株式会社BULLと欧州を代表するロケット製造業者であり打上げサービスプロバイダーである株式会社Avioは、小型ロケット「Vega-C」に対する宇宙デブリ化防止装置「HORN」の搭載に向けたMoUを締結
宇宙の持続可能性に貢献する装置開発に向けた連携を確認
株式会社BULLと欧州の大手ロケット製造会社で打ち上げサービスプロバイダーである株式会社Avio(AVIO S.p.A.、本社:イタリア ローマ、CEO Giulio Ranzo、以下Avio社)は、Avio社が製造及び運用を行うVega-CロケットのパーツのうちVESPAダブルローンチ構造に対し、BULL社が開発する宇宙デブリ化防止(以下、PMD *Post Mission Disposal)装置「HORN」を搭載し、ロケット運用終了後に分離された構造体の再突入を促進することを目的とした、実現可能性の共同検討を開始するMOUを締結しました。
Avio社は最近、ESA(欧州宇宙機関)の「ゼロデブリ憲章」に署名し、その遵守に取り組んでいます。Vega-Cロケットのすべての部品は、打ち上げ後に計画的に軌道から除去することを目指しています。これにはAVUM上段ステージが含まれており、衛星を展開した後に再突入燃焼を行い、軌道をクリーンな状態に保ちます。今回のAvio社とBULL社との連携により、Vega-Cロケットの軌道環境に対する取り組みをさらに強化させることが期待されています。
※Avio社のプレスリリース(英語)はこちら
http://www.avio.com/press-release/space-debris-mitigation-through-new-device-be-installed-vega-c
宇藤恭士|株式会社BULL 代表取締役
BULLは栃木県宇都宮市を拠点に、宇宙時代のSDGs達成に向けた取り組みを行うスタートアップ起業です。日本政府の支援を受けて開発を加速してきた弊社にとって、Avio社のような宇宙産業界のトッププレイヤーと連携ができることは大変光栄なことです。弊社が掲げる「地球内外の行き来を『当たり前』にする」というビジョンを実現していく上で、宇宙の持続可能性への貢献は不可欠であると考えています。今回の連携を通じて、しっかりと成果を出したいと思います。
■株式会社BULLについて
BULLは「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』に」をビジョンに掲げ、「天体への(再)突入技術を活かし宇宙利用サービスを安価・簡潔に提供」することを目指すスタートアップ企業です。栃木県宇都宮市を拠点とした産学官連携による事業を推進しています。宇宙デブリの発生を防止する装置開発、軌道利活用のための微小重力実験衛星・装置の開発を進め、新たな時代の宇宙開発におけるSDGsに貢献します。
社名 :株式会社BULL(ブル)
本社住所:栃木県宇都宮市中央三丁目1-4
代表者 :代表取締役/CEO 宇藤恭士
設立 :2022年11月
事業内容:宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業
■Avio社について
社名 :AVIO S.p.A.
本社住所:Via Latina, snc (SP 600 Ariana km 5,2) 00034 Colleferro (RM) - Italia
代表者 :Giulio Ranzo
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像