AI事業部新設のお知らせ 米サンディエゴで26・27卒向けキャリア相談を開催
GPU不要の生成AI技術SVGなど、産業ニーズに根ざした先端AI開発とDX人材育成を目指し、NeurIPS'25会期中に日本人学生向けキャリア相談を行います。
株式会社I.Y.P Consulting(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:崔 晉豪、以下 IYP)は、AI・データ活用による課題解決を専門とするコンサルティングファームとして、社内に新たに「AI事業部」を設置することを発表します。事業部長には、NeurIPS'25採択論文「Support Vector Generation: Kernelizing Large Language Models for Efficient Zero‑Shot NLP」の著者であり、東京大学松尾研の教員を歴任した元特任准教授・執行役員CTOの大澤 昇平が就任します。

IYPは、2025年11月30日(日)〜12月7日(日)に米国サンディエゴで開催されるNeurIPS 2025会期中、同カンファレンスに来場する日本人学生を対象に、SVGデモの解説とあわせたキャリア相談の場を提供し、2026年4月入社(26卒)および2027年4月入社(27卒)の新卒採用につなげてまいります。
AI事業部設立の背景
IYPはこれまで、Salesforceを中心とした業務改革・DX支援や、生成AIを用いた業務改善プロジェクトなどを通じて、企業の「AI活用の現場」に伴走してきました。
一方で、GPUサーバや大規模クラウド環境への依存は、多くの日本企業にとってコスト・エネルギーの両面で導入のハードルとなっています。今回設立するAI事業部では、NeurIPS'25採択技術「Support Vector Generation(SVG)」をはじめとする、計算資源に制約のある現場でも動く先端AI技術の研究開発と社会実装を推進し、産業上の具体的な課題解決を通じて日本のDXを前に進めることを目指します。
同事業部では、年間20名程度の採用を継続的に行い、そのうち約10名をNeurIPSなどの国際会議を通じてグローバルに調達する計画です。大学や研究機関で機械学習・自然言語処理などを学んだ若手人材が、研究成果を社会実装までつなぐ「AI×コンサルティング」のキャリアを築ける環境を整備していきます。
Support Vector Generation(SVG)について
Support Vector Generation(SVG)は、大規模言語モデル(LLM)をそのまま再学習するのではなく、「凍結した言語モデルをカーネルとして扱い、追加のパラメータ学習なしにゼロショット/少数ショット分類を実現する」ことを狙った新しい枠組みです。NeurIPS'25の公式プログラムでは、以下のとおりポスター発表が予定されています。

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1. タイトル |
Support Vector Generation: Kernelizing Large Language Models for Efficient Zero‑Shot NLP |
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2. 著者 |
Shohei Ohsawa (IYP) |
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3. 形式 |
Poster (本会議) |
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4. 会場 |
San Diego Exhibit Hall C, D, E(ブース #3701) |
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5. 日時 |
現地時間 2025年12月4日(木) 11:00–14:00(PST) |
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6. 公式URL |
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7. 参考資料 |
(1) 解説動画 https://recorder-v3.slideslive.com/#/share?share=106963&s=bff3056e-59f2-4da5-835b-8f586f60da25 |
本手法は、言語モデルの埋め込みが張る再生核ヒルベルト空間上で、サポートベクトルマシン(SVM)の最適化とサンプリングを組み合わせることで、少数の自然言語文(32文程度)を「根拠として提示可能なサポートベクトル」として生成し、分類と同時に説明性の高い理由付けを行うことを特徴としています。GPUを用いずCPUのみで実装可能であり、GLUEベンチマークなどを通じて効率性と精度の両立を目指した研究として位置づけられています。
NeurIPS'25でのデモ・キャリア相談 概要
AI事業部の立ち上げにあたり、NeurIPS'25に参加する日本人学生・若手研究者向けに、以下のプログラムを実施します。

