【調査レポート】2023年度版 保護者は、行事の写真を望んでいる?日常の子どもの写真を望んでいる?学校写真(スクールフォト)において、家族がほしい写真と園が届けたい写真のギャップを考察する
スクールフォトサービス『memoridge』の会員様へのアンケート調査に基づき、「保護者の方々に喜んでいただくためには、どのような写真を撮影・提供する必要があるのか」を分析しました。
保護者がどのように写真を楽しんでいるか、購入の動機やタイミングなどに触れながら、写真を閲覧しても購入しない理由、および家族がほしい写真と園が届けたい写真のギャップについても考察しています。
本記事の見解は、弊社コーポレートサイトにて公開しております。
https://www.lage.co.jp/news/report0004/
【背景】
弊社は、2022年4月、「学校写真において家族がほしい写真はどんな写真?」というテーマで、保護者のニーズに焦点を当てた調査を実施しました。
本調査では、それを受け「家族がほしい写真と園が届けたい写真とのギャップ」また「そのギャップを埋めるための方法」に焦点を当て、『memoridge』の会員様にアンケートを実施しました。さらに、そのニーズに沿った写真を撮影するため、当社フォトグラファーへアンケート結果を共有しました。
【調査内容】
本調査は、幼稚園・保育園・認定こども園に通われているお子様の保護者の方々を対象に、14項目からなるアンケートを実施するもので1,935名から回答を得ました。
「保護者の方々に喜んでいただくためには、どのような写真を撮影・提供する必要があるのか」を分析しました。弊社のサービス自体の向上も目的としての定点調査です。本記事は弊社の考察も踏まえて配信しております。
第4回 memoridge(メモリッジ)お客様アンケート
調査対象:memoridge会員 1,935名(20歳代から50歳代)
調査期間:2023年8月~2024年5月
調査方法:インターネットによる特定条件の会員様から任意回答
【投稿者のプロフィール】
リンクエイジ株式会社
マーケティング企画部2課 マネージャー
古澤真生
略歴
2012年保育短大卒業後、大学付属幼稚園で6年間クラス担任として勤務。うち3年間は学年主任として学年運営から園便り、年誌の制作など園全体の業務に携わる。2018年に退職後、バンクーバーへワーキングホリデーを利用し渡航。2019年に現地のスターバックスで就労ビザを取得したが、コロナの影響で帰国。その後2020年12月からリンクエイジ株式会社で営業として既存団体のサポート業務をメインに勤務。現在に至る。
【過去の調査内容】
第1回
調査対象:memoride会員 144名(20歳代から50歳代)
調査日:2021年6月・7月・8月
調査方法:インターネットによる特定条件の会員様から任意回答
第2回
調査対象:memoride会員 120名(20歳代から40歳代)
調査日:2022年2月・3月
調査方法:インターネットによる特定条件の会員様から任意回答
計:264名の会員様にご協力を頂きました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000087974.html
第3回
調査対象:memoride会員 464名(20歳代から50歳代)
調査日:2022年8月から11月
調査方法:インターネットによる特定条件の会員様から任意回答
計:464名の会員様にご協力を頂きました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000087974.html
【調査結果サマリー】
本記事の見解は、弊社コーポレートサイトにて公開しております。
https://www.lage.co.jp/news/report0004/
※本内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
引用元が「スクールフォトサービス memoridge(メモリッジ)https://memoridge.lage.co.jp/」による調査である旨の記載
該当記事(https://www.lage.co.jp/news/report0004/)のリンク設置
リンクエイジ株式会社(https://www.lage.co.jp/)へのリンク設置
Q メモリッジ(スクールフォト)で写真を見よう(登録しよう)と思った時のあなたの気持ちに最も近いものをひとつ選んでください。
・とにかく早くお子様の写真を見たい!
・入園式や遠足、運動会など園の行事があったので、その様子を見たい!
・入園式や遠足、運動会など園の行事よりも、日常保育の様子を見たい!
・先に登録だけして、掲載開始のお知らせリマインダーが届くようにしたい
Q メモリッジ(スクールフォト)で購入された写真をどのようにご活用されていますか?最も頻度の高いものをひとつ選んでください
・アルバムやケースなどで保管・整理して、見返している
・フォトフレームやコルクボードなどを使って飾っている
・ご親族様(祖父母・叔父・叔母など)に送っている
・お子様やご家族とのコミュニケーション
・特に活用していない
Q 写真を閲覧しても購入しない場合に最も近いものを1つ選んでください
・金銭的な理由
・あとでまとめて購入予定
・購入したいと思える写真がない
・閲覧のみで満足
・購入予定だったが決済するのを忘れてしまった
【保護者からの写真に関してのコメント(一部抜粋)】
目線があってもなくても色々な良い写真があって、悩みながら購入させてもらっています!
