『ベトナム国家医療情報プラットフォーム構築』の契約締結
~ HL7® FHIR® R4の実績・知見を日本でも展開開始へ ~
今般、ベトナムにおける国家プロジェクト「医療情報(EHR)プラットフォームの構築」に関して、ベトナム保健省と契約締結を完了し、開発に着手いたしました。
また今後、この実績・知見を踏まえて、日本における医療情報の連携に寄与すべく事業展開を図って参ります。
ベトナムにおける『医療情報(EHR)プラットフォームの構築』について
OmiGroupは、ベトナム保健省との間で、ハノイ市およびハナム省における全病院の医療情報をネットワーク連携するプラットフォームの構築に関する契約締結を完了しました。
ベトナムにおける医事会計システム(レセコン)の普及率は、99.5%と高く、ほぼすべての医療機関に導入されています。
個々の医療機関内では、この医事会計の元となる個人情報や診療情報、処方データなどの医療情報(80項目)をHL7 FHIRに変換しています。
この交換可能な医療情報は、保健省が管理する「医療データセンター」に自動アップロードされ、広く国民に共有することを目的に構築されます。
ベトナム医療情報プラットフォームの構成図
日本における『電子カルテおよび交換方式の標準化』について
令和4(2022)年3月に、厚生労働省の標準規格として次のように採択されています。
標準規格 | |
❶ | データ交換は、アプリケーション連携が非常に容易な「HL7 FHIR」の規格を用いてAPIで接続する仕組みをあらかじめ実装・稼働できることを検討する。 |
❷ | 文書情報 及び 医療情報の閲覧の可否及び閲覧可能な情報について検討する。 文書情報 医療情報 ※まとめて、『3文書6情報』と呼ばれています。 |
国際基準「HL7【えいちえるせぶん】」とは
HL7 (Health Level 7Seven)とは、「医療情報システム間のISO-OSI第7層アプリケーション層」のことで、コンピュータ間での医療文書情報のデータ連携を標準化するための国際規格です。
時期 | Ver. | データ構造(フォーマット) | |
❶ | 1987年~ | V2 | テキスト |
❷ | 1996年~ | V3 | XML |
❸ | 2005年~ | V3応用 | CDA(Clinical Document Architecture) 電子カルテを含む診療に関する文書を電子的に交換する際の標準形式で、おもにXML。 |
❹ | 2012年~ | FHIR | Web通信 HTTP、XML、JSON |
❺ | 2019年~ | FHIR R4 | リソースの拡張 |
「FHIR【ふぁいあ】」とは
FHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)とは、手早く設計し導入できる保健医療分野の相互運⽤性リソースのことです。
FHIRのみ、Web通信での連携を前提としている医療情報交換のための標準規約で、患者管理、オーダ、照会、財務、検査報告、マスタファイル、情報管理、予約、患者紹介、患者ケア、ラボラトリオートメーション、アプリケーション管理、人事管理などの情報交換を取り扱います。
「EHR」とは
EHR(Electronic Health Record)とは、医療施設を越えた診療情報の蓄積と利用を目的とした医療情報のことです。
利用目的 | |
❶ | 個人情報を含む診療情報を患者本人のためにのみ利用 |
❷ | 匿名化したデータを研究、教育、公衆衛生などのために再利用 |
ベトナムにおける電子カルテの導入スケジュール
ベトナム保健省の通達に基づき、次のようなスケジュールで導入が進められています。
時期 | 目標 | |
❶ | 2023年まで | 上級医療機関が自発的に導入 |
❷ | 2028年まで | 全国の医療施設が導入の義務を負う |
❸ | 2030年末まで | 全国の医療施設で導入を完了 |
【OmiGroup開発実績】
医療機関向けシステム ● 診察予約システム ● 受付案内システム ● 電子カルテ ● オンライン診療 ● 勤怠管理システム 健診・検査・治験 ● 健診システム ● 検体集荷システム ● 検査結果報告システム ● 臨床試験支援システム | 医薬品関連のシステム ● 薬歴情報システム ● 薬袋システム ● 薬剤情報システム ● かかりつけ医コミュニケーションシステム ● お薬手帳 福祉・患者向けのサービス ● 訪問介護・看護記録システム ● 慢性疾患モニタリングシステム ● PHR(パソナールヘルスレコード) |
【OmiGroup株式会社 について】
OmiGroup株式会社(ベトナム法人)は、日本向けのシステム開発に特化したベトナムのオフショア開発企業です。
傘下には、医療向け開発企業の株式会社Ominextと、非医療向け開発企業の株式会社Omi System Solutions 、また薬局チェーン事業などを手掛ける株式会社OmiCareを擁します。
2023年には11周年を迎え、開発実績を積み重ねておりますが、若く活気溢れるメンバーによる拡大基調が続きます。
代表取締役 チャン・クォック・ズン
13F, 789 Office Building, 147 Hoang Quoc Viet,
Cau Giay District, Hanoi, VN.
電話:+84 24-6664-4599 (Vietnam)
【株式会社 Omi Medical について】
株式会社 Omi Medical(日本法人)は、日本の医療情報システムに特化した開発企業です。
「●より高品質で ●より短納期で ●より安く」 を開発コンセプトとしています。
代表取締役 ダン・ミ・ハイン
東京都中央区東日本橋3-4-18 東日本橋EXビル 2階
電話:03-6231-0321
※ 「Omi」、「OmiGroup」、「Omi Medical」は、日本およびその他の国におけるOmiGroup株式会社の商標または登録商標です。
※ その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
以上
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