【EARTH+GALLERY】長崎県波佐見町HASAMIコンプラプロジェクト『次の日常を、考える』陶磁器の町、長崎県波佐見町のアーティストたちによる展示イベント
■期間:2016年12月22日(木)〜12月25日(日)■会場:EARTH+GALLERY
長崎県波佐見町HASAMIコンプラプロジェクト
『次の日常を、考える』
陶磁器の町、長崎県波佐見町のアーティストたちによる展示イベント
インスタレーションはじめ、不要陶器を再燃焼し新たに生まれる作品「サイネンショー」展示、期間中不要になった陶器を持参すると作品と交換できる交換会(限定20個)や、波佐見焼の分業工程を食で表現するフードイベント開催いたします
■期間:2016年12月22日(木)〜12月25日(日)
■会場:EARTH+GALLERY
『次の日常を、考える』
陶磁器の町、長崎県波佐見町のアーティストたちによる展示イベント
インスタレーションはじめ、不要陶器を再燃焼し新たに生まれる作品「サイネンショー」展示、期間中不要になった陶器を持参すると作品と交換できる交換会(限定20個)や、波佐見焼の分業工程を食で表現するフードイベント開催いたします
■期間:2016年12月22日(木)〜12月25日(日)
■会場:EARTH+GALLERY
株式会社アースプラス(東京都江東区木場/代表取締役:松尾直樹)は、長崎県波佐見町の地方創生事業「HASAMIコンプラプロジェクト」に参画し、運営するEARTH + GALLERY (アースプラスギャラリー/東京都江東区木場)にて、2016年12月22日(木)〜12月25日(日)の期間、「次の日常を、考える」をテーマに、展示・イベントを開催いたします。
プロジェクトの発起人である長崎県波佐見町で生まれ育った3人のアーティスト、松尾栄太郎、山口陽介、馬場匡平が、そこにいる人々と共に完成させるインスタレーション作品を制作、展示。人と器、そして自然の美しい部分とそうでない部分によって生成される、生きている跡、記録を展示。このプロジェクトに賛同した陶芸家松井利夫は、不要陶器を穴窯で廃材を燃料に約1300度の高温で焼成し、溶けて原型をとどめないものや、歪んで器同士が引っついたり、下絵が流れたりと様々な「窯変」によって生まれ変わった器の数々「サイネンショー」を展示販売。また期間中、来場者が不要になった陶器を持参すると、サイネンショーの作品1つと交換できる「サイネンショーと器の交換会」(限定20個)を実施。
波佐見焼はひとりの職人がひとつのモノを作り上げるのではなく、分業制。器の原型ともなる「石膏型」を作る人、その型をもとに「生地」を作る人など複数の工程をチームワークでできる器。その分業制をフードアーティスト田中真紀子が、フルコースディナーにして料理で表現し、12月23日(金)19時より10名様限定 お一人様5,000円(税込)でご提供いたします。また田中真紀子の出身地である富山県のおいしい食材と波佐見町の食材をサンドイッチではさんで交流するワークショップ「サンドイッチジャーニー」を12月23日(金)13時と15時からの2回、各回15名様限定 お一人様3,800円(税込)にて開催いたします。
会場には、職人の撮影をライフワークとしているカメラマン山下千絵による波佐見焼職人たちの想いを映し出す写真やコンプラ灯篭とみかん箱の灯りのインスタレーション作品写真を展示販売。
展示期間:2016年12月22日(木)~12月25日(日)open 11:00/close 19:00
会場 :EARTH+GALLERY
URL :http://earth-plus.net/
所在地 :〒135-0042 東京都江東区木場3丁目18-17-1F
(2F gallery COEXIST-TOKYO)
アクセス :木場駅3番出口から徒歩6分/門前仲町駅1番出口から徒歩10分
TEL :03-5809-9949
◾HASAMIコンプラプロジェクトについて
長崎県波佐見町は、長崎県中央北部に位置し、佐賀県有田町・武雄市・嬉野市・佐世保市・川棚町と隣接する県境の町。伝統産業である窯業「波佐見焼」と農業を中心に継承されている地域文化があることで、世代間を超えた地域のコミュニティーが根強く残っています。少子化社会の時代が到来した現代において、これからの町の担い手となる若手人材が立ち上がり、地方における危機的状況を克服するべく地方の先陣を切って独自で地方創生に取り組んできた町であり、今ではHASAMIという地域ブランド名を確立し、観光事業にも波及効果が出てきています。
