社会シミュレーションの最新研究成果、4組を表彰
〜 第18回MASコンペティション開催 〜
株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長:服部 正太)は、社会シミュレーションの普及を目的として2018年3月9日(金)に第18回MASコンペティションを開催いたしました。
延べ60名を超える方々に参加いただいた今回のコンペティションでは、さまざまな分野から14件の研究発表があり、厳正な審査の結果、下記の4組が入賞いたしました。また、特別講演や展示コーナー、懇親会を通じて活発な情報交換や議論が行われ、社会シミュレーションの可能性をより具体的にイメージし、今後の発展を促進する場となりました。ご参加いただきました全ての方に、厚く御礼申し上げます。
当社では今後も、利用者間のコミュニケーションの機会を大切にし、社会シミュレーションの普及を通じて賢慮に満ちた未来社会を創造してまいります。
■ コンペティション結果(敬称略、優秀賞については発表順)
■ 【優秀賞】早稲田大学 創造理工学部 内田 瑞生 氏
「マルチエージェントシステムを用いた立地適正化計画の最適化手法」
■ 【優秀賞】名古屋大学大学院 工学研究科 新井 雄大 氏
「バスの実運行情報と乗客数情報を活用した運行シミュレーションと可視化」
■ 【会場賞】愛知県立大学 情報科学部 五十嵐 響 氏
「いじめ抑制に有効な特殊エージェントの行動検証
―ロボットによるいじめ問題の解決を目指して―」
■ 【特別賞】兵庫県立芦屋高等学校 ボランティア部(発表:漁島 大樹 氏)
「伝えて繋げる 高校生が伝える避難訓練の大切さ
~阪神・淡路大震災から東日本大震災そしてこれから~」
※優秀賞の方には研究奨励金10万円、会場賞・特別賞の方には研究奨励金5万円を贈与いたしました。
特別講演1 「MASコンペの軌跡とこれからの行方」
青山学院大学 国際政治経済学部
教授 山影 進 氏
特別講演2 「マルチエージェント・シミュレーションを
用いたプログラミング教育に関する学習効果」
愛知県立衣台高等学校
教諭 井手 広康 氏
ご発表いただいた全ての論文・モデルは下記WEBサイトで公開しています。
MASコミュニティ: http://mas.kke.co.jp/modules/tinyd3/
■ コンペティション概要
日時:2018年 3月9日(金) 9:30~19:00
場所:株式会社構造計画研究所 本所新館(東京都中野区)
審査委員長
青山学院大学 教授 山影 進 氏
審査委員(五十音順)
筑波大学 教授 秋山 英三 氏
東京大学大学院 教授 和泉 潔 氏
名古屋工業大学大学院 教授 兼田 敏之 氏
防衛大学校 名誉教授 生天目 章 氏
明治大学 教授 水野 誠 氏
■ 会場の声
・参加者
「今回初めて参加しましたが、どの発表もレベルが高く、大変参考になりました。artisocを是非使ってみたいと思います」
「MASは参加するまでほぼ知らなかったが、発表を見ると活用法が実際に見えてきて利便性を理解することができた」
「発表させていただいて、先生方から貴重なご意見を頂戴することができました」
・審査委員
「面白い発表が多く、artisocの使い方も創意工夫されており印象深かった」
「具体的な問題を正面から扱う研究や問題解決型の研究が多かった。皆さんどのようにすればより良い世の中になるのかをしっかりと考えられている」
「例年、社会科学的なアプローチをとる発表が少ない中、今年は社会科学に真正面から取り組んだ発表が数件あり、刺激を受けた」
■ MAS, artisocについて
“自然災害の被害を減らしたい” “交通渋滞をなくしたい” “格差社会を緩和したい”など、実社会における複雑な問題を解決するための手法として、当社では1990年代より社会シミュレーションの有用性に着目し、マルチエージェント・シミュレーション(MAS)の普及に努めてまいりました。
マルチエージェント・シミュレータ「artisoc(アーティソック)」は、誰もが簡単にモデルを作成できるソフトウェアで、答えのない問題を解く力を持った人材の育成をサポートします。社会シミュレーションの普及のためアカデミック版を無償でご提供しています。
artisoc紹介ページ:http://mas.kke.co.jp/modules/tinyd0/index.php?id=13
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像