競馬詐欺の被害、5つの類型に整理――司法書士法人ライトストーン法務事務所が実際の受任事例をもとに公開

「予想ソフト購入型」「副業型」「予想情報型」「情報商材型」「投資型」に分類、接触手段や商材の種類も多様化

ライトストーン法務事務所

司法書士法人ライトストーン法務事務所(東京都葛飾区、代表司法書士:石田智嗣)は、これまでに実際に受任した競馬関連詐欺の相談事例を、手口の特徴から5つの類型に整理して公開しました。マッチングアプリやSNS、電話勧誘、郵便、セミナー会場など接触手段が多様化し、AI予想ツールや自動売買ソフトを謳う手口も増えていることから、被害の実態を可視化し、注意喚起を行うことを目的としています。

類型化の背景

競馬関連詐欺については、2026年8月に「マッチングアプリ経由の競馬予想ソフト詐欺」の統計データを公開しました。マッチングアプリ経由で高額な競馬予想ソフトを購入させる事案は競馬関連詐欺の代表的な事例ですが、実際の受任事例を見ると、接触手段や商材の性質は一様ではありません。

そのため、当事務所では、これまで受任した競馬関連の事例について調査を行い、手口の特徴から5つの類型に整理しました。

類型①:競馬予想ソフト購入型

高額な競馬予想ソフトや予想ツールを購入させる類型です。

SNSやマッチングアプリで知り合った相手から勧誘されるケースがあり、もともと競馬が好きではなくても「必ず儲かる」と話を持ち掛けられて、食事などの名目で面談した際に購入させられてしまう事案が多く発生しています。

20代女性の被害者が多くいるのが特徴的です。

【実際にあった事案の一例】

相談者

20代女性

接触手段

マッチングアプリで知り合った相手と対面(密室での勧誘)

手口

「マイナスでもプラスでも継続すれば必ず利益」等の虚偽説明で圧倒的に勧誘

被害額

87万円

解決結果

100%回収(満額返金)

▼競馬予想ソフト購入型の競馬詐欺についてはこちらの記事でも詳しく解説しています

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類型②:副業型

「稼げる副業」として勧誘し、競馬予想システム(AIツール等)を契約させる類型です。

副収入を得たいと、インターネット上で情報を探しているときに、WebサイトやYoutube、SNSなどを接点に、「副業になる」として、競馬予想システムを契約させられます。

最近では「AIを使っているから必ず儲かる」という説明に騙されてしまう事案が多く発生しています。また、クーリングオフを妨害するために個人事業主として契約させるケースも発生しており、注意が必要です。

【実際にあった事案の一例】

相談者

30代男性

接触手段

副業を検索し、競馬予想サイト経由で接触

手口

「初心者でも稼げる」等と段階的に高額プランへ誘導

被害額

110万円以上(馬券代含むとさらに増加)

解決結果

約36%回収(約40万円)

▼副業型の競馬詐欺についてはこちらの記事でも詳しく解説しています

競馬予想AIの副業、個人事業主として契約させられたがクーリングオフできますか?
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類型③:予想情報型

「必ず当たる」等と競馬予想のコースに加入させ、高額な情報料を払わせる類型です。

広告経由などで接触し、低額コースから始まり、「出来レース情報がある」等と大きな金額を次々を追加請求されるケースがあります。低額での信頼構築後に高額請求へ移行する段階的な手口が特徴です。

もとから競馬をやっている方の被害が多く、男性が多い傾向があります。

【実際にあった事案の一例】

相談者

20代男性

接触手段

Instagramで「稼いでいる」アカウントをフォロー後、DMを受信

手口

無料情報で信頼を得たうえで、有料の予想情報購入へ段階的に誘導

被害額

60万円

解決結果

約75%回収(45万円)

相談者

50代男性

接触手段

オンラインサイトへの会員登録後、電話勧誘

手口

「レース操作をしている」等の虚偽の的中実績、94.3倍という非現実的な配当を示して信頼させる

被害額

140万円

解決結果

100%回収(満額返金)

▼予想情報型の競馬詐欺についてはこちらの記事でも詳しく解説しています

競馬情報会社に騙されたらどうすればいい?法律の専門家が最善策を紹介
https://ishida-legal.com/horse-racing-deceived/

類型④:情報商材型

「必ず勝てる競馬必勝法」等と、高額な情報商材を購入させる類型です。

郵便や電話勧誘をきっかけに、複数の関連会社(系列会社)から次々と勧誘を受け、合計87万円を支払った事例があります。組織的に複数の業者を経由させる手口もあり、最初は少額の情報商材購入のはずが、気が付くと高額な支払いをしているケースに注意が必要です。

【実際にあった事案の一例】

相談者

40代男性

接触手段

郵便による勧誘状、その後電話による強い勧誘

手口

「必ず当たる」と断定する勧誘で、複数の会社が連携して段階的に金銭を要求

被害額

約90万円(各社への支払い合計)

解決結果

約70%回収(約63万円)

▼情報商材型の競馬詐欺についてはこちらの記事でも詳しく解説しています

競馬情報会社・競馬情報商材の詐欺被害と返金成功事例
https://ishida-legal.com/solution-example-023/

類型⑤:投資型

「競馬は投資・資産運用」と謳い、競馬投資ソフトを購入させる類型です。

マッチングアプリ、電話勧誘、セミナー会場など複数の経路で勧誘され、「高額一括購入型」「月額課金誘導型」「無料モニター型」など、複数の手口パターンが確認されています。