後継者となる若者、職人の減少という波佐見産業の次世代への危機感に対し、現代アーティスト・松尾栄太郎、庭人・山口陽介、波佐見焼ブランドマネージャー・馬場匡平が立ち上がり、HASAMIコンプラプロジェクトを発足。株式会社アースプラスはその活動を広く伝える広報として参画。
このプロジェクト名にもある「コンプラ瓶」とは、19世紀に海外輸出用の酒や醤油を入れる瓶のこと。表に「JAPANSCH ZAKI(日本の酒)」もしくは「JAPANSCH SOYA(日本の醤油)」とオランダ語で染付された特徴的な形状で、輸出にも耐え得る強度と機能美を備えたこの瓶を波佐見で量産していました。長崎を通じてインドネシアやオランダなど欧州各国へ輸出され、ロシアの文豪トルストイもコンプラ瓶を一輪挿しとして使っていたと言われており、今ではコンプラ灯篭として姿を変え楽しまれています。波佐見で生まれ、世界中で愛された「コンプラ瓶」をプロジェクトのシンボルとして、外側(器と地方)という立場から、様々なジャンルの専門家の総合力で、波佐見焼だけでなく、日本全国の地方産業が発展するように、アートという視点で新たな価値を提案していきます。
その活動は、メンバーである現代アーティスト松尾栄太郎が、陶芸家松井利夫を招聘し、使われなくなった器を焼成し、溶けて原型をとどめないものや、歪んで器同士が引っついたり、下絵が流れたりと様々な「窯変」によって生まれ変わった器の数々を展示する活動「サイネンショー」。
松尾栄太郎×波佐見焼ブランドマネージャー・馬場匡平は、使い捨ての紙コップ・紙皿を焼き物で表現し、「使い捨てることの矛盾」訴えます。
松尾栄太郎×庭人・山口陽介は、光る飛び石に着手し、2016年度シンガポールガーデニングショーで見事金賞を受賞しました。また、波佐見焼の未来を担う波佐見高校美術工芸科とカメヤマキャンドルハウスによる、コンプラ灯篭とみかん箱を使った灯りのインスタレーションを波佐見町のシンボルとなる場「やきもの公園」にて実施し、幅広い活動を行っています。
2017年春には、江戸時代に実在していた「金富良(コンプラ)社」を設立予定。「コンプラ」とはポルトガル語で仲買人を意味するコンプラドール(Comprador)に由来し、コンプラ商人は日本と諸外国との間に立ち、あらゆる物品の輸出入を担うことで国際化に大きく貢献したとされています。かつて金富良社が日本と世界を繋いだように、現代における仲買人として、行政と民間、地方と都市、日本と世界、過去と未来、あらゆる関係を取り持ち、優れた文化・価値観を流通する存在でありたいと考えます。町の文化を絶やすことなく新しい時代へと挑戦していくために、個性を集結させた民間主導の活性化集団を結成し、次世代へと地域コミュニティーを繋げ、町の文化産業を新たな時代へ発信して行きます。このプロジェクトの活動は、アートの視点で地方と地方をつなぐWEBメディア『ソトガワ美術館』を2016年12月22日より新たに立ち上げ発信していきます。アートジャーナリストや職人の想いを撮り続けるカメラマン、地方の食を発信するフードアーティスト、町を照らすキャンドルイベントを推進するキャンドルアドバイザーなど、各領域で活躍する専門家の他、波佐見地域おこし協力隊から全国の地域おこし協力隊へと広げ、幅広い視点で、地方にある「美」を発信。また地方と地方の産業をつなぎ、交流し、新たな価値を創造していきます。
️■作家紹介
『サイネンショー』
陶芸家松井利夫 / 波佐見高校美術工芸科
陶芸家松井利夫は、陶磁器が大量生産され死蔵品が溢れ返る現状への危機感をもち、そして中古陶磁器の再生法の模索として、家庭で使われなくなった不要陶器を回収し、再び窯に入れて再焼成したものを作品として提示することで継続的な東北の手仕事支援をする活動を行う。波佐見焼を中心とした不要陶器を、穴窯で廃材を燃料に約1300度の高温で焼成。溶けて原型をとどめないものや、歪んで器同士が引っついたり、下絵が流れたりと様々な「窯変」によって生まれ変わった器の数々。趣味や流行によって消費されるもの作りではなく、新しいものをつくるための仕組みから作り直さなければならない。器を提供する人、釜を焚く人、購入する人など、それぞれの形で参加することでいつの間にか、みんなが作家となる。その豊かな意識改革こそ、サイネンショーの真髄である。
