<冬の防寒対策に関する意識調査>「子どもは風の子」じゃなくなる!? 74.3%が“寒がりキッズ” お母さんが思うより子どもは“寒がり”だった。
間違った「厚着」による動きづらさが「寒がりスパイラル」を引き起こす!
近年、生活習慣の変化による、子どもの低体温化が進んでいることが社会問題になっています。一方で、親たちは、依然として「子どもは風の子」という意識があり、親子の防寒対策にギャップが生まれているのではと考え、ユニクロ「キッズ&ベビー」では、首都圏に住む小学校1~6年生のお子さんとそのお母さん300組を対象に、親子の防寒対策に対する意識と、子どもの生活習慣と体温の関係などに関する「冬の防寒対策に関する意識調査」を実施しました。
調査結果から、お母さんは半数以上が「子どもが暑がり」だと思っている一方で、子どもの74.3%が、暖房環境の整っている学校でも寒さを感じていることがわかりました。また、学校で寒さを感じている「寒がりキッズ」の対策として「厚着」が多く、厚着をすることで動きづらくて運動しづらいと思っている子どもが半数以上いる、その結果体を動かすことができず低体温に陥るという「寒がりスパイラル」が生じていることがわかりました。
子どもの体温と生活リズムについて長年研究されてきた、早稲田大学人間科学学術院教授 前橋明先生は、「日中の運動経験が、自律神経の働き(体温調節機能)を鍛えるので、体温をあげるためには外あそびが重要です」(P.5参照)と啓発しています。日中の運動を妨げないために、厚着をさせず伸縮性や通気性のある衣服を着用させること、また、寒い朝の活動を促すために、薄着でも暖かさをサポートしてくれて速乾性もある高機能下着を活用することも、対策の一つとして考えられます。
ユニクロ「キッズ&ベビー」は、LifeWearという生活をより快適で豊かにする服のご提供を目指しており、子どもならではの動きや身体的特徴を考慮した子ども服を多数展開しています。伸縮性がよく、暖かさをサポートしてくれる「ヒートテック」をはじめとした、子どもたちの運動を妨げず、外あそびを応援する製品展開を行っていきます。
■調査結果トピックス
①お母さんは「子どもが暑がり」だと思っているけど、実は子どもたちは寒がりだった!?
お母さんの55.7%が「子どもが暑がり」だと思っているが、子どもたちの74.3%は寒さを感じている
では、過ごす時間が長い学校で、寒さを感じることはあるのでしょうか。「学校で寒いと感じたことはありますか。」と質問したところ、98.7%の学校が、エアコンやストーブ等の暖房設備が設置されているのにも関わらず、74.%の子どもが寒さを感じていることから多くの子どもが“寒がりキッズ”であることが調査結果からうかがえました。
②子どもの低体温化。
「朝起きた時」「登校する時」など、身体が目覚める前は寒さを強く感じている
早稲田大学人間科学学術院教授の前橋明先生は、登園しても遊ばずにじっとしている子どもや、集中力に欠けて落ち着きのない子どもの増加が保育現場で問題になり、その問題を解明するために、子どもの体温について調査を行ってきました。すると、36度未満の低体温の子どもが増えており、体温調節のうまくできていない子どもの存在が懸念されました。そこで、今回、ユニクロでも、お子さんの平熱について調査をしました。その結果、36.0度台を下回る「低体温児」が14.3%もいることがわかりました。
子どもたちはどんな時に寒さを感じているのか、子どもを対象に「1日のうちで寒いと思う時はどんな時ですか」と質問したところ、最も多かったのは「朝起きた時」83.7%、次いで「登校する時」61.3%と、目覚めてから時間があまり経過していない、身体が動き始める時間帯に特に寒さを感じているようでした。
③22時以降に寝る子どもが3割以上。増える子どもの生活リズムの夜型化。
