを提供する企業です。
2020年1月に、Makers Boot Campを運営する株式会社Darma Tech Labs(京都市)と、FabFoundry, Inc.(ニューヨーク市)が、2社のハードウェア・スタートアップ支援の経営資源を結集して誕生しました。MZVが運営するMBC試作ファンドは2017年夏に1号ファンドが、2021年に2号ファンドが発足しました。日米のハードウェア・スタートアップ47社(日本21社、米国25社、他1社)に投資しています。またスタートアップ企業を中心に、110以上の試作プロジェクトを支援しています。
(数値はいずれも2021年11月末時点)
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
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