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1. 対象 |
(1) NeurIPS'25(San Diego会場)に参加する日本の大学・大学院に所属する学生・ポスドクの方 (2) 機械学習・自然言語処理・強化学習・分散システムなどを専門とする方 |
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2. 目的 |
(1) SVGをはじめとするIYPの研究テーマを理解いただき、産業界での活用イメージを共有すること (2)「研究と社会実装の両立」を志向する学生とのキャリア相談、および26卒・27卒新卒採用候補者の発掘 |
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3. 実施内容 |
(1) SVGポスター発表前後での技術解説・デモ (2) IYP社員との少人数キャリア相談(30分〜45分程度) (3) コンサルティングファームでの働き方、研究との両立事例の紹介 |
本キャリア相談は選考ではなく、あくまで情報交換・相談の場として実施します。相談を通じて相互理解が深まった方には、後日、2026年4月入社(26卒)および2027年4月入社(27卒)の新卒採用ポジションをご案内する場合があります。
募集概要(26卒・27卒)
AI事業部では、以下の新卒採用枠を予定しています。
■AI事業部 新卒採用枠(予定)

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卒年 |
募集人数 |
主なロール |
備考 |
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2026卒 |
若干名 |
AIエンジニア/データサイエンティスト |
NeurIPS'25参加者を中心に個別にご案内 |
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2027卒 |
20名程度 |
AIエンジニア/FDE/コンサルタント |
年間20名採用計画の中核枠 |
■主な業務イメージ
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SVGなどの先端アルゴリズム開発・実験
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企業の業務データを用いたPoC設計・評価
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Salesforceなど既存システムと組み合わせた業務設計・システム実装
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プロジェクトマネジメント・クライアントコミュニケーション
応募方法やフォームURLなどの詳細は、NeurIPS会場で配布する案内資料およびIYP公式サイトにて別途お知らせします。
働く環境と得られる経験
AI事業部では、次のような環境・経験を提供します。
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技術的チャレンジ NeurIPS採択レベルの研究テーマに日常的に触れながら、社会実装を前提としたアルゴリズム開発に取り組めます。
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スピード感のあるプロジェクト推進 数週間〜数か月単位で、PoCから本番導入まで走り切る案件が多く、「考えるだけ」「PoCだけ」で終わらない経験を積むことができます。
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GPU環境・研究裁量 研究用途のGPUおよびCPU環境を整備し、社内プロジェクトと並行して、自身の研究テーマに取り組むことも可能です。
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社会実装まで一気通貫の経験 企画・要件定義・アルゴリズム設計・実装・運用・改善までを、一つのチームで追いかけることを重視しています。
20代を無駄にしない。本当に成長するならコンサルティングファームで課題解決を。
IYPのAI事業部では、「ベンチャーの成長と同時に自分も成長する」ことを重視しています。大企業の一部門としてではなく、少人数のチームで意思決定を行い、成果が事業成長に直結する環境で、技術とビジネスの両方を学んでいただけます。
コメント
■代表取締役社長CEO 崔 晉豪(Choi Jinho) コメント

”I.Y.P Consultingはこれまで、現場に入り込んで業務を理解し、テクノロジーで課題を解決する「伴走型」のコンサルティングを強みにしてきました。AI事業部の設立とSVGのNeurIPS採択は、その延長線上で「AIをもっと現場に近づける」ための一歩だと考えています。NeurIPS'25に参加される学生の皆さんには、研究の話だけでなく、「AIを使って実際に何が変えられるのか」を率直にお話ししたいと思っています。20代の時間をどう使うか悩んでいる方にとって、選択肢の一つとしてIYPを知っていただければ幸いです。”
■執行役員CTO・AI事業部長 大澤 昇平 (Shohei Ohsawa) コメント

”SVGの研究は、「限られた計算資源の中で、きちんと説明できるAIをどう作るか」という問いからスタートしました。NeurIPSでの採択は成果ではある一方、それ以上に、こうした技術を日本企業の現場でどう役立てるかを考えるフェーズに入っていると感じています。AI事業部では、論文を書くことだけでなく、クライアントの課題と向き合いながら技術を磨きたい方とご一緒したいと考えています。NeurIPS'25の会場で、研究の話でもキャリアの悩みでも構いませんので、気軽に声をかけてください。”
会社概要
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会社名 :株式会社I.Y.P Consulting(IYP Consulting, Inc.)
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所在地 :東京都中央区銀座8丁目18番4号 THE FORME GINZA 4階
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代表者 :代表取締役社長 崔 晉豪
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設立 :2023年10月
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事業内容:AI・データ活用支援、DXコンサルティング、Salesforce導入・運用支援 ほか
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公式サイト:https://www.iyp.co.jp/
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