抗悪性腫瘍剤「ムンデシン®カプセル100mg」発売のお知らせ
再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の治療薬では初の経口剤 ―外来受診で治療継続可能な新たな選択肢を世界に先駆けて発売―
ムンディファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木村昭介)は、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)阻害剤「ムンデシン®カプセル100mg」(一般名:フォロデシン塩酸塩、以下「ムンデシン®」)を本日発売したことを以下の通り、お知らせいたします。
ムンデシン®は、本年3月30日に世界に先駆けて日本で承認された新規作用機序を有する再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の治療薬です。PTCLの好発年齢は65歳以上であり高齢になるほど発症率が高くなる傾向(1)にあります。1990年初頭に数種類の抗がん剤を組み合わせた多剤併用療法であるCHOP療法が中悪性度の非ホジキンリンパ腫の標準一次治療となって以来、PTCLに対する治療選択肢にはほとんど進歩がありませんでした(2)。さらに、PTCLの二次治療以降の標準治療は確立しておらず(3)、患者さんの多くが造血幹細胞移植の適応とならない高齢者(4)であるため、治療選択肢はさらに狭められ、予後の悪い疾患であることが知られています。
ムンデシン®は、単剤療法として使用できる経口剤であることから、持続点滴、入院、頻回通院等の必要がなく、患者さんの負担を軽減することができると期待されています。また、患者さんのQOLに影響を与えるような脱毛などは認められず、忍容性が高いため、外来受診で治療継続が可能な選択肢の一つとなります。
当社代表取締役社長の木村昭介は、ムンデシン®の発売にあたり次のように述べています。「日本で開発を進め、世界で初めて承認された新規作用機序を有するムンデシン®を、日本の患者さんに提供できることを大変嬉しく思います。選択肢が限られている再発又は難治性のPTCL治療において、このたび発売したムンデシン®が治療選択肢の1つとして加わることの意義は大きく、患者さんのQOLや治療ニーズに貢献するものと考えています。」
当社は、これからも重点領域のがん領域において製品の充実化をはかり、患者さんやご家族の健康に関する様々なニーズに対し貢献していきたいと考えております。
(1) 国立がん研究センター:末梢性T細胞リンパ腫. 2015 http://ganjoho.jp/public/cancer/PTCL/index.html
(2) 磯部泰司、塚田信弘、佐々木純:リンパ系腫瘍診療ハンドブック.中外医学社 2015
(3) 日本血液学会:造血器腫瘍ガイドライン.金原出版 2013
(4) 悪性リンパ腫治療マニュアル第4版.南江堂 2015
記
【ムンデシン®の製品概要】
【製品名】 ムンデシン®カプセル100mg
【一般名】 フォロデシン塩酸塩(JAN)
Forodesine(INN)
【効能・効果】 再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫
【用法・用量】 通常、成人にはフォロデシンとして1回300mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により
適宜減量する。
【製造販売元】 ムンディファーマ株式会社
【薬価基準】 2,617.60円 (100mg、1カプセル)
【承認取得日】 2017年3月30日
【薬価収載日】 2017年5月24日
【発売日】 2017年5月24日
【ムンデシン®について】
本剤(フォロデシン塩酸塩)は米国BioCryst Pharmaceuticals, Inc社(NASDAQ Global Select Marketに上場:BCRX)により創薬された、PNP阻害作用を有する低分子化合物です。日本では、2008年に希少疾病用医薬品指定を受けています。
PTCLやムンデシン®に関する詳細はこちらをご覧ください: http://ptcl.jp/
®:ムンデシンはムンディファーマの登録商標です。
ムンディファーマ株式会社について
ムンディファーマ株式会社は、世界120か国以上で展開するMundipharmaの独立関連法人として1991年に設立されました。現在では、「がん」、「疼痛」、「コンシューマーヘルスケア」の3つの領域で日本の患者さんのQOLの向上に貢献しています。
詳細はこちらをご覧ください: http://mundipharma.co.jp/
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