【イベントレポート公開】超早期就活を始めた学生たちと紡ぐ未来への対話〜「外資・日系大手・ベンチャーに向いている人」とは?〜
2027年新卒向け採用イベント「Goodfind Shapers Tokyo」にSTUDIO ZERO代表の仁科が登壇。株式会社GA technologiesにて執行役員を務める川村佳央氏と対談。

2025年2月11日(火)に開催されたスローガン株式会社(東京都港区:代表取締役社長 仁平 理斗)主催の新卒イベント「Goodfind Shapers Tokyo」に株式会社プレイド(東京都中央区:代表取締役CEO 倉橋 健太)の社内起業組織STUDIO ZERO(スタジオゼロ)代表の仁科が登壇しました。
株式会社ディー・エヌ・エー代表取締役会長の南波智子氏をはじめとした、一流のビジネスパーソンが登壇した、本イベント。仁科は「外資・日系大手・ベンチャーに向いてる人ってどんな人?〜これからのキャリアを考えるうえで欠かせない視点とは〜と題した対談に登壇しました。
対談の相手は、株式会社GA technologiesにて執行役員を務める川村佳央氏。株式会社プレイドの社内企業組織STUDIO ZEROで代表を務める仁科との対談は、外資や日系大手を経てベンチャーで役員を務めるというキャリアを歩んできた両者の視点を交えたからこその、これからキャリアを考える学生たちにとって有益な内容になり得たイベントとなりました。


Goodfind Shapers Tokyoとは?
Goodfindは、新産業に挑戦する企業と個人を支援する「もうひとつの大学」です。成功した事業家やプロフェッショナルから学び、成長企業と出会える場を提供しています。 Goodfind Shapers Tokyoは、そんなGoodfindが主催する代表的なイベントのひとつ。社会を変革してきた“Shaper”達が集まり、就活やキャリアに役立つ知恵を共有します。春休みの1日限定で開催され、普段会えない一流のビジネスパーソンの講演や対談を通じて、新たな学びを得られる貴重な機会です。
プログラムと会場の様子
オンラインとオフラインのハイブリッド形式にて、就活を始めたばかりの学生約150名が参加した本セッション。外資、日系大手、ベンチャー各企業が求める人材像やキャリアの在り方を深堀りし、参加学生がこれからのキャリア選択における新たな視点を磨くことを目的としています。参加者は、先人たちの知恵や経験に触れながら、「自分ならどの道を選び、どんなキャリアを築いていくのか」を真剣に考える貴重な時間となりました。
当日の講演は、16:30より開始。タイトルは「外資・日系大手・ベンチャーに向いている人って、どんな人?―これからのキャリアを考えるうえで欠かせない視点とは―」。川村氏と仁科が対談形式で、各企業が求める資質やキャリアの在り方を熱く語りました。
対談のハイライト
【外資企業に向いている人とは?】
仁科は、外資企業では語学力や異文化理解はもちろん、KPI文化に対する高いコミットメントや迅速な軌道修正が非常に重要だと伝えました。また、外資系企業は日本市場を短期間で突破する勢いが求められているため、迅速な対応や失敗を恐れず挑戦する姿勢が求められることがあると、自身の経験をもとに解説しました。
【日系大手企業に向いている人とは?】
一方で、仁科から、「日系大手企業では長期的なキャリアパス構築のために「根気強さ」や「組織のオペレーションエクスペリエンスへの理解の深さ」が不可欠だ」と語りました。川村氏は、以前大手企業で経験した「ダイナミックな仕事の面白さや大企業としてのオペレーションの強さ」についても具体的に触れ、「自分の強みをどのように企業の価値に結びつけて、自分がいなくても回るような仕組みづくりを心掛けるのか」という観点について説明しました。
【ベンチャー企業に向いている人とは?】
川村氏は「GA technologiesは売り上げ1900億、メガベンチャーというカテゴリに入るが、実際はゴリゴリのベンチャー企業です。100年続く財閥や大企業が積み上げたものを活用して何かをするのに対し、我々は『作りたい側』として、実現したいことや変えたい社会の問題に対して『作っていく楽しみ』を感じられることが醍醐味」と熱く語りました。また、仁科はベンチャー企業の見極めについて、「単にマーケットの伸びや資金調達の有無だけでは判断できず、自分の師匠的な存在と巡り会えるかどうかが実際に会社を選ぶ際の鍵だと思います。」と、ベンチャー企業の選び方の視点を提示しました。
質疑応答と参加者の反響
講演後の質疑応答セッションでは、オンライン・オフライン双方から多彩な質問が飛び交いました。
・「自分の強みをどう見つけ、各企業の求めるスキルとどう結びつけるか」
・「スタートアップ企業で働く上で、初期のキャリア形成における具体的な取り組み方はどうすべきか」
・「日系大手での長期的キャリアをどのように描くべきか」
など、実践的な疑問に対して、仁科は自らの経験に基づくアドバイスを、川村氏は採用の現場で感じた学生たちの本音を交えながら回答しました。特にオンライン参加者はチャット機能で積極的に意見交換を行うなど、会場全体が活気に満ちたディスカッションとなりました。
質疑応答の終盤に学生から「新卒採用と中途社員の転職活動の違いについて教えてほしい」という質問に対して、川村氏は「転職活動は履歴書ではなく職務経歴書で評価され、実績というファクトチェックが徹底される。一方、新卒採用はポテンシャル採用で、これからどのように才能が開花するかを見ます。大手企業では、単にかっこいい履歴書を持っているだけでは転職は有利にならない。そもそも、大手やベンチャーという枠でキャリアを見ている時点で、うまくいかない可能性が高い」と返答しました。さらに「仕事とは何のためにするのか?」という質問に対しては、「単にお給料のためではなく、働くこと自体が面白く、時代に大きな爪痕を残すためである。21世紀、こういった産業を作りたいという情熱を持って、働く環境に身を置いてほしい」と、熱いメッセージを送りました。
このメッセージを受けて、仁科は「仕事はそもそもゲームであり、そのゲームルールは”喜びと楽しみを最大化し、怒りと悲しみを最小化する”ということだと思っています。朝起きてまず『今日は楽しいかもな』とワクワクした感情を持てる状態であれば、仕事というゲームをハックでき始めているかもしれません。是非そのような状態を目指してみることをおすすめします。」という言葉で学生からの質疑応答を締めました。

今回のイベントは「外資・日系大手・ベンチャーに向いている人」というテーマのもと、各企業が求める資質とキャリアの在り方を深く掘り下げる機会となりました。参加学生には、異なる企業文化の中で自らの可能性を探り、実際の現場で活躍する先輩たちのリアルなエピソードから、多様なキャリアパスへの理解を深めると同時に、自分自身の未来をどう切り拓いていくかを考える指針をお伝えしました。
本イベントを皮切りに、株式会社GA technologiesおよびSTUDIO ZEROでは、新卒採用活動において引き続き経営陣が直接コミットをしていく予定です。事業家としての実践知や各企業の独自の文化が、学生の方々のキャリア観にどのような影響を与えるのか、今後も注視しながら、より実りある情報発信の場や採用活動を行っていきます。
本セッションは、単なる情報提供の場に留まらず、参加者同士が互いに刺激し合いながら、キャリア形成における新たな視点を共有する対談イベントとなりました。川村氏と仁科が実体験と鋭い洞察をもとに語った内容は、早期就活を始めた学生たちにとって、今後の人生の選択肢を広げるきっかけになることを願っています。
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