低体温の子どもが増加するのは、夜型生活の子どもが増えていることが一つの原因だと、早稲田大学の前橋先生は指摘しています。そこで、お母さんに対して子どもの起床時刻や就寝時刻について質問しました。
調査の結果、就寝時刻を22時以降に寝ている子どもは平日に21.3%、休日になると33.3%と、平日は5人に1人が、休日は3人に1人が夜型生活をしていることがわかります。前橋先生は、「体温リズムを戻すためには、朝は6時台には起きて、夜は9時までには寝ることが大事」ですと推奨しています。
④子どもが寒いと言ったときの対策方法は、「衣類を重ね着させる」62.0%
では、具体的にお母さんたちは子どもが寒いと言った時にどのような対策をしているのでしょうか。最も多かったのは「衣類を重ね着させる」62.0%、次いで「暖房をつける」57.7%、「マフラーや手袋などを使う」57.3%と、お母さんたちは厚着させることで対策をする傾向のあることがうかがえました。厚着をさせようと思う時は、「天気予報を見て」76.0%という結果になりました。
⑤寒がりキッズと暑がりキッズの「寒さあるある」。
寒いと活動的でなくなる!?寒がりキッズは、「外に出たくない」し「手を洗いたくない」
暖房のある学校にいる時でも寒さを感じやすい「寒がりキッズ」と寒さをあまり感じていない「暑がりキッズ」では、どのような違いがあるのでしょうか。
寒さを感じた時の実体験でどんな違いがあるのかを比較したところ、寒がりキッズは寒さを感じると「外に出たくない」35.9%、「手を洗いたくない」35.0%、「トイレに行くのを我慢してしまう」15.2%と活動的でなくなっていることがうかがえます。
「厚着」をすると動きづらくて運動しづらい
「厚着」による動きづらさが引き“起こす寒がりスパイラル”で低体温につながる可能性も
次に寒さを感じた時の対応の違いを調べました。最も差が大きかったのは、「厚着をする」で、寒がりキッズの40.4%に対して、暑がりキッズは22.1%と、寒がりキッズは18.3%も多く寒さを感じると厚着していることがわかります。また、次に差が大きかったのは「外に出ない」でした。寒がりキッズは、暑がりキッズに対して13.2%も「外に出ない」子どもが多いようです。寒がりキッズは、寒いと厚着をして、活動的でなくなる傾向がみられました。
学校での寒さ対策で最も多かった「厚着」、子どもたちは厚着をしたときに嫌だと感じることがあるかを聞いたところ、寒がりキッズも暑がりキッズも最も多い半数以上が、厚着をすると「動きづらくて、運動しづらい」と感じているようです。寒がりキッズの多くは、寒いから厚着をする、厚着をすると動きづらくなり運動しない、運動しないから体温が上がらず寒いというスパイラルに陥っているのかもしれません。
運動の妨げにならず、薄着でも暖かさをサポートしてくれ、速乾性のある高機能下着を活用することも、対策の一つとして考えられます。
⑥キッズに直接インタビュー「厚着は邪魔」「雪の日は7枚重ね着をした」
「先生が暑がりでエアコンの設定温度が低い!」など、本音を聞いてみました
調査の結果をうけ、久我山幼稚園と学童に通う5歳児から8歳児(年少~小学3年生)13名に寒さ対策についてインタビューをしました。54年ぶりに11月に東京に初雪が降った週に実施したため、暖房を完備している学校や園でも寒いと感じる子どもは多く、寒さ対策としては厚着が中心でした。中にはホッカイロをお腹に貼っている子や、雪の日には6~7枚も重ね着をしたことがある子どももいました。厚着することにより、「帰りに荷物になってしまうからランドセルに入らない」や「荷物になるから厚着したくない」等の声が多くありました。
寒いと感じるエピソードを聞いてみると、「窓際の席は換気の時間が寒くていやだ」や、「先生が暑がりで、動いている先生がエアコンの設定温度を低くするから、座っている私たちは寒いんだ」というエピソードも聞けました。それでも久我山幼稚園の子どもたちに「寒い日は好きですか?」と尋ねると、「雪で遊べるから大好き!」と元気いっぱいに回答してくれました。