陶芸家/松井 利夫
大阪府生まれ。'80年京都市立芸術大学陶磁器専攻科修了後、イタリア政府給費留学生として国立ファエンツァ陶芸高等教育研究所に留学。エトルリアのブッケロの研究を行う。帰国後、沖縄のパナリ焼、西アフリカの土器、縄文期の陶胎漆器の研究や再現を通して芸術の始源の研究を行う。近年はArt&Archaeology Forumを立ち上げ芸術と考古学の領域融合の研究を重ねる。京都造形芸術大学教授、国際陶芸アカデミー会員。
第40回ファエンツァ国際陶芸コンクールグランプリ(イタリア)、第14回カルージュ国際陶芸ビ
エンナーレARIANA大賞(スイス)、第29回京都美術文化賞など受賞多数。
波佐見高校美術工芸科
■『次の日常を、考える』インスターレション
松尾栄太郎・山口陽介・馬場匡平
現代アーティスト/ 松尾栄太郎 「矛盾と時間」
長崎県波佐見町で陶磁器家系に生まれ育ち、版画家井田照一のアシスタントを経て作家活動を開始した松尾栄太郎は、紙から多様な表現を生み出すアーティスト。松尾栄太郎の制作は、立体(彫刻)と平面(版画)、人工と自然、歴史と瞬間という様々な矛盾を解消しようとする行為であり、陶磁器から美術、土、彫刻へと進み、そして「版画」という複製可能な技術を、意味において反転させ、複製品を素材としてオリジナル作品を生むことを試み、「矛盾と時間」をテーマに制作。
庭人/ 山口陽介 「庭とともに育つ」
長崎県波佐見町生まれ。高校卒業後、京都の庭師の元で作庭を修行し、ガーデニングを学ぶためイギリスに渡る。王立植物園KEW内の日本庭園を担当しつつ、イギリスの生活に根ざしたガーデニングを学ぶ。帰国後、地元波佐見町にて植木屋の二代目として造園業を営む。煎茶道方円流師範。ガーデニングワールドカップ、シンガポールガーデンフェスティバルを始め国内外で数々の受賞歴をもつ日本を代表する庭師。自然との共存、自然への深い理解から山口陽介は、庭師ではなく、庭とともに育つ、ただの人でありたい。という。
波佐見焼ブランドマネージャー/馬場匡平 「ものはら」
波佐見町発ブランド「HASAMI」を展開する「マルヒロ」でブランドマネージャーとして伝統産業を引き継ぐ馬場匡平は、国やジャンルを超えたものづくりをすること、世界中の人に波佐見焼を使ってもらうことを目指し、「ものはら」プロジェクトとしてくらわんかコレクションや青磁コレクションを発表。登り窯のそばにある、焼き損ないの製品を捨てる場所のことを「ものはら」といい、焼き物の地層ができ、積み重ねられた歴史と伝統技術の上に今があることを教えてくれる。
■『波佐見焼 伝統ある分業工程を守る職人を撮る』写真展
山下千絵
波佐見焼の伝統ある分業工程における職人たちを撮影。職人の仕事だけでなく気持ちや内面を写真で表現。
カメラマン/山下千絵
長崎県出身同志社大学経済学部卒業。大学在学中より写真を始める。2006年カメラマン白根正治に師事。独立後は雑誌・書籍・CMなどで活動。めまぐるしく変わる現代社会において、いつの時代にも変わらない物事の本質を写真で捉えることを目指す。「職人」の撮影をライフワークとし、モノの裏側にある製作者の気持ちや人物の内面を写真で表現するカメラマン。「なにげない日常のきらめきをかたちに残す」をモットーに近年出張での家族写真・ポートレート撮影も行なう。
■『波佐見焼を食す。』伝統ある分業工程を食で表現。フードイベント
フードアーティスト 田中真紀子
波佐見焼の伝統ある分業工程「陶土」「型」「生地」「陶液」「窯」そして「原点」を、波佐見町の食材をふんだんに使い、表現するフルコース料理を提供。分業を支える人たちの想いと技術か重なり、よい器ができる。それが未来へ繋がる大切なものであり、波佐見のプライドであるという想いを込めてフルコースで表現します。
富山県出身の田中真紀子は、富山の食材をパンに挟んで食べる「サンドイッチジャーニー」を主催し活動。今回は、富山県と波佐見町がパンの中でコラボレーションする「波佐見町✖富山県サンドイッチジャーニー」を23日に実施予定。
