自動車評価試験設備「Vehicle Test Cell」を開設

~車両試験と部品評価のデータをその場でつないで解析するソリューション提供体制を構築~

株式会社堀場製作所

HORIBAグループのサービス・分析事業を担う株式会社堀場テクノサービス(本社:京都市南区吉祥院宮の東町2、代表取締役社長 長野隆史)は、自動車評価試験設備「Vehicle Test Cell (ビークル テスト セル)」を株式会社堀場製作所の本社敷地内に開設し、4月から本格稼働しました。
「Vehicle Test Cell」では、内燃機関車の排ガス測定・触媒評価から、電気自動車の電力量消費率(以下、電費)・航続距離測定、さらに電動バイクや電動キックボードといった小型モビリティの走行テストまで、幅広い試験ニーズに対応することができます。
また、本設備に隣接する堀場テクノサービス本社ビルには、最新機器を揃えた分析ラボ「Analytical Solution Plaza(アナリティカル ソリューション プラザ)」を有しており、試験前後における部品の劣化度合いやその過程の評価などを車両試験と併せて進めることができます。
両設備の連携により、車両試験と部品評価のデータをその場でつないで解析する、付加価値の高いソリューション提供体制を構築することができました。HORIBA が長きにわたり培ってきた自動車評価試験のノウハウと受託分析の知見を最大限に活かし、多様化するモビリティ開発の効率化・加速化に貢献してまいります。

Vehicle Test Cell内の様子


【Vehicle Test Cell 開設の背景】
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、モビリティ開発は多様化の一途をたどっています。それに伴い、部品・素材メーカーに求められる水準の高度化や、異業種・ベンチャーの新規参入も生じたことにより、車両試験から部品評価、さらにはそうしたデータにおける相関性の解析まで、多くのお客様が膨大な対応を迫られています。こうしたニーズにワンストップでお応えするため、この度の「Vehicle Test Cell」開設に至りました。

【特長と展望】
1.広範なモビリティ開発を総合的に支援するパイロットプラント※
電気自動車の電費や航続距離測定、内燃機関車の触媒評価などに必要とされる長時間の連続走行に対応可能な装置とエンジニアを備えています。特に、ドライバーに代わってシャシダイナモ上での走行試験を優れた再現性で行うHORIBA独自開発の自動運転システムを活用することにより、精度の高いデータを効率的に蓄積することができます。さらに、自動車だけでなく電動バイクや電動キックボードなどの性能試験にも対応しており、モビリティ開発を総合的に支援するパイロットプラントとしてお客様に寄り添ったサービスを提供します。
また、将来的には本設備を活用して、車両を構成するユニットごとのエネルギーロスを測定するアプリケーション開発にも取り組む予定です。

2.Analytical Solution Plazaと連携し、開発効率化・加速化に貢献
Vehicle Test Cellのすぐ近くには、HORIBAが得意とする化学分析を行うAnalytical Solution Plazaが隣接しており、Vehicle Test Cellでの試験に用いた車両の部品を抜き出して行う劣化度合いの評価などにも対応します(例:エンジンオイルやギアオイルといった消耗部品における、長時間走行前後の品質評価)。車両試験と部品評価のデータをその場でつないで解析するソリューション提供により、お客様の開発効率化・加速化に貢献します。

Analytical Solution Plazaの様子

[注釈]

※ 製品の実用・量産化に向けたさまざまな試験を行うための設備

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会社概要

株式会社堀場製作所

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URL
https://www.horiba.com/jpn/
業種
製造業
本社所在地
京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地
電話番号
-
代表者名
堀場 厚
上場
東証プライム
資本金
120億1100万円
設立
1953年01月