■「子どもの体温異常と低体温」
~前橋明先生(早稲田大学人間科学学術院教授/医学博士)コメント~
実は低体温児の増加はここ最近の問題ではありません。昭和の終わりから保育や教育の現場で問題になっていました。遊ばずにじっとしている子や、集中力に欠ける子、キレやすい子、落ち着かない子が目につくようになり、体温を調べてみたところ、低体温の子どもたちが増えていたのです。今回の調査結果でも、小学生の14.3%が、平熱が36度を下まわる低体温であることがわかりました。個人差もあるため、だいたい5%くらいは低体温の子どももいるものですが、それを上まわる14.3%は、多い数字と言ってよいでしょう。
こうした、低体温など体温調節のしにくい子どもが増えている背景には、夜型生活が原因の一つだと考えています。今回の調査でも、22時以降に寝る子どもが21.3%、休日には33.3%もいて、また平日でも9時以降に起きる遅起きの子どももいることがわかりました。
夜型生活の中で、子どもたちが睡眠リズムを乱していくと、食が進まなくなり、欠食や排便のなさを生じていき、本来ヒトがもっている生体リズムを崩してしまいます。夜中の0時頃になると「ゆっくり休めよ」と、メラトニンという成長ホルモンの一つが分泌のピークを迎え、体温が下がります。明け方になると、元気や意欲を引き出すβ−エンドルフィンやコルチゾール等のホルモンが分泌のピークを迎え、「朝だぞ、元気を出せよ」と、体温を上げ、動けるようにしてくれます。遅寝・遅起きで生活リズムが乱れると、これらのホルモンの分泌時間帯も後ろへずれ込み 、午前中は低体温のまま、寝ているのと同じ状態とで、ぼーっとしたり不機嫌な状態になり、体温が高くなるのは夜になってからで、夜はなかなか眠くなりません。 夜ぐっすり寝られず動き回る……と、生活リズムは悪循環に陥ります。
体温リズムを元に戻すには、体温調節に関わる自律神経を鍛えることが重要です。筋肉運動をして熱を生み出す産熱や、汗をかいてオーバーヒートしている熱を放散する放熱の経験が大切です。まず、朝太陽の光を子どもに浴びさせてしっかり目覚めさせることと、日中の運動が大事です。特に午後4時前後の放課後の時間帯は、最も体温が高まった状態で、とても動きやすくなる時間帯で、私は「あそびや学びのゴールデンタイム」と呼んでいます。自分の興味や関心のあるものを見つけて、それらに熱中して、時を忘れて遊び込む時間帯で、子どもたちは遊びの経験でグーンと伸びるのです。このゴールデンタイムと言われる放課後の時間帯に、外の空気を吸って、太陽を浴びることが大事なのです。そのためには、日中の運動を妨げないよう、厚着をさせずに、動きやすい伸縮性のある衣服を着用させること。また、冬に向けての寒い朝の活動を促すために、運動の妨げにならず、暖かさをサポートしてくれる高機能下着を活用してもいいと思います。
早稲田大学人間科学学術院教授
米国ミズーリー大学大学院で修士(教育学)、岡山大学医学部で博士(医学)。倉敷市立短期大学教授、米国ミズーリー大学客員研究員、米国バーモント大学客員教授を経て、現在、早稲田大学人間科学学術院教授。昨年は台湾の国立体育大学にて客員教授を任命。
乳幼児期からの睡眠時間や朝食・排便、体温、運動量などを、体系的に調査・測定・分析することにより、子どもたちの抱える心身の問題とその原因を明確にしていく研究を行っている。赤ちゃんからお年寄りまで、障害をもつ・もたないにかかわらず、だれもが心身ともに健やかな状態で、いきいきとした暮らしが実現できるような社会のしくみづくりを研究している。
■薄着で暖かくて動きやすい、賢い服の着こなし方
ポイント① 機能性インナーを着る
おすすめはヒートテックなどの発熱、保温性に優れた機能性インナーを肌着に着ることです。ヒートテックはドライ機能を備えているので、多少の汗をかいても快適に過ごすことができます。
