Nexdata、エンボディドAI向け高品質データサービスを提供開始

Nexdataは、エンボディドAI向けた「データ収集センター」を多数構築、既製データセット提供・カスタマイズデータ作成の両輪でフィジカルAIの学習データ課題を解決。

Datatang株式会社

2025年12月5日 09時30分

Nexdataは、エンボディドAIの実用化を支えるため、専用「データ収集センター」を複数拠点に構築。既製データセットの即時提供と、要件に応じたカスタマイズ作成という両輪で、フィジカルAI開発における学習データ不足という最大課題を解決します。

背景

AIは「計算」から「身体」へ進化しています。エンボディドAI（Embodied AI）は、環境とリアルタイムで相互作用しながら知覚・学習・意思決定を行う知能として、家庭・医療・製造・モビリティなど広範な領域で次世代のインテリジェンスとして注目されています。しかし、その開発を阻む最大の壁は「データ」です。

エンボディドAIの実用化を阻む3つのデータ課題

データ収集コストの高騰

エンボディドAI向けデータ収集には主に4つのアプローチが用いられています：遠隔操作ロボットによる実環境収集、シミュレーションによる合成データ生成、モーションキャプチャー、そしてWeb上の画像・動画データの活用です。しかし、いずれの手法も“理想のバランス”には至っておらず、企業は品質とコスト、スケール性の板挟みに直面しています。こうした根本的な課題が、エンボディドAI開発のスピードを阻んでいるのです。

データ標準の欠如

エンボディドAI分野では、未だ共通のデータフォーマットやアノテーション基準が確立されていません。タスクやデバイス、環境によってデータ形式がバラバラ。結果、他社・他プロジェクトとのデータ共有や再利用が極めて困難です。さらに、照明条件、物体の形状、文化的背景といった変数が、モデルの汎化性能を制限する要因にもなっています。

動的インタラクションデータが不足

エンボディドAIの本質は、「人間と環境がリアルタイムで相互作用する」ダイナミックなシーンにあります。しかし、そのような自然な行動は瞬時に変化し、高精度センサーと厳密な同期技術なしには記録できません。特に「転倒」「緊急回避」「障害物検知」など、稀で重要な事象は、現実世界での収集がほぼ不可能。シミュレーションでも、リアリティと再現性の両立は依然として大きな課題です。

Nexdataのソリューション

Nexdataはこの課題を解決するため、エンボディドAI専用のデータインフラを構築し、本格的なデータサービス提供を開始しました。主に、既製データセットの提供から、マルチモーダル対応可能なデータ収集作業代行、データアノテーションサービスまで一気通貫してサポート致します。

サービス詳細はこちら

現在、以下4種の高品質既製データセットをラインナップ：

データセットの名称	特徴
20万件の第一人称視点インタラクション動画	多様な環境＋Chain-of-Thoughtアノテーション付き
15万件のリアルタイム対話動画	映像・音声・テキストの3点セット、複雑推論会話も収録
15万件の3Dハンドジェスチャーデータ	第一・第三人称両視点、21点キーポイント＋深度・マスク画像完備
10万点以上の高精度3Dオブジェクトデータ	メッシュ・テクスチャ完備、商用利用可

データセット詳細・ご案内資料

さらに、エンボディドAI専用の「データ収集センター」を複数設置しています。グローバル拠点としては、アメリカ、ドイツ、中国の3カ国で20箇所を展開しています。RGB・深度・LiDAR・IMU・音声・触覚センサーを同期収録可能な環境で、カスタマイズデータ収集から高精度アノテーションまでワンストップ提供します。転倒、緊急回避など稀少シーンの再現や、GDPR準拠の匿名化処理も標準対応可能です。

データ収集センターの解説動画はこちら：

エンボディドAIの未来は、データから始まる

Nexdataは、既製データの拡充に加え、シミュレーションと実データを融合したハイブリッド収集環境や、AI支援アノテーションプラットフォームの整備を加速します。エンボディドAIの「データ基盤」として、企業のAI実装を根本から支援します。Nexdataは、信頼性・多様性・スケーラビリティを兼ね備えたデータで、次世代AI開発を牽引します。