築64年の昭和レトロ団地を、学生の手で建設当時の姿に可能な限り復元し、当時の暮らしを体験しながら、評価・研究するプロジェクトを開始!
~大阪府住宅供給公社と関西大学が研究委託契約を締結~
■本研究委託の目的
公社が豊津団地の住戸を関西大学へ賃貸し、学生の居住実験による研究・報告を求め、豊津団地のストック活用の基礎資料とします。
■研究委託の概要
研究題目:豊津団地の居住実験による標準設計50B型(※1)住戸プランの現代的評価および自主改修による活用
方法にかかる研究
対象団地:豊津団地
研究対象住戸:2戸
研究担当者:関西大学 環境都市工学部建築学科 岡 絵理子 教授
研究期間:2016年9月15日~2017年3月31日
研究内容:
(1)学生による居住実験を実施し、完成当時(1952年)の住戸プランの居住空間としての利便性や問題点、住 み心地などについて現代的評価・研究を行い、豊津団地のストック活用の参考となる資料の作成やデータの 収集を行います。
(2)大規模なリフォームに頼らず学生自ら室内建材や設備を可能な限り再利用し、建設当時の姿に復元させる 過程で、公社が今後DIY(※2)メニューを発展していく上で有用となるDIYのコンセプト提案、ノウ
ハウの研究、および課題の整理などを行います。
(※1)標準設計とは、建設省が定めた戦後期の集合住宅建設における標準的な仕様。 1951年(昭和26年)に作られた、ダイニング・キッチン(DK)採用が大きな特徴の「51C型」が有名。豊津団地の「50B型」は1950年(昭和25年)に作られた標準設計のことを指し、約12坪の室内に6畳・4.5畳の和室と台所を配置した設計となっています。(住戸内に浴室はなく、豊津団地の場合は住棟の1階にある共同浴場を現在も使用している。) (※2)Do It Yourselfの略。借主(入居者)自らの手で部屋の改修等を行うこと。 |
■「豊津団地」概要
所在地:吹田市円山町12-29、35
総戸数:56戸
構造・階建:鉄筋コンクリート造・4階建(エレベーター無し)
間取り・専有面積 :2DK・31.86m2~36.71m2
完成年:1952年(昭和27年) ※公社の前身である財団法人大阪府住宅協会が建設
交通:阪急千里線「豊津」駅より徒歩約6分、同「関大前」駅より徒歩約7分
■会社概要
商号:大阪府住宅供給公社
所在地:〒541-0042 大阪市中央区今橋2丁目3番21号
代表者:理事長 佐野 裕俊
設立:1965年(昭和40年)11月
事業内容:賃貸住宅の管理事業、宅地管理事業、府営住宅の指定管理業務等
基本金:3,100万円(全額大阪府出資)
URL:http://www.osaka-kousha.or.jp/
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