ポイント② 暖かい空気を保持する層をつくる
寒さ対策には、温かい空気をカラダの近くにためておくことが大事です。服と服の間に空気層(エアポケット)をつくり、暖かい空気をため込むことで保温性が高まります。フリースやニットなどのアイテムが最適です。
ポイント③ 冷たい風をシャットアウトするアウターを着る
アウターには暖かい空気を逃さないよう、風を通しにくいアイテムを着るとよいでしょう。ライトウォームパデットパーカは風を通しにくいだけでなく、暖かい空気を保持するダウンジャケットのような機能も期待できるため、お勧めです。
■冬を快適にするヒートテック
ユニクロキッズでは、2011年より子どもたちが寒い冬でも暖かく快適に過ごせるようにヒートテックを展開しています。
今年のヒートテックの進化のポイントは稀少な美容ケアオイルとして世界中で人気の『アルガンオイル』を配合したこと。アルガンオイルを繊維に練り込むことで、ヒートテック史上最高のなめらかさを実現しました。
*ベビーのヒートテックはアルガンオイルを配合していません。
■ヒートテックの特長
*ベビーのヒートテック商品特長は多少変動することがあります
■とにかく軽い!ライトウォームパデットパーカ
冬でも外で遊ぶキッズにぴったりの一枚です。中綿入りの防寒アウターで、ダウンのような暖かさと軽さが魅力的です。子どもが安全で過ごせるように、リフレクタープリント付きで夜道も安心。又、脱ぎ着のストレスを減らす工夫し子どもの手でも閉めやすいフロントジッパーの補助パーツつき。さらに自宅で手洗いもできます。ママと子ども両方が気軽な一枚です。
■商品情報サイト
KIDS http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/lineup/kids/
BABY http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/heattech/baby/
■防寒商品ラインナップ
子どもの体温と生活リズムについて長年研究されてきた、早稲田大学人間科学学術院教授 前橋明先生は、「日中の運動経験が、自律神経の働き(体温調節機能)を鍛えるので、体温をあげるためには外あそびが重要です」(P.5参照)と啓発しています。日中の運動を妨げないために、厚着をさせず伸縮性や通気性のある衣服を着用させること、また、寒い朝の活動を促すために、薄着でも暖かさをサポートしてくれて速乾性もある高機能下着を活用することも、対策の一つとして考えられます。
ユニクロ「キッズ&ベビー」は、LifeWearという生活をより快適で豊かにする服のご提供を目指しており、子どもならではの動きや身体的特徴を考慮した子ども服を多数展開しています。伸縮性がよく、暖かさをサポートしてくれる「ヒートテック」をはじめとした、子どもたちの運動を妨げず、外あそびを応援する製品展開を行っていきます。
■調査結果トピックス
- お母さんは「子どもが暑がり」だと思っているけど、実は子どもたちは寒がりだった!?お母さんの55.7%が「子どもが暑がり」だと思っている一方で、子どもたちの74.3%は寒さを感じている
- 子どもの低体温化。「朝起きた時」「登校する時」など、身体が目覚める前は寒さを強く感じている
- 22時以降に寝る子どもが3割以上。増える子どもの生活リズムの夜型化。
- 子どもが寒いと言ったときの対策方法は、「衣類を重ね着させる」62.0%
- 寒がりキッズと暑がりキッズの「寒さあるある」。寒いと活動的でなくなる!?寒がりキッズは、「外に出たくない」し「手を洗いたくない」「厚着」による動きづらさが引き起こす“寒がりスパイラル”で低体温につながる可能性も
- 「厚着は邪魔」と思いつつも「雪の日に7枚重ね着をさせられた」子どもも
①お母さんは「子どもが暑がり」だと思っているけど、実は子どもたちは寒がりだった!?
