GSTC、JTBグループ向けにサステナブルツーリズム研修を実施
ホテル・旅行会社の持続可能な観光への理解を深める3日間のプログラム
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council、以下「GSTC」)は、2026年8月26日~28日の3日間、株式会社JTB(以下JTB)の協力・協賛のもと、JTBグループの関係者を対象としたGSTCサステナブルツーリズム研修を実施しました。

今回の研修には、JTB、各地域の事業所、JTBグローバルマーケティング&トラベルなど、JTBグループの各組織から30名が参加。これまでの取り組みを発展させ、特定の部署にとどまらず、全国の関係部門から参加者を募ることで、グループ全体で持続可能な観光への理解を深める機会となりました。
GSTCホテルスタンダード・ツアーオペレータースタンダードを実践的に学ぶ
今回の研修では、ホテルやツアーオペレーターにおける持続可能性を示す国際標準である、「GSTCホテルスタンダード」および「GSTCツアーオペレータースタンダード」を中心に、サステナブルツーリズムについて学びました。
GSTCスタンダードは、観光事業者や政府・自治体などによる教育・普及啓発、政策策定、取り組みの評価・測定、さらには認証制度の基礎として、幅広く活用されています。
3日間のプログラムでは、講義だけでなく、参加者同士のディスカッションや実践的な演習、現地視察を組み合わせ、GSTCスタンダードを実際の観光・宿泊事業にどのように活かしていくかを考える機会を設けました。また、環境面だけでなく、地域社会・文化への配慮や経済面での持続可能性にも目を向け、持続可能な観光を包括的に捉えることの重要性について理解を深めました。
「現場で学ぶ」第3日のフィールドトリップ
研修最終日には、持続可能な観光の取り組みを実際の現場で学ぶフィールドトリップを実施しました。
【訪問先1:ザ・キャピトルホテル 東急】
今回の訪問では、特に「食を通じたサステナビリティ」をテーマに、持続可能な調達や食品ロス削減など、厨房を含むバックヤードでの具体的な取り組みについて学びました。同ホテルの名誉総料理長・曽我部俊典氏から、持続可能な厨房運営、責任ある調達、食品ロス削減に向けた考え方や工夫についてお話を伺ったほか、客室におけるプラスチック使用量の削減、アクセシビリティ、地域との関わりなど、食にとどまらずホテル全体で進められているさまざまな取り組みについても紹介いただきました。
今回の訪問は、東急ホテルズ&リゾーツとGSTCが今年6月に締結したMOUに基づく、サステナビリティ推進の取り組みとも関連するもので、GSTCスタンダードが実際のホテル運営にどのように活かされているのかを学ぶ機会となりました。

【訪問先2:東京建物株式会社】
東京建物が推進する「Regenerative City Tokyo」の取り組みを通じて、都市と自然、文化、経済が循環しながら共に成長するリジェネラティブな都市のあり方について理解を深めました。また、多様な主体との共創により、環境・社会・地域のウェルビーイングの向上し、次世代へ豊かさをつなぐまちづくりについて学びました。
GSTCスタンダードを「知る」から「実践する」へ
―今回の研修を担当したGSTCトレーナー、二神真美氏(名城大学名誉教授)より
「今回の参加者は、とても意欲的に学んでいたのが印象的でした。特に、フィールドトリップでは、GSTCスタンダードの考え方が実際の現場でどのように取り入れられているのかを直接見ることで理解が深まったことと思います。最新のGSTCホテルスタンダード・ツアーオペレータースタンダードを、これから日々の業務や旅行商品づくりにどのようにつなげていくか、実践的な方法を学ぶ機会になったと考えています。」
GSTCは今後も、観光に関わるさまざまな組織・事業者がGSTCスタンダードへの理解を深め、サステナブルツーリズムの実践につなげられるよう、研修や情報発信を通じた取り組みを進めてまいります。
■グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)について
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)は、持続可能な旅行・観光に関する国際標準「GSTCスタンダード」を策定・管理する国際非営利団体です。国連環境計画や、国連世界観光機関等の支援のもと、2007年に設立され、現在は、各国政府や観光局、ホテル、旅行会社、認証機関、NGOなど、世界中の多様な組織・団体と連携しながら、持続可能な観光を推進しています。GSTCは観光事業者を直接認証する機関ではなく、第三者認証機関の認定やスタンダードの普及、人材育成などを行っています。

・GSTCホームページ(日本語)
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