栄養士・フードディレクター/田中真紀子
大学で栄養士を取得後、フリーランスの栄養士として企業へのレシピ提供・商品開発のほか、書籍・雑誌・WEBサイトでのフードコーディネートや様々な食空間の演出、キャスティングディレクションに携わりながら、五感をくすぐる演出を一からプランニングし表現するフード創作活動を展開。近年では、食を介したコミュニティースペースの運営に携わりながら富山の地域と人、食の魅力を伝えるべく、富山と他県を結びながら食文化の普及活動を開始。
プロジェクトの発起人である長崎県波佐見町で生まれ育った3人のアーティスト、松尾栄太郎、山口陽介、馬場匡平が、そこにいる人々と共に完成させるインスタレーション作品を制作、展示。人と器、そして自然の美しい部分とそうでない部分によって生成される、生きている跡、記録を展示。このプロジェクトに賛同した陶芸家松井利夫は、不要陶器を穴窯で廃材を燃料に約1300度の高温で焼成し、溶けて原型をとどめないものや、歪んで器同士が引っついたり、下絵が流れたりと様々な「窯変」によって生まれ変わった器の数々「サイネンショー」を展示販売。また期間中、来場者が不要になった陶器を持参すると、サイネンショーの作品1つと交換できる「サイネンショーと器の交換会」(限定20個)を実施。
波佐見焼はひとりの職人がひとつのモノを作り上げるのではなく、分業制。器の原型ともなる「石膏型」を作る人、その型をもとに「生地」を作る人など複数の工程をチームワークでできる器。その分業制をフードアーティスト田中真紀子が、フルコースディナーにして料理で表現し、12月23日(金)19時より10名様限定 お一人様5,000円(税込)でご提供いたします。また田中真紀子の出身地である富山県のおいしい食材と波佐見町の食材をサンドイッチではさんで交流するワークショップ「サンドイッチジャーニー」を12月23日(金)13時と15時からの2回、各回15名様限定 お一人様3,800円(税込)にて開催いたします。
会場には、職人の撮影をライフワークとしているカメラマン山下千絵による波佐見焼職人たちの想いを映し出す写真やコンプラ灯篭とみかん箱の灯りのインスタレーション作品写真を展示販売。
展示期間:2016年12月22日(木)~12月25日(日)open 11:00/close 19:00
会場 :EARTH+GALLERY
URL :http://earth-plus.net/
所在地 :〒135-0042 東京都江東区木場3丁目18-17-1F
(2F gallery COEXIST-TOKYO)
アクセス :木場駅3番出口から徒歩6分/門前仲町駅1番出口から徒歩10分
TEL :03-5809-9949
◾HASAMIコンプラプロジェクトについて
長崎県波佐見町は、長崎県中央北部に位置し、佐賀県有田町・武雄市・嬉野市・佐世保市・川棚町と隣接する県境の町。伝統産業である窯業「波佐見焼」と農業を中心に継承されている地域文化があることで、世代間を超えた地域のコミュニティーが根強く残っています。少子化社会の時代が到来した現代において、これからの町の担い手となる若手人材が立ち上がり、地方における危機的状況を克服するべく地方の先陣を切って独自で地方創生に取り組んできた町であり、今ではHASAMIという地域ブランド名を確立し、観光事業にも波及効果が出てきています。
後継者となる若者、職人の減少という波佐見産業の次世代への危機感に対し、現代アーティスト・松尾栄太郎、庭人・山口陽介、波佐見焼ブランドマネージャー・馬場匡平が立ち上がり、HASAMIコンプラプロジェクトを発足。株式会社アースプラスはその活動を広く伝える広報として参画。
このプロジェクト名にもある「コンプラ瓶」とは、19世紀に海外輸出用の酒や醤油を入れる瓶のこと。表に「JAPANSCH ZAKI(日本の酒)」もしくは「JAPANSCH SOYA(日本の醤油)」とオランダ語で染付された特徴的な形状で、輸出にも耐え得る強度と機能美を備えたこの瓶を波佐見で量産していました。長崎を通じてインドネシアやオランダなど欧州各国へ輸出され、ロシアの文豪トルストイもコンプラ瓶を一輪挿しとして使っていたと言われており、今ではコンプラ灯篭として姿を変え楽しまれています。波佐見で生まれ、世界中で愛された「コンプラ瓶」をプロジェクトのシンボルとして、外側(器と地方)という立場から、様々なジャンルの専門家の総合力で、波佐見焼だけでなく、日本全国の地方産業が発展するように、アートという視点で新たな価値を提案していきます。