お母さんの55.7%が「子どもが暑がり」だと思っているが、子どもたちの74.3%は寒さを感じている
親子の寒さに対する認識について調査した結果、お母さんの半数以上の55.7%が「子どもは暑がりだ」と思っていることがわかりました。子どもに対して「冬に寒いと感じたことがありますか」と質問したところ、「いつも感じている」が46.7%、「大抵感じている」が36.7%、「たまに感じている」が15.3%と、冬に寒さを感じている子どもが98.7%もいることがわかりました。
では、過ごす時間が長い学校で、寒さを感じることはあるのでしょうか。「学校で寒いと感じたことはありますか。」と質問したところ、98.7%の学校が、エアコンやストーブ等の暖房設備が設置されているのにも関わらず、74.%の子どもが寒さを感じていることから多くの子どもが“寒がりキッズ”であることが調査結果からうかがえました。
②子どもの低体温化。
「朝起きた時」「登校する時」など、身体が目覚める前は寒さを強く感じている
早稲田大学人間科学学術院教授の前橋明先生は、登園しても遊ばずにじっとしている子どもや、集中力に欠けて落ち着きのない子どもの増加が保育現場で問題になり、その問題を解明するために、子どもの体温について調査を行ってきました。すると、36度未満の低体温の子どもが増えており、体温調節のうまくできていない子どもの存在が懸念されました。そこで、今回、ユニクロでも、お子さんの平熱について調査をしました。その結果、36.0度台を下回る「低体温児」が14.3%もいることがわかりました。
子どもたちはどんな時に寒さを感じているのか、子どもを対象に「1日のうちで寒いと思う時はどんな時ですか」と質問したところ、最も多かったのは「朝起きた時」83.7%、次いで「登校する時」61.3%と、目覚めてから時間があまり経過していない、身体が動き始める時間帯に特に寒さを感じているようでした。
③22時以降に寝る子どもが3割以上。増える子どもの生活リズムの夜型化。
低体温の子どもが増加するのは、夜型生活の子どもが増えていることが一つの原因だと、早稲田大学の前橋先生は指摘しています。そこで、お母さんに対して子どもの起床時刻や就寝時刻について質問しました。
調査の結果、就寝時刻を22時以降に寝ている子どもは平日に21.3%、休日になると33.3%と、平日は5人に1人が、休日は3人に1人が夜型生活をしていることがわかります。前橋先生は、「体温リズムを戻すためには、朝は6時台には起きて、夜は9時までには寝ることが大事」ですと推奨しています。
④子どもが寒いと言ったときの対策方法は、「衣類を重ね着させる」62.0%
では、具体的にお母さんたちは子どもが寒いと言った時にどのような対策をしているのでしょうか。最も多かったのは「衣類を重ね着させる」62.0%、次いで「暖房をつける」57.7%、「マフラーや手袋などを使う」57.3%と、お母さんたちは厚着させることで対策をする傾向のあることがうかがえました。厚着をさせようと思う時は、「天気予報を見て」76.0%という結果になりました。
⑤寒がりキッズと暑がりキッズの「寒さあるある」。
寒いと活動的でなくなる!?寒がりキッズは、「外に出たくない」し「手を洗いたくない」
暖房のある学校にいる時でも寒さを感じやすい「寒がりキッズ」と寒さをあまり感じていない「暑がりキッズ」では、どのような違いがあるのでしょうか。
寒さを感じた時の実体験でどんな違いがあるのかを比較したところ、寒がりキッズは寒さを感じると「外に出たくない」35.9%、「手を洗いたくない」35.0%、「トイレに行くのを我慢してしまう」15.2%と活動的でなくなっていることがうかがえます。
「厚着」をすると動きづらくて運動しづらい
「厚着」による動きづらさが引き“起こす寒がりスパイラル”で低体温につながる可能性も
次に寒さを感じた時の対応の違いを調べました。最も差が大きかったのは、「厚着をする」で、寒がりキッズの40.4%に対して、暑がりキッズは22.1%と、寒がりキッズは18.3%も多く寒さを感じると厚着していることがわかります。また、次に差が大きかったのは「外に出ない」でした。寒がりキッズは、暑がりキッズに対して13.2%も「外に出ない」子どもが多いようです。寒がりキッズは、寒いと厚着をして、活動的でなくなる傾向がみられました。