【実際にあった事案の一例】

相談者

20代女性

接触手段

マッチングアプリで出会った男性から、信用できる先輩として紹介された人物に面談で勧誘

手口

「競馬のデータを用いてAIで予想できるので安心」「株式投資よりも安全」「男性Aもやっていて儲かっている」と競馬投資ソフトを契約させられる

被害額

87万円

解決結果

約40%回収(約35万円)

▼投資型の競馬詐欺についてはこちらの記事でも詳しく解説しています

競馬投資ソフト詐欺の手口とは?クーリングオフで返金される可能性はある?
https://ishida-legal.com/horse-racing-soft-profitable/

全体的に共通する傾向

5つの類型はうたい文句や商材の見た目こそ異なりますが、手口の骨格には共通点が見られます。

  • 「必ず勝てる」「絶対に儲かる」「AIが自動で稼ぐ」「JRA公認」等、断定的な収益保証や公的機関との関係を装う表現を用いる(JRAは「絶対的中」情報の存在を否定しています)

  • 低額なコース・お試しプランで信頼を築いたうえで、より高額なプラン・商品へ段階的に誘導する

  • 契約を急がせる、クーリングオフ期間を経過させる(法定書面を交付しない、商品の引き渡しを遅らせる等)といった、時間的な圧力をかける

  • 支払いに窮すると、消費者金融からの借入れやクレジットカードでの分割払いを勧める

  • 出金・返金や解約の相談をした途端に連絡が取りにくくなる、または「個人事業主契約だからクーリングオフ対象外」等の理由をつけて拒否する

  • 個人名義口座への振込みを求める、特定商取引法に基づく表記がない、後払い制を採るなど、事業者としての実態が不透明なケースも多い

接触手段(マッチングアプリ/SNS/電話勧誘/郵便/広告/セミナー等)や商材の種類(AIツール/自動売買ソフト/情報商材/会員制コース等)は多様化していますが、上記のような段階的な誘導と時間的圧力の組み合わせは、類型を問わず共通して見られる特徴です。

早期相談の重要性

詐欺被害は早期に相談することが、返金交渉の成否を大きく左右します。被害に気づいてから時間が経つほど、相手方は資金を移動・散逸させてしまうため、回収できる可能性は低下していきます。

「怪しいかもしれない」「騙されたかもしれない」と感じた段階で専門家への相談をご検討いただくことが重要です。

当事務所では2,000件以上の解決実績をもとに、多様な詐欺手口のデータを保有しています。上記以外にも、情報商材詐欺・高額スクール詐欺など、取材に活用いただける事例が多数ございます。報道・記事作成にご活用いただける情報提供や、専門家コメントの提供も承っております。

代表司法書士からのコメント

「競馬詐欺と一口に言っても、接触手段や商材の性質は事例ごとに異なります。『予想ソフト』『副業』『情報商材』『投資』など、うたい文句が変わっても、断定的な収益保証や強引な借入れの勧めがあれば要注意です。

どの類型に当てはまる場合も、証拠を保存したうえで早期に動くことが返金につながります。『だまされたかもしれないが仕方ない』と泣き寝入りせず、まずは状況をご相談ください。」

―― 司法書士 石田智嗣

コメント者プロフィール

氏名

石田 智嗣

肩書き

司法書士法人ライトストーン法務事務所 代表司法書士

経歴

2008年司法書士試験合格。2009年より大手法律事務所に勤務後、2022年に独立開業し司法書士法人ライトストーン法務事務所を設立。これまで2,000件以上の詐欺被害返金交渉を解決。

専門領域

副業詐欺、情報商材詐欺、出会い系・サクラサイト詐欺、競馬・競輪・競艇サイト詐欺など

競馬詐欺についてより詳しく知りたい方へ

当事務所の公式サイトでは、競馬詐欺とはどのようなものか、代表的な手口や詐欺サイトの見分け方、そして万が一被害にあったときの対処法について解説しています。

多岐にわたる被害パターン、実際の被害事例、返金を実現するためのポイントもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

▼競馬詐欺とは?手口・見分け方・詐欺被害の対処法・安全な楽しみ方
https://ishida-legal.com/keibasaitosagi/

▼競馬・競輪・競艇の詐欺でお悩みの方へ
https://ishida-legal.com/keiba-keirin-kyotei-fraud/

事務所概要・本件に関する問い合わせ先

名称

司法書士法人ライトストーン法務事務所

代表者

代表司法書士 石田智嗣

所属

東京司法書士会 第5135号/簡易訴訟代理等認定番号 第801318号

設立

2022年

所在地

東京都葛飾区金町6丁目4番1号 金町木下ビル308号室

業務内容

詐欺被害の返金交渉(認定司法書士業務)、各種司法書士業務

詐欺に関するお問い合わせ先

LINE公式アカウント:https://page.line.me/523jysou(24時間受付)

メール:https://ishida-legal.com/contact/(24時間受付)

電話:03-6231-3236(平日9:00〜18:00)

本件に関する問い合わせ先

司法書士法人ライトストーン法務事務所 広報担当 

メール:https://ishida-legal.com/contact/ 

電話:03-6231-3236(平日9:00〜18:00)

記事等でのご利用について

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会社概要

URL
https://ishida-legal.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都葛飾区金町6丁目4番1号 金町木下ビル308号室
電話番号
03-6231-3236
代表者名
石田智嗣
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年02月