その活動は、メンバーである現代アーティスト松尾栄太郎が、陶芸家松井利夫を招聘し、使われなくなった器を焼成し、溶けて原型をとどめないものや、歪んで器同士が引っついたり、下絵が流れたりと様々な「窯変」によって生まれ変わった器の数々を展示する活動「サイネンショー」。
松尾栄太郎×波佐見焼ブランドマネージャー・馬場匡平は、使い捨ての紙コップ・紙皿を焼き物で表現し、「使い捨てることの矛盾」訴えます。
松尾栄太郎×庭人・山口陽介は、光る飛び石に着手し、2016年度シンガポールガーデニングショーで見事金賞を受賞しました。また、波佐見焼の未来を担う波佐見高校美術工芸科とカメヤマキャンドルハウスによる、コンプラ灯篭とみかん箱を使った灯りのインスタレーションを波佐見町のシンボルとなる場「やきもの公園」にて実施し、幅広い活動を行っています。
2017年春には、江戸時代に実在していた「金富良(コンプラ)社」を設立予定。「コンプラ」とはポルトガル語で仲買人を意味するコンプラドール(Comprador)に由来し、コンプラ商人は日本と諸外国との間に立ち、あらゆる物品の輸出入を担うことで国際化に大きく貢献したとされています。かつて金富良社が日本と世界を繋いだように、現代における仲買人として、行政と民間、地方と都市、日本と世界、過去と未来、あらゆる関係を取り持ち、優れた文化・価値観を流通する存在でありたいと考えます。町の文化を絶やすことなく新しい時代へと挑戦していくために、個性を集結させた民間主導の活性化集団を結成し、次世代へと地域コミュニティーを繋げ、町の文化産業を新たな時代へ発信して行きます。このプロジェクトの活動は、アートの視点で地方と地方をつなぐWEBメディア『ソトガワ美術館』を2016年12月22日より新たに立ち上げ発信していきます。アートジャーナリストや職人の想いを撮り続けるカメラマン、地方の食を発信するフードアーティスト、町を照らすキャンドルイベントを推進するキャンドルアドバイザーなど、各領域で活躍する専門家の他、波佐見地域おこし協力隊から全国の地域おこし協力隊へと広げ、幅広い視点で、地方にある「美」を発信。また地方と地方の産業をつなぎ、交流し、新たな価値を創造していきます。
️■作家紹介
『サイネンショー』
陶芸家松井利夫 / 波佐見高校美術工芸科
陶芸家松井利夫は、陶磁器が大量生産され死蔵品が溢れ返る現状への危機感をもち、そして中古陶磁器の再生法の模索として、家庭で使われなくなった不要陶器を回収し、再び窯に入れて再焼成したものを作品として提示することで継続的な東北の手仕事支援をする活動を行う。波佐見焼を中心とした不要陶器を、穴窯で廃材を燃料に約1300度の高温で焼成。溶けて原型をとどめないものや、歪んで器同士が引っついたり、下絵が流れたりと様々な「窯変」によって生まれ変わった器の数々。趣味や流行によって消費されるもの作りではなく、新しいものをつくるための仕組みから作り直さなければならない。器を提供する人、釜を焚く人、購入する人など、それぞれの形で参加することでいつの間にか、みんなが作家となる。その豊かな意識改革こそ、サイネンショーの真髄である。
陶芸家/松井 利夫
大阪府生まれ。'80年京都市立芸術大学陶磁器専攻科修了後、イタリア政府給費留学生として国立ファエンツァ陶芸高等教育研究所に留学。エトルリアのブッケロの研究を行う。帰国後、沖縄のパナリ焼、西アフリカの土器、縄文期の陶胎漆器の研究や再現を通して芸術の始源の研究を行う。近年はArt&Archaeology Forumを立ち上げ芸術と考古学の領域融合の研究を重ねる。京都造形芸術大学教授、国際陶芸アカデミー会員。
第40回ファエンツァ国際陶芸コンクールグランプリ(イタリア)、第14回カルージュ国際陶芸ビ
エンナーレARIANA大賞(スイス)、第29回京都美術文化賞など受賞多数。
波佐見高校美術工芸科