学校での寒さ対策で最も多かった「厚着」、子どもたちは厚着をしたときに嫌だと感じることがあるかを聞いたところ、寒がりキッズも暑がりキッズも最も多い半数以上が、厚着をすると「動きづらくて、運動しづらい」と感じているようです。寒がりキッズの多くは、寒いから厚着をする、厚着をすると動きづらくなり運動しない、運動しないから体温が上がらず寒いというスパイラルに陥っているのかもしれません。
運動の妨げにならず、薄着でも暖かさをサポートしてくれ、速乾性のある高機能下着を活用することも、対策の一つとして考えられます。
⑥キッズに直接インタビュー「厚着は邪魔」「雪の日は7枚重ね着をした」
「先生が暑がりでエアコンの設定温度が低い!」など、本音を聞いてみました
調査の結果をうけ、久我山幼稚園と学童に通う5歳児から8歳児(年少~小学3年生)13名に寒さ対策についてインタビューをしました。54年ぶりに11月に東京に初雪が降った週に実施したため、暖房を完備している学校や園でも寒いと感じる子どもは多く、寒さ対策としては厚着が中心でした。中にはホッカイロをお腹に貼っている子や、雪の日には6~7枚も重ね着をしたことがある子どももいました。厚着することにより、「帰りに荷物になってしまうからランドセルに入らない」や「荷物になるから厚着したくない」等の声が多くありました。
寒いと感じるエピソードを聞いてみると、「窓際の席は換気の時間が寒くていやだ」や、「先生が暑がりで、動いている先生がエアコンの設定温度を低くするから、座っている私たちは寒いんだ」というエピソードも聞けました。それでも久我山幼稚園の子どもたちに「寒い日は好きですか?」と尋ねると、「雪で遊べるから大好き!」と元気いっぱいに回答してくれました。
■「子どもの体温異常と低体温」
~前橋明先生(早稲田大学人間科学学術院教授/医学博士)コメント~
実は低体温児の増加はここ最近の問題ではありません。昭和の終わりから保育や教育の現場で問題になっていました。遊ばずにじっとしている子や、集中力に欠ける子、キレやすい子、落ち着かない子が目につくようになり、体温を調べてみたところ、低体温の子どもたちが増えていたのです。今回の調査結果でも、小学生の14.3%が、平熱が36度を下まわる低体温であることがわかりました。個人差もあるため、だいたい5%くらいは低体温の子どももいるものですが、それを上まわる14.3%は、多い数字と言ってよいでしょう。
こうした、低体温など体温調節のしにくい子どもが増えている背景には、夜型生活が原因の一つだと考えています。今回の調査でも、22時以降に寝る子どもが21.3%、休日には33.3%もいて、また平日でも9時以降に起きる遅起きの子どももいることがわかりました。
夜型生活の中で、子どもたちが睡眠リズムを乱していくと、食が進まなくなり、欠食や排便のなさを生じていき、本来ヒトがもっている生体リズムを崩してしまいます。夜中の0時頃になると「ゆっくり休めよ」と、メラトニンという成長ホルモンの一つが分泌のピークを迎え、体温が下がります。明け方になると、元気や意欲を引き出すβ−エンドルフィンやコルチゾール等のホルモンが分泌のピークを迎え、「朝だぞ、元気を出せよ」と、体温を上げ、動けるようにしてくれます。遅寝・遅起きで生活リズムが乱れると、これらのホルモンの分泌時間帯も後ろへずれ込み 、午前中は低体温のまま、寝ているのと同じ状態とで、ぼーっとしたり不機嫌な状態になり、体温が高くなるのは夜になってからで、夜はなかなか眠くなりません。 夜ぐっすり寝られず動き回る……と、生活リズムは悪循環に陥ります。
体温リズムを元に戻すには、体温調節に関わる自律神経を鍛えることが重要です。筋肉運動をして熱を生み出す産熱や、汗をかいてオーバーヒートしている熱を放散する放熱の経験が大切です。まず、朝太陽の光を子どもに浴びさせてしっかり目覚めさせることと、日中の運動が大事です。特に午後4時前後の放課後の時間帯は、最も体温が高まった状態で、とても動きやすくなる時間帯で、私は「あそびや学びのゴールデンタイム」と呼んでいます。自分の興味や関心のあるものを見つけて、それらに熱中して、時を忘れて遊び込む時間帯で、子どもたちは遊びの経験でグーンと伸びるのです。このゴールデンタイムと言われる放課後の時間帯に、外の空気を吸って、太陽を浴びることが大事なのです。そのためには、日中の運動を妨げないよう、厚着をさせずに、動きやすい伸縮性のある衣服を着用させること。また、冬に向けての寒い朝の活動を促すために、運動の妨げにならず、暖かさをサポートしてくれる高機能下着を活用してもいいと思います。
