摂り過ぎた塩分を海藻で摂らなかったことに!
~海藻シェアNo.1メーカー、海藻の機能性研究で明らかに~
海藻メーカーのカネリョウ海藻株式会社(本社:熊本県宇土市笹原町1544、代表取締役社長:髙木 良樹)は、株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:瀧本 陽介)の提供する郵送検査キット 減塩検定「シオチェック®」を活用したヒト介入試験を実施し、食塩摂取量の多い人において、1日に1回海藻を食べるだけで、食塩の体内への吸収抑制作用が期待できることを明らかにしましたので、お知らせ申し上げます。
■背景
現在、高血圧症などの生活習慣病の増加に伴い、国民医療費は増大しています。厚生労働省「国民健康・栄養調査(平成30年)」によると、現在わが国における高血圧症患者は1,000万人を超えている現状がございます。高血圧症の要因の一つに、食事からの食塩の過剰摂取が挙げられます。成人1日あたりの食塩摂取量は平均10.1g(男性:11.0g、女性:9.3g)で、厚生労働省の定める目標値(男性:7.5g以下、女性:6.5g以下)を大きく上回っています。高血圧状態が続くと、脳卒中などの脳血管疾患や心筋梗塞などの心疾患を引き起こします。死因の約25%は、高血圧症が起因しています。
また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための巣ごもり生活によるストレスや運動不足、デリバリー食品・インスタント食品などの塩分の多い食事の摂取回数の増加などにより、高血圧状態を呈する人が増加している現状もあります。弊社では、褐藻類であるワカメのひだ状の胞子葉であるメカブおよび同じく褐藻類で沖縄県で養殖されているモズクに着目し、1日に1回、朝・昼・夕のいずれかの食事で、かつ献立の一番最初に海藻を摂取したときに、1日に摂る食塩の体内吸収を抑える働きが期待されることを、ヒト介入試験により明らかにしました。
試験について
収縮期血圧(上の血圧)を1mmHg下げるための1日の減塩量は、1gであることがわかっています。食塩1gはひとつまみ分程度。食べ方や調理法を少し工夫して食塩の摂取量を減らすだけで降圧効果が期待でき、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを減らすことができると言われています。これまでに、海藻由来成分(アルギン酸)がナトリウムの排泄を促進するという報告はなされていますが、日本において日常的に食べられているメカブやモズクの生食による食塩吸収抑制作用は、全く研究されていません。そこで、健常成人において、メカブ又はモズクの生食摂取による食塩吸収抑制作用について検討を行いました。
方法
株式会社ヘルスケアシステムズより公募した健康成人女性90名(34~60歳、年齢 48.6±5.4歳)を3群に分け
ました。うち、試験を完遂した方は87名でした。
(A)メカブ摂取群(29名) (B)モズク摂取群(28名)(C)海藻非摂取群(30名)
普段の食事の中に、1週間毎日1日1回、朝・昼・夕のいずれかの食事で、かつ献立の中で一番最初に、メカブ35g又はモズク40gを食べてもらいました。試験食品からの塩分摂取量条件を統一するために、各試験食品の食塩量を統一しました※1。その他の食事については、一切、制限はしませんでした。試験の前後で早朝尿を採取して、郵送検査キット減塩検定「シオチェック®」 を用いて、1日の推定食塩摂取量を算出しました。
※1 メカブ: 35g(食塩相当量0.2g、食物繊維量0.93g)、モズク:40g(食塩相当量0.2g、食物繊維量0.93g)
*郵送検査キット 減塩検定「シオチェック®」とは*
株式会社ヘルスケアシステムズが提供する郵送検査キット「カラダチェック」シリーズの一つで、1日にどれくらいの量の塩を摂っているか、尿検査で簡単に調べることができます 。
■結果
1日あたりの食塩摂取量が中央値(8.56g)以上を超える被験者(メカブ摂取群:16名、モズク摂取群:14名、海藻非摂取群:13名)を抽出してサブグループ解析を行ったところ、試験前後で、1日の推定食塩摂取量がメカブ摂取群では0.7±0.3 g(p<0.05)、モズク摂取群では1.2±0.2 g (p<0.05)と、有意に減少しました(図)。
なお、海藻を食べない海藻非摂取群では、試験の前後で1日の推定食塩摂取量に有意な差はありませんでした。すなわち、食塩の摂取量が多い人において、1日に1回、食事の直前にメカブ又はモズクを食べるだけで1gの減塩ができることは、コロナ禍において増加している巣ごもり高血圧症対策の観点からも、有意義な結果であると考えます。
今後は、血圧が高めの方に対し、降圧効果があるのかどうかについて検証を行っていく予定です。
