2024年 代表理事年頭所感
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご支援とご厚誼を賜り心より御礼申し上げます。
昨年は、ChatGPTに代表される生成AIの普及により、金融データの活用についても大きな注目を集める年となりました。
当協会の今の取組みにつながる活動は、その前身組織である「金融事業×人工知能コミュニティ」がAI冬の時代であった2020年1月に発足したことにより始まりました。当時、AIという技術が幻滅期を迎えており、多くの金融機関でのAI・データ活用への取組みが消極的になっていた中、「いつか金融AIの時代が来る」という強い想いで金融業界横断の活動を4年間続けてまいりました。昨年はその取組みが結実する1年となりました。
2024年は金融業界へのAI技術の浸透が進む中で、当協会の役割が一層重要になるでしょう。当協会は金融業界横断で「金融版 生成AIガイドライン」を策定し、生成AIの活用事例とそのリスクとを明確にし、金融業界における生成AIの活用を支援することを目指します。
更に、この生成AIの普及を一過性のブームに終わらせず、金融機関が実務上その技術を適用できるよう、業界の形式知を創ってまいります。金融データ活用のために金融機関に必要となる3つの柱は、生成AI時代においても変わらないものと考えており、その概要と本年の主な取組みは以下に示すとおりです。
<金融データ活用のために金融機関に必要となる3つの柱>
1.金融AI成功パターンの業界共有
「金融AI 100事例集」を策定し、金融機関がデータ活用を始めようとした際に参照できるようにする(企画出版委員会)
2.AI・データ活用人材の発掘・育成
「第2回金融データ活用チャレンジ」を開催し、金融機関のAI・データ活用人材を発掘・育成する(データコンペ委員会)
3.金融データ活用の標準化
「金融データ組織チェックシート」の活用を推進し、各金融機関のデータ活用組織状況を定点観測することで、データ活用に関して金融業界全体の底上げを図る(標準化委員会)
この3つの柱、すなわち金融業界における「活用事例」「人材」「組織」の金融データ活用スタンダードを整えていくことで、金融機関で働く一人一人が活躍できる環境を形成し、金融業界ひいては社会の発展に貢献できると確信しております。
そのためにも、当協会会員(2024年1月時点会員数228)が相互に連携する活動をより強化することは勿論のこと、各業界や各世代に特化した活動を更に増やし、会員の課題解決を実現する場の一層の活性化をはかってまいります。また、金融庁やデジタル庁をはじめとする関係省庁・団体との情報交換を継続し、新たな社会・経済の創生を支えてまいりたいと思います。
2024年1月4日
一般社団法人金融データ活用推進協会
代表理事 岡田 拓郎
一般社団法人 金融データ活用推進協会について
当協会は、金融業界におけるデジタル化が急速に進む中、業界・各社の発展および個人のスキルアップに貢献することを目的として、金融機関の実務目線に立って、AI・データ活用の推進に取り組むため、金融機関とAIスタートアップなどが集まり発足しました。
ミッション
“金融データで人と組織の可能性をアップデートしよう”
ビジョン
個人の活躍のため
金融機関のデータ活用スタンダードを策定し
金融業界の魅力を発信する
名称:一般社団法人金融データ活用推進協会
代表理事:岡田 拓郎
設立日:2022年4月25日
住所: 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル 3F | FinGATE CLUB
URL:https://www.fdua.org/
すべての画像
- 種類
- 経営情報
- ビジネスカテゴリ
- 財団法人・社団法人・宗教法人
- ダウンロード