先生と友達と我が子と行事の物品(餅の杵や動物など)が写っていると、多少小さくても、子供から見ながらお話が聞けるのでお気に入りです。(幼稚園 保護者様)
幼稚園で過ごす子供の何気ない表情を撮影して下さり、家では見せない表情の写真を見る事が出来るので有難い。(幼稚園 保護者様)
いつも楽しみにしています。お友達や先生と数人で写っていると、自分では撮れないので嬉しいです。(幼稚園 保護者様)
素人では撮れないような、躍動感のある写真でした。しかもたくさんの枚数があり、選ぶことができました。貴重な写真をありがとうございました!とてもよい記念になりました。(スポーツ団体 保護者様)
うちの子は、赤ちゃんの時はカメラを見ただけで大泣きで、泣き顔の写真しかありませんでしたが、3歳になり、泣くこともなく最近は笑顔の写真も増えてきて 毎回、写真がアップされるのを楽しみにしています。
泣き顔も笑顔の写真もその時の一瞬の表情なので、とても記念になります。(保育園 保護者様)
驚いたり怒ったりしてる表情も撮ってほしい。(幼稚園 保護者様)
雰囲気が伝わる写真がたくさんあると閲覧時、とても嬉しいです。
「これは〇〇だよ」「◎◎ちゃんだ!」等、親子の会話も写真をキッカケにすることがよくあります。これからも宜しくお願い致します。(幼稚園 保護者様)
どんなお友達と遊んでいるのか、どんな遊びをしているのかを知りたいので、遊んでいる風景をたくさん撮影してほしい。(認定こども園 保護者様)
「カメラ見てね〜!」などの声かけをして、カメラに意識が向くようにしてほしいです。(幼稚園 保護者様)
親が写真を撮ろうとすると、必ずキメの顔やポーズになってしまいます。子供の自然な表情、目を輝かせている表情を撮ってくださるので、写真選びが楽しいです。(保育園 保護者様)
その他にも様々なご意見、叱咤激励、撮影方法やシステムの改善改良要望を数多く頂きました。良い言葉だけで満足せず、一つずつ改善を進めて参ります。
【総括】
これまでもアンケート結果が出る度に、弊社ではボトルネックはどこなのか見極め、改善や挑戦を行っている。例えば、最初に記載した入園式や運動会などの行事の写真を早期に掲載する取り組みや、フォトグラファーの教育制度の見直しもその一例である。
そして、今回のアンケートの質問に新たに追加して弊社が向き合うべき課題がある。それが「写真を閲覧しても購入しない理由」だ。すぐに改善し、保護者が求める写真を届けるように努める必要があるが、事はそう簡単ではない。それは、保護者が求めている写真と、園が伝えたい写真の間に常に乖離があり、その溝を埋めるためには保護者の理解と想像力が求められるからである。
保護者が見たいと思っている写真の中には、誤解を招きかねないものがある可能性がある。例えばメインには笑顔の子どもが写っているが、背景に泣いている子が写っていた場合だ。メインで写っている子の保護者はその写真を欲しいと感じるだろうが、後ろで泣いている子の保護者は同じ写真を見てどう感じるのだろうか。「先生は見てくれているのか」「園が楽しくないのだろうか」など不安を抱える人もいるかもしれない。私たち大人もそうであるように、一日中朝から晩まで笑顔で過ごす子はほぼいない。時には葛藤したり、友達とのかかわりで思うようにならず涙を流す時があったりする。保育者はそれを把握し、適切なタイミングで声掛けやかかわりを持つのだが、写真1枚ではその流れや配慮を伺い知ることは難しい。それを園側は理解しているがゆえに様々な懸念を抱く。「泣いている子の保護者が不安に感じるのではないか」「保育者がちゃんとかかわっていないと思われるのではないか」といった心配だ。それが「この写真は掲載しないで欲しい」といった弊社への削除依頼につながることは少なくない。弊社は園から依頼を受け写真掲載業務を行う業者のため、園から削除依頼が来たら削除せざるを得ない。すると、メインで笑顔で写っていた子の写真は保護者に届くことなく削除の箱に行きつくのだ。
こういったケースは一部の団体様と弊社の中で発生する。協議の上「保護者に誤解を与える可能性があるから」「不安に感じるだろうから」といった理由で掲載せずに削除している写真もある。
写真は一瞬を切り取るツールであり、前後の脈絡や長期にわたる保育者の配慮は想像することしかできない。受け手の想像力によって、同じ写真でも様々な解釈がなされる。実際の出来事とは全く異なる解釈もあるかもしれない。弊社はそこに対してできる限りストーリーが伝わるような写真撮影を心がけているが、そこにも限界がある。
撮影した写真はできる限り保護者に届けたい。ただ、園の意向や要望にそぐわない写真は掲載したくない。ここの課題を解決するには慎重な対応が求められる。”写真だからこそ伝えられる一瞬”を大切にし、より良いサービスを提供できるよう努めていきたい。
【調査元】
リンクエイジ株式会社は、インターネット写真サービス「memoridge(メモリッジ)」https://memoridge.lage.co.jp/ を運営しています。教育機関を中心にスポーツ団体や、さまざまなイベントの写真や動画撮影、インターネット上での販売を行うサービスです。
現在は全国1,700団体以上の導入実績があります。また、写真クラウドサービス「memoridge drive(メモリッジドライブ)」や園児募集に特化したWEB広告運用サービス「memoridgeAD(メモリッジアド)」を提供しています。
「全ての愛を力に変える」をミッションに写真1枚から、愛情を増幅させ、世の中に変わらない愛の循環を生んでいきたい。 そして、その愛はきっと明日を生きる力に変わる。 そんな愛ある会社を目指しております。
サービスWEBサイト:https://memoridge.lage.co.jp/
サービスWEBサイト:https://drive.memoridge.com/lp?utm_source=prtimes&utm_medium=press&utm_campaign=times&utm_id=006
サービスWEBサイト:https://www.lage.co.jp/service/ad/
【本件に関するお問合せ先】
リンクエイジ株式会社 経営戦略室
電話:03-6417-9926
E-mail:info@lage.co.jp
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