株式会社ヘルスケアシステムズ 研究開発部 石川 大仁 部長(理学博士)のコメント
今回の試験において、メカブやモズクを摂取することによって、食塩の体内への吸収抑制効果がある可能性が示唆されました。メカブやモズクに含まれるアルギン酸には、食塩を吸着し体内への吸収を抑える効果が報告されており、今回の試験結果もアルギン酸による効果が推測されます。1g減塩をすると収縮期血圧が1mmHg低下し、脳卒中のリスクを3.8%減少させるという報告もあり、非常に興味深い結果だと考えております。海藻摂取による生活習慣病予防効果について、今後の研究に期待しております。
株式会社ヘルスケアシステムズ
名古屋大学発ベンチャーとして学術的な知見に基づき、身近な食材や健康テーマに関係する郵送検査サービスを主力事業として展開している。これまで測定が難しかった検査項目を簡便に検査できる試薬の開発、東海地域の大手ものづくり企業との共同開発による高精度かつ安価な検査技術の実用化も行っている。郵送検査に加え、年間10万検体の受託検査の測定および臨床試験の実績を持つ。2018年グッドカンパニー大賞「新技術事業化推進賞」を受賞。経済産業省「地域未来牽引企業』および、中小企業庁「はばたく中小企業・小規模事業者」300社に選定されている。新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大が懸念される中、試験参加者を一堂に会さないで試験を行うために新たに試験参加者の管理および試験運用をオンラインで行う食品臨床試験の運用を開始した。
本社:〒464-0858 愛知県名古屋市千種区千種2-22-8 名古屋医工連携インキュベーター105
東京オフィス:〒105-0004 東京都港区新橋4‐6‐15 日新建物新橋ビル7F
業務:郵送検査事業、バイオマーカーの研究開発、機能性食品の臨床試験・受託研究、健康経営支援
URL: http://hc-sys.jp https://karadacheck.com
■会社概要
カネリョウ海藻株式会社
海藻シェア日本一!海藻の総合メーカーです。
代表者:代表取締役社長 髙木良樹
従業員数:414名 グループ計
事業内容:食品(主に海藻)の加工販売
ドライ加工、塩蔵加工、パッキング加工、もずく加工、めかぶ加工、 各種海藻加工販売
売上高:222億 2020年6月時点
所在地:〒 869 0402 熊本県宇土市笹原町 1544
営業所・工場:東京営業所 、 大阪営業所 、 仙台工場
ホームページ:http://kaneryo.co.jp/
通販サイト:https://okagesamanet.com/
現在、高血圧症などの生活習慣病の増加に伴い、国民医療費は増大しています。厚生労働省「国民健康・栄養調査(平成30年)」によると、現在わが国における高血圧症患者は1,000万人を超えている現状がございます。高血圧症の要因の一つに、食事からの食塩の過剰摂取が挙げられます。成人1日あたりの食塩摂取量は平均10.1g(男性:11.0g、女性:9.3g)で、厚生労働省の定める目標値(男性:7.5g以下、女性:6.5g以下)を大きく上回っています。高血圧状態が続くと、脳卒中などの脳血管疾患や心筋梗塞などの心疾患を引き起こします。死因の約25%は、高血圧症が起因しています。
また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための巣ごもり生活によるストレスや運動不足、デリバリー食品・インスタント食品などの塩分の多い食事の摂取回数の増加などにより、高血圧状態を呈する人が増加している現状もあります。弊社では、褐藻類であるワカメのひだ状の胞子葉であるメカブおよび同じく褐藻類で沖縄県で養殖されているモズクに着目し、1日に1回、朝・昼・夕のいずれかの食事で、かつ献立の一番最初に海藻を摂取したときに、1日に摂る食塩の体内吸収を抑える働きが期待されることを、ヒト介入試験により明らかにしました。
試験について
収縮期血圧(上の血圧)を1mmHg下げるための1日の減塩量は、1gであることがわかっています。食塩1gはひとつまみ分程度。食べ方や調理法を少し工夫して食塩の摂取量を減らすだけで降圧効果が期待でき、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを減らすことができると言われています。これまでに、海藻由来成分(アルギン酸)がナトリウムの排泄を促進するという報告はなされていますが、日本において日常的に食べられているメカブやモズクの生食による食塩吸収抑制作用は、全く研究されていません。そこで、健常成人において、メカブ又はモズクの生食摂取による食塩吸収抑制作用について検討を行いました。
方法
