パプアニューギニア、マダガスカル、モザンビークの農村部に住む人口の3分の2が清潔な水を利用できず、気候変動の脅威にさらされていることが明らかに

国際NGOウォーターエイドが新報告書「荒ぶる水-Wild Water」を発表

ウォーターエイドが世界水の日に向けて発表する報告書によると、パプアニューギニア、マダガスカル、モザンビークは、農村部における清潔な水へのアクセスが世界で最も難しい国の一つです。本報告書は、極端な気象現象や気候変動が世界の最貧困層に及ぼす影響について警告しています。
パプアニューギニアでは、農村部人口の3分の2以上である67%が清潔な水を利用できない環境で暮らしており、それに次ぐマダガスカルでは65%、モザンビークでは63%となっています。ノートルダム・グローバル適応力指数(Notre Dame Global Adaptation Index)*によれば、気候変動に対し世界で最も脆弱で適応力がない国の上位20%に入っています。

CreditWaterAid Kate HoltCreditWaterAid Kate Holt

ウォーターエイドが毎年発表する、世界の水へのアクセスを分析した報告書の第2弾「荒ぶる水-Wild Water」は、世界中の農村部における安全な飲料水へのアクセス状況を調査し、サイクロンや甚大な被害を与える洪水、長引く干ばつといった気候変動による極端な気象現象が、世界の最貧困層の清潔な水へのアクセスをさらに困難にしていることに警鐘を鳴らしたものです。

現在、世界で6億6,300万人が清潔な水にアクセスできず、その大部分である5億2,200万人が農村部に住んでいます。 こうしたコミュニティは、しばしば隔絶されていたり、インフラが不十分であったり、資金が不足していたりするために、水へのアクセスに特に課題を抱えています。

主な要点は下記です。
  • インド:世界で最も急速に経済が成長しており、世界の総人口の17%を抱えています。農村部で清潔な水にアクセスできない人の数が世界で最も多く、その数は6,340万人にものぼります。
  • アンゴラ:農村部における安全な水にアクセスできない人の割合が最も高い国です。アフリカで5番目に大きな経済規模を持つ国にも関わらず、農村部人口の71%が安全な飲料水を利用できないという状況にあります。
  • パラグアイ:農村部での水へのアクセスにおいて最も改善が進んでおり、現在では農村部に住む94.9%の人々が清潔な水を利用することができます。5年間で43%もの増加、およそ150万人が水を利用できるようになりました。
  • マラウイ:パラグアイに次いで2番目に改善が進んでいる国です。

極端な気象現象によって既存の課題が悪化し、世界の最貧困層の人々の健康や生活に影響を与えています。アフリカでは、21世紀に世界平均よりも急速に気温が上昇し、激しい気象現象のリスクが高まると予測されており、そこで生活する人口にとっては特に悲惨な状況です。

コレラ、失明に至るトラコーマ、マラリア、およびデング熱のような病気がより頻発し、栄養不良もより拡大することが予想されています。農業で生計を立てている農村部のコミュニティでは、気温上昇によって、作物の栽培や家畜の餌の確保が難しくなります。また乾期が長引くことで、水くみに従事することの多い女性たちはより長い距離を歩かなければならないでしょう。

*ノートルダム・グローバル適応力指数について
この指数は、気候変動が食料と水の利用可能性や国家の健全さ、インフラとエコシステムにどのような影響を与えるかといった情報を調査し、国が経済的、政治的、社会的に気候変動に対して備えができているかどうかを評価するものです。詳細はhttp://index.gain.orgをご参照ください。(英語)

ウォーターエイドとは
2030年までにすべての人が安全な水とトイレを利用できる世界を目指し、貧困下で生活する人びとの水と衛生状況改善に専門的に取り組む国際NGOです。1981年にロンドンで設立され、2017年現在、38か国で水・衛生支援を実施しています。2013年、日本法人を設立しました。 http://www.wateraid.org/jp

 
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