【プロフィール】
早稲田大学人間科学学術院教授
米国ミズーリー大学大学院で修士(教育学)、岡山大学医学部で博士(医学)。倉敷市立短期大学教授、米国ミズーリー大学客員研究員、米国バーモント大学客員教授を経て、現在、早稲田大学人間科学学術院教授。昨年は台湾の国立体育大学にて客員教授を任命。
乳幼児期からの睡眠時間や朝食・排便、体温、運動量などを、体系的に調査・測定・分析することにより、子どもたちの抱える心身の問題とその原因を明確にしていく研究を行っている。赤ちゃんからお年寄りまで、障害をもつ・もたないにかかわらず、だれもが心身ともに健やかな状態で、いきいきとした暮らしが実現できるような社会のしくみづくりを研究している。
■薄着で暖かくて動きやすい、賢い服の着こなし方
ポイント① 機能性インナーを着る
おすすめはヒートテックなどの発熱、保温性に優れた機能性インナーを肌着に着ることです。ヒートテックはドライ機能を備えているので、多少の汗をかいても快適に過ごすことができます。
ポイント② 暖かい空気を保持する層をつくる
寒さ対策には、温かい空気をカラダの近くにためておくことが大事です。服と服の間に空気層(エアポケット)をつくり、暖かい空気をため込むことで保温性が高まります。フリースやニットなどのアイテムが最適です。
ポイント③ 冷たい風をシャットアウトするアウターを着る
アウターには暖かい空気を逃さないよう、風を通しにくいアイテムを着るとよいでしょう。ライトウォームパデットパーカは風を通しにくいだけでなく、暖かい空気を保持するダウンジャケットのような機能も期待できるため、お勧めです。
■冬を快適にするヒートテック
ユニクロキッズでは、2011年より子どもたちが寒い冬でも暖かく快適に過ごせるようにヒートテックを展開しています。
今年のヒートテックの進化のポイントは稀少な美容ケアオイルとして世界中で人気の『アルガンオイル』を配合したこと。アルガンオイルを繊維に練り込むことで、ヒートテック史上最高のなめらかさを実現しました。
*ベビーのヒートテックはアルガンオイルを配合していません。
■ヒートテックの特長
*ベビーのヒートテック商品特長は多少変動することがあります
■とにかく軽い!ライトウォームパデットパーカ
冬でも外で遊ぶキッズにぴったりの一枚です。中綿入りの防寒アウターで、ダウンのような暖かさと軽さが魅力的です。子どもが安全で過ごせるように、リフレクタープリント付きで夜道も安心。又、脱ぎ着のストレスを減らす工夫し子どもの手でも閉めやすいフロントジッパーの補助パーツつき。さらに自宅で手洗いもできます。ママと子ども両方が気軽な一枚です。
■商品情報サイト
KIDS http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/lineup/kids/
BABY http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/heattech/baby/
■防寒商品ラインナップ
【調査概要:定量調査】
■表題:冬の防寒対策に関する意識調査
■調査主体:株式会社ユニクロ
■調査実施機関:株式会社マクロミル
■調査方法:アンケート調査(インターネット調査による)
■調査期間:2016年11月26日~2016年11月27日
■調査対象:小学生のお子さんとそのお母さん300組
【調査概要:定性調査】
■表題:冬の防寒対策に関する意識調査
■調査主体:株式会社ユニクロ
■協力園:久我山幼稚園
■調査方法:グループインタビュー
■調査期間:2016年11月29日
■調査対象:5歳児(年長)~8歳児(小学校3年生) 計13名
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