平成26年度から開設された、県内公立高校で初の美術系学科。絵画(油絵・日本画)、デザイン、陶芸の科目を多数学習する。また3カ年を通してデッサンを学び、美術系大学の進学に対応する専門的な内容に取り組んでいる。1~2年次で造形表現の基礎を身につけ、3年次では各専攻(絵画・デザイン・陶芸)に分かれ、より専門的な内容を学習する。HASAMIコンプラプロジェクトでは架空の会社「18金」を作り会社組織のように生徒たちがイベントの企画や再燃焼の作品に取り組む。
■『次の日常を、考える』インスターレション
松尾栄太郎・山口陽介・馬場匡平
現代アーティスト/ 松尾栄太郎 「矛盾と時間」
長崎県波佐見町で陶磁器家系に生まれ育ち、版画家井田照一のアシスタントを経て作家活動を開始した松尾栄太郎は、紙から多様な表現を生み出すアーティスト。松尾栄太郎の制作は、立体(彫刻)と平面(版画)、人工と自然、歴史と瞬間という様々な矛盾を解消しようとする行為であり、陶磁器から美術、土、彫刻へと進み、そして「版画」という複製可能な技術を、意味において反転させ、複製品を素材としてオリジナル作品を生むことを試み、「矛盾と時間」をテーマに制作。
庭人/ 山口陽介 「庭とともに育つ」
長崎県波佐見町生まれ。高校卒業後、京都の庭師の元で作庭を修行し、ガーデニングを学ぶためイギリスに渡る。王立植物園KEW内の日本庭園を担当しつつ、イギリスの生活に根ざしたガーデニングを学ぶ。帰国後、地元波佐見町にて植木屋の二代目として造園業を営む。煎茶道方円流師範。ガーデニングワールドカップ、シンガポールガーデンフェスティバルを始め国内外で数々の受賞歴をもつ日本を代表する庭師。自然との共存、自然への深い理解から山口陽介は、庭師ではなく、庭とともに育つ、ただの人でありたい。という。
波佐見焼ブランドマネージャー/馬場匡平 「ものはら」
波佐見町発ブランド「HASAMI」を展開する「マルヒロ」でブランドマネージャーとして伝統産業を引き継ぐ馬場匡平は、国やジャンルを超えたものづくりをすること、世界中の人に波佐見焼を使ってもらうことを目指し、「ものはら」プロジェクトとしてくらわんかコレクションや青磁コレクションを発表。登り窯のそばにある、焼き損ないの製品を捨てる場所のことを「ものはら」といい、焼き物の地層ができ、積み重ねられた歴史と伝統技術の上に今があることを教えてくれる。
■『波佐見焼 伝統ある分業工程を守る職人を撮る』写真展
山下千絵
波佐見焼の伝統ある分業工程における職人たちを撮影。職人の仕事だけでなく気持ちや内面を写真で表現。
カメラマン/山下千絵
長崎県出身同志社大学経済学部卒業。大学在学中より写真を始める。2006年カメラマン白根正治に師事。独立後は雑誌・書籍・CMなどで活動。めまぐるしく変わる現代社会において、いつの時代にも変わらない物事の本質を写真で捉えることを目指す。「職人」の撮影をライフワークとし、モノの裏側にある製作者の気持ちや人物の内面を写真で表現するカメラマン。「なにげない日常のきらめきをかたちに残す」をモットーに近年出張での家族写真・ポートレート撮影も行なう。
■『波佐見焼を食す。』伝統ある分業工程を食で表現。フードイベント
フードアーティスト 田中真紀子
波佐見焼の伝統ある分業工程「陶土」「型」「生地」「陶液」「窯」そして「原点」を、波佐見町の食材をふんだんに使い、表現するフルコース料理を提供。分業を支える人たちの想いと技術か重なり、よい器ができる。それが未来へ繋がる大切なものであり、波佐見のプライドであるという想いを込めてフルコースで表現します。
富山県出身の田中真紀子は、富山の食材をパンに挟んで食べる「サンドイッチジャーニー」を主催し活動。今回は、富山県と波佐見町がパンの中でコラボレーションする「波佐見町✖富山県サンドイッチジャーニー」を23日に実施予定。
栄養士・フードディレクター/田中真紀子
大学で栄養士を取得後、フリーランスの栄養士として企業へのレシピ提供・商品開発のほか、書籍・雑誌・WEBサイトでのフードコーディネートや様々な食空間の演出、キャスティングディレクションに携わりながら、五感をくすぐる演出を一からプランニングし表現するフード創作活動を展開。近年では、食を介したコミュニティースペースの運営に携わりながら富山の地域と人、食の魅力を伝えるべく、富山と他県を結びながら食文化の普及活動を開始。
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