株式会社ヘルスケアシステムズより公募した健康成人女性90名(34~60歳、年齢 48.6±5.4歳)を3群に分け
ました。うち、試験を完遂した方は87名でした。
(A)メカブ摂取群(29名) (B)モズク摂取群(28名)(C)海藻非摂取群(30名)
普段の食事の中に、1週間毎日1日1回、朝・昼・夕のいずれかの食事で、かつ献立の中で一番最初に、メカブ35g又はモズク40gを食べてもらいました。試験食品からの塩分摂取量条件を統一するために、各試験食品の食塩量を統一しました※1。その他の食事については、一切、制限はしませんでした。試験の前後で早朝尿を採取して、郵送検査キット減塩検定「シオチェック®」 を用いて、1日の推定食塩摂取量を算出しました。
※1 メカブ: 35g(食塩相当量0.2g、食物繊維量0.93g)、モズク:40g(食塩相当量0.2g、食物繊維量0.93g)
*郵送検査キット 減塩検定「シオチェック®」とは*
株式会社ヘルスケアシステムズが提供する郵送検査キット「カラダチェック」シリーズの一つで、1日にどれくらいの量の塩を摂っているか、尿検査で簡単に調べることができます 。
■結果
1日あたりの食塩摂取量が中央値(8.56g)以上を超える被験者(メカブ摂取群:16名、モズク摂取群:14名、海藻非摂取群:13名)を抽出してサブグループ解析を行ったところ、試験前後で、1日の推定食塩摂取量がメカブ摂取群では0.7±0.3 g(p<0.05)、モズク摂取群では1.2±0.2 g (p<0.05)と、有意に減少しました(図)。
なお、海藻を食べない海藻非摂取群では、試験の前後で1日の推定食塩摂取量に有意な差はありませんでした。すなわち、食塩の摂取量が多い人において、1日に1回、食事の直前にメカブ又はモズクを食べるだけで1gの減塩ができることは、コロナ禍において増加している巣ごもり高血圧症対策の観点からも、有意義な結果であると考えます。
今後は、血圧が高めの方に対し、降圧効果があるのかどうかについて検証を行っていく予定です。
株式会社ヘルスケアシステムズ 研究開発部 石川 大仁 部長(理学博士)のコメント
今回の試験において、メカブやモズクを摂取することによって、食塩の体内への吸収抑制効果がある可能性が示唆されました。メカブやモズクに含まれるアルギン酸には、食塩を吸着し体内への吸収を抑える効果が報告されており、今回の試験結果もアルギン酸による効果が推測されます。1g減塩をすると収縮期血圧が1mmHg低下し、脳卒中のリスクを3.8%減少させるという報告もあり、非常に興味深い結果だと考えております。海藻摂取による生活習慣病予防効果について、今後の研究に期待しております。
株式会社ヘルスケアシステムズ
名古屋大学発ベンチャーとして学術的な知見に基づき、身近な食材や健康テーマに関係する郵送検査サービスを主力事業として展開している。これまで測定が難しかった検査項目を簡便に検査できる試薬の開発、東海地域の大手ものづくり企業との共同開発による高精度かつ安価な検査技術の実用化も行っている。郵送検査に加え、年間10万検体の受託検査の測定および臨床試験の実績を持つ。2018年グッドカンパニー大賞「新技術事業化推進賞」を受賞。経済産業省「地域未来牽引企業』および、中小企業庁「はばたく中小企業・小規模事業者」300社に選定されている。新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大が懸念される中、試験参加者を一堂に会さないで試験を行うために新たに試験参加者の管理および試験運用をオンラインで行う食品臨床試験の運用を開始した。
本社:〒464-0858 愛知県名古屋市千種区千種2-22-8 名古屋医工連携インキュベーター105
東京オフィス:〒105-0004 東京都港区新橋4‐6‐15 日新建物新橋ビル7F
業務:郵送検査事業、バイオマーカーの研究開発、機能性食品の臨床試験・受託研究、健康経営支援
URL: http://hc-sys.jp https://karadacheck.com
■会社概要
カネリョウ海藻株式会社
海藻シェア日本一!海藻の総合メーカーです。
代表者:代表取締役社長 髙木良樹
従業員数:414名 グループ計
事業内容:食品(主に海藻)の加工販売
ドライ加工、塩蔵加工、パッキング加工、もずく加工、めかぶ加工、 各種海藻加工販売
売上高:222億 2020年6月時点
所在地:〒 869 0402 熊本県宇土市笹原町 1544
営業所・工場:東京営業所 、 大阪営業所 、 仙台工場
ホームページ:http://kaneryo.co.jp/
通販サイト:https://